酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:魚

塩たらを3日かけて水で戻しました。

今日はこれを使って料理します!
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ソムリエ教本にも載っていて、試験前に作ってみたブランダードというタラとじゃがいものマッシュポテトみたいなやつ。
当時は干し鱈もわざわざ買わず、普通のそこら辺の切り身のタラを使いました。
美味しかったけど、なんか特に印象にも残らない味でした。

しかしフランス現地で食べたブランダードは、舌に干し鱈の繊維が触るようなざらつきと、たっぷり使われたハーブがとてもワインを飲みたくなる逸品でした。
せっかく干し鱈があるので作ってみようと思います。


ブランダード
2人分くらい
材料
もどした塩たら 2枚
じゃがいも 小4つ
牛乳 1.5カップ
にんにく 2かけ
ローリエ 1枚
タイム 大さじ1

作り方
塩たらは皮を剥き、2センチ幅くらいに切って鍋に入れます。
その鍋に、牛乳、にんにく、ローリエ、タイムを入れて煮ます。
沸騰したら弱火にし、吹きこぼれないよう気を付けながら5分くらい煮ます。
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その間にじゃがいもを茹でます。
私は早く火を通したいので、小さく切って水はひたひたにします。
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茹で上がったタラは、牛乳を半分除き、身をほぐします。
というかマッシュします。
茹で上がったじゃがいもも同様にマッシュし、タラと牛乳と合わせてよく混ぜ、滑らかにします。
余った牛乳はパンでも浸して焼いてフレンチトーストにでもするといいと思います。
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耐熱容器に移し、オーブンで表面に焦げ目をつけます。
今回は200度で20分焼きました。
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出来上がり!
写真ではわかりにくいけど焦げ目がついています。
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お味はまさにフランスで食べた、ワイン欲しくなるあの食感、あの味!
ハーブとにんにく、牛乳がタラの臭みを消して、とてもいい味を出しています!
(塩たらは袋を開けた瞬間から漁港を凝縮したようなすんごい臭いがします)
しかしこのタラ4切れ分入って1600円くらいだったことを考えるとおいそれと買えるものでもありません。
食感考えると、ツナ缶で代用できないもんかな?と思っています。

フランスで食べたブランダードは、この写真の真ん中の、バットに入ったもの。
南フランスらしくハーブがたっぷり入っており、滑らかで、ステイしていたワイナリーの白ワインととってもよく合いました!
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今日は二日連続イランレシピの1日目です。

イランはイスファハーンでホームステイした先のMehrnoushさんは超絶料理上手。
私の中の作りたいと思うイラン料理レパートリーはほぼ彼女に教わったものです。
私が「ねえねえ、イラン料理はパクチー使わないの?食べてみたい。あと魚をもう1か月以上食べてなくてマジで死にそう(インドでベジタリアン生活してた)」と言ったら教えてくれたのが、海に近いイランの南の方でよく食べられるこの料理でした。
ソースを長時間かけて煮込み、揚げた魚にかけて食べる料理で、ソースをガリエ、魚をマヒというそうで、そのまんまガリエマヒという料理名になったそうです。


ガリエマヒ
2人分くらい
材料
タマリンド 50グラムほど
玉ねぎ 1個
トマトソース 大さじ2、もしくはトマト半分
ハーブ類
 パクチー3束
 乾燥タイム大さじ1くらい
 ディル大さじ1くらい
あればターメリック 2振り

作り方
タマリンドは、レンガのように固まってるので、軽くバラして10分ほどぬるま湯につけておきます。
(他の料理で使うため、ちょっと多めに製作)
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その後タマリンドをぎゅうぎゅう揉んで、味噌汁のような茶色い汁(タマリンド水)をこし取ります。
揉んだあとのガラは捨てます。
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玉ねぎ1個分を、多めの油で飴色になるまで炒めます。
そこにターメリックとトマトソース(ピューレが望ましい)を入れます。
生のトマトなら、普通のトマト半分ぶんくらい入れましょう。
今回は冷蔵庫にあったミニトマトを使いました。
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トマトから少し汁が出始めたら、水を2カップくらいとタマリンド水をカップ半分加えて、さらに煮込みます。
トマトがさらに潰れた頃に味見して、軽いポン酢のような酸味を目指して、必要に応じて少しずつタマリンド水を足します。
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みじん切りにしたハーブ類を入れます。
今回はパクチー3束分くらいと、ディル大さじ1、乾燥タイム大さじ1くらい入れました。
現地ではパクチー、生のフェヌグリーク、生のタイムを入れました。
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そこから弱火で1時間くらい火にかけ、塩で調味します。
酸味がきつい場合は砂糖を少しずつ足します。
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魚を調理します。
小麦粉か片栗粉をまぶした魚を、多めの油で両面揚げ焼きにします。
今回はタラを使ったのですが、身が崩れたので、鰆とかええんちゃうかと友人が言ってました。
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魚の上にたっぷりソースをかけて出来上がりです!
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酸味が絶妙で、ハーブの香りもムンムンしてとっても美味しいです!
空豆ごはんのバガリポロがとても合います!
こちらのレシピは明日載せます。
実際食べないとイメージつきにくいだろうから、報告会で出したいなあ。



こちらが現地のガリエマヒ。
今回は味的にもかなり現地に寄せて再現できたと思います。
灼熱のイランで、イラン美女や世界各国の女子たちとキャッキャした日々をものすごく思い出す味に仕上げられました。
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セビーチェやら魚フライを作るときには魚のアラがでます。
このアラも余さず活用してしまうのがペルーのいいところ。
またペルーは南米で一番たくさん日本人の移民がいる国です。
かつて文明開化のあたりでサトウキビで一獲千金をねらって南米に移住した人が沢山います。
その影響で生まれたのがセビーチェ。
そしてまたこの料理も少なからず影響を受けていると言えそうです。

魚のアラのスープ
材料
魚の頭とか、ちあいとかのアラの部分。今回はカツオを使用
生姜
たまねぎ
じゃがいも
セロリ
パクチー

作り方
魚のアラをしっかり水で洗い、血や汚れを落とします。
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ざく切りにした生姜とアラを30分ほど煮込みます。
火力は私からすれば強火でした。
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スープを濾し取ります。
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野菜類を入れて煮ます。
メインの野菜はじゃがいもだったけど、人参とか大根入れても美味しいと思います。
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火を止めて、最後にパクチーを入れて旨味を出して完成です!
カツオの優しい出汁の味で、完全に日本人の懐かしい味でした!
臭みも生姜がうまく消してくれてます。
もう味噌入れたいです。
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以前セビーチェの記事を書きましたが、私このペルー旅が終わりかけの今の今までうまいセビーチェに当たったことがなかったんだと思い知りました。
酸味がキツくて飽きてたんですが自分で作ったやつはちょうど良くて最高でした。
しかも魚の湯引きも全くしておらず、1か月以上ぶりの完全に新鮮な生魚で、私はとっても満たされました。

ちゃんと美味しいセビーチェのレシピ
7人で完食
材料
魚(今回はおそらくシイラだと思われる魚の半身約1キロを使用)
レモン汁(ライムみたいな形のレモンを10個くらい使用)
たまねぎ 1個
セロリ 10センチくらい
パクチー お好み
トウガラシ(日本で手に入るのならタイのやつが理想。生を使用) 1個
生姜(チューブ可) チューブ半分くらい
にんにく(チューブ可) チューブ半分くらい

作り方
魚を切ります。
日本人は刺身ちょい小さめがおすすめです。
今回はお店の人が切ってくれました。
必要に応じて水で魚を洗います。
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レモン汁を搾ります。
ポッカレモンならレモンの形の入れ物3分の2くらい使います。
絞ったら魚にかけておきます。
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にんにくを入れます。
これは市場のソース屋さんで買ったすりおろしにんにく。
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セロリと生姜を細かく刻んで入れます。
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トウガラシを刻んで入れます。
種と白いところは除きます。
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たまねぎを薄いくし切りにして、水にさらします。
その後水気を切って魚に混ぜます。
よく混ぜます。
味見しながら塩を足します。
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完成!
付け合わせはサツマイモ(カモーテ)です。
セビーチェの塩気とサツマイモの甘味が相殺されるのがこの組み合わせのあるべき姿だそうです。
私は白米がいいなと思いました。
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パクチーは少しかけてますが、基本はお好みでそれぞれ足していました。
トウガラシも同様です。
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