酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:和食

2018年7月、友人の結婚式で沖縄に行った時に、公設市場で見つけた乾燥(薫製?)イラブー(ウミヘビ)。
沖縄ではかつて位の高い人しか食べられなかったらしいイラブー料理、提供している名店が週3日くらいしか営業しておらず、この時2泊くらいで行く時間がなくて行けなかったのが残念。
イラブーを燻したりするのだけで1週間くらいかかるとかで、後継者問題もあるとかないとか。
お肌がプルプルになるとか、パワーがみなぎるとか、なんか漢方的な効果があるらしいです。
確か5000円くらいだったかしら、ウミヘビを食べられるだけでなく自分で調理までできるっていうんだから、楽しさの詰まり方がすごいと思って、公設市場でぶら下がっているのを見つけた時に迷わず購入しました。
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まず説明書にある通り、亀の子たわしでイラブーさんをガシガシと擦りました。
するとしばらくしたらうーっすらしま模様が出てきます。
30分くらい擦ってもそこから変わらないので、もうぶつ切りにします。
包丁ですごい頑張ったら切れましたが、鉈とかマイナスドライバーと金槌とか使ってもいいかもしれません。

その後煮込み6〜8時間、そんなラーメン屋みたいなことできないので、圧力鍋で2時間ほど加熱したのがこちら。
濃いカツオだしの香りがします。
つけ麺のスープみたいになっていて、超濃厚です。
本当はここで布で濾し取るのですが、めんどくさいからやりません。
塩を入れて調味し、いざ実食!
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とってもおいしいカツオだしの味がします!
イラブー本体は食べる感じではありませんが、まるでつけ麺の汁です。
ラーメンをブチ込みたい味がします!
お肌とかどうでもいいし、基本的に元気だから漢方的効果は全然わからないけど、とにかくおいしいです。
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寿司と白ワインは、正直あまり合わないと思っています。
色々やってみた結果、米とワインの相性ではなく、合わせるポイントは酢ではないかという結論に至りました。
米酢で寿司を作ると、ワインには合わせにくいですが、アップルビネガーやワインビネガーを使うと、ワインに合わせやすくなります。
同様に、ワインビネガーを使う料理に米酢を使うと、味や香りが崩壊します。
ワインビネガーがない場合は、レモン汁で代用しましょう。

では醤油系の料理はというと、これは比較的赤ワインに合わせやすいとは思います。
これをもっと合わせやすくするのに、醤油、みりん、酒、砂糖ではなく、醤油、赤ワイン、はちみつを使います。
割合は1:1:0.3くらいで混ぜ合わせて、料理と好みに合わせて味を整えてください。

例えば唐揚げ。
醤油、赤ワイン、はちみつ、にんにく、生姜で最低3時間くらい漬け込みます。
かぼちゃの煮物も醤油、赤ワイン、はちみつでいけます。
ハンバーグソース、焼き鳥のタレなど、応用の幅は大きいです。

イランではホームステイをしております。
ホストの彼女は25歳、19歳で結婚、英語教師。
外国人と交流したくて3年前からホスティングを始めたそうです。
ずっと結婚して、美味しいもの食べて、可愛い服を買うことが喜びだったけど、ホスティングを始めてから世界はもしかして広いんじゃないかと思い始めたと。
しかしそんな彼女が旅に出たいと思っても、家族や夫が許すはずもありません。
そこで彼女はホスティングに力を入れて、旅行者を迎えることで世界を旅してる気分になるんだ、と語っていました。

そんな彼女のために和食を作ってみることにしました。
作るのは、世界で大人気の照り焼きチキンと唐揚げにしました。
ちなみにテリヤキ、とはペルシャ語でケシから作られた覚せい剤的な麻薬の事らしく、もう名前からしてつかみはバッチリです。

醤油はあまり売られておりません。
なので代わりにイランのザクロソースを使います。
軽く酸味や甘みはありますが、結構醤油に近い味です。
酸味は漬け込んで焼くとかなりマシになります。
ザクロソース、コーラ、しお、コショウ、砂糖、にんにく、しょうがの液の中に鶏肉を漬け込みました。
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唐揚げは小麦粉をまぶして揚げ焼きにします。
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照り焼きチキンはこんな感じ。
イラン人は肉をよく火を通すのが好きです。
ふわっとした食感に価値は見出してません。
つけダレごと鍋に突っ込んで煮込みました。
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この材料で和食が作れたのはすごいと思います。
現地の材料を使ったからか、お味は大変好評、みんなペロッと平らげてくれました!!
今まで食べた外国料理で一番おいしいと、レストラン開こうぜと、言ってもらえました!
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