私は大学は外国語大学で、ロシア語を専攻しました。
ロシアに1カ月留学してみたり、聖書をロシア語で読む授業だったり、どっぷりロシア漬けの4年間を過ごしました。
特に授業にはなかったけれど、避けては通れないのがロシア革命からの社会主義の時代。
何度か旅行でも博物館に行ったりして、しっかりその時代の勉強はしてきたつもりです。

20世紀初頭、ロシアではロシア革命が勃発し、ロマノフ王朝は終焉を迎え、レーニン率いるソ連共産党が実権を握ります。
レーニンの死後、トロツキーと対立するスターリンが台頭し、トロツキーは亡命を余儀なくされます。
社会主義・共産主義はメキシコでも成長しました。
彼が何カ国か転々とする中で、最後の地となったのがこのメキシコです。
彼が住んでいた家は現在博物館になっています。
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生前のトロツキーの写真が飾られています。
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トロツキーと奥さんが使っていたダイニングルーム。
インテリアは当時のままになっているそうです。
ホフロマ塗りの食器が飾られていますが、まさかこんなところで観れるとは思いませんでした。
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トロツキーの使っていた辞書類や本など。
フランス語も英語もできたのでしょう、大変博学だと思います。
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トロツキーは著名な画家のフリーダカーロの夫・ディエゴリベラに匿われており、フリーダとも一時不倫関係にあったそうです。
この写真の左側に写っているのがフリーダです。
また、この博物館はフリーダカーロ博物館から歩いて数分のところにあります。
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トロツキーは1940年8月20日に、スターリン主義の人物にピッケルで頭を砕かれて死亡します。
ろくに電話もない時代に海外に亡命して転々とするなど、大変な苦労だったことと思います。
主に彼の主義主張や著書が話題になりますが、いつも曇っているモスクワから、このピカピカに晴れているトロピカルなメキシコに来て生涯を終え、彼は何を思ったのでしょうか。
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余談ですが、フリーダカーロ美術館、これも行こうと思ったんですけど、12時に着いた時点でその日のチケット全部売り切れだって言われました。
しかも入場料230ペソとめちゃくちゃ高くて、ちょっと行こうか迷います。。
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