酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ワインエキスパート

WSETのテストが終わりました。
選択問題の50問は単に書いてあること覚えればできますが、論述は終わってからテキスト確認しても出典や出題意図すらわからない問題もいくつかありました。
受かってもギリギリだと思います。
もしPass with merit とかdistinctionを万が一にも取れたら、喜びの飲み会のワイン代を1万円上乗せします。
エキスパート取れてても、舐めずに勉強しないとやばいです。
特にテキスト最初の醸造の箇所の読み込みは必須です。
テキストにはっきり書いてなくても、なぜこのぶどうはこの地域で栽培されるのか、植密度は、降雨は、、、などなど考える癖をつけていくことが必要です。
どれだけ調べ切ってもおそらく当日考えてやらないとわからないことが多いと思うので、ググって調べ切ることより、疑問をもったことをテキストに書いてあることだけで解決する力が重要だと思いました。

私がテキスト以外で役に立てたのはこちら

用語の解説フラッシュカード英語版

2019年の過去問が書いてあるサイト。

例となる問題はテキストについていますが、それに加えてこれを見ると出題の細かさがわかるはず。

テイスティングは良さげなシャルドネだと思うやつと、安そうなピノっぽいのが出てました。

これまでテイスティングの練習でお世話になったのはこちら

まともなワインがグラスで飲めるお店は本当に貴重です。

ちなみにJSAエキスパートの時はこちらに通い詰めました。

どちらのお店もソムリエさんがちゃんといらっしゃって、グラスでリーズナブルに飲ませていただいて、とてもよきです。

気候と土壌
内陸の一部では夏の気温が非常に高くなるが、南極から流れてくるベンゲラ海流と風ケープドクターにより沿岸部から風が運ばれる地域は冷涼となる。
産地を跨って山脈が連なり、南向き斜面を作ることと風を送り込む役割を果たす。

沿岸地域(Region)
ステレンボッシュ(以下District)温和から温暖、冬に十分な降水、山脈が風を運ぶ。ボルドースタイルとケープブレンド。
パール ステレンボッシュより内陸、ボルドースタイル。
コンスタンシア(小地区)テーブルマウンテンの東、ケープドクター、ソーヴィニヨンブラン、セミヨン。
スワートランド 古木のシュナンブラン、高品質のシラー、ケープブレンド。
ダーバンヴィル小地区 海風、ソーヴィニヨンブラン

プレーデリヴァーヴァレー
ウスター 高温で乾燥、灌漑必須。シュナンブランとコロンバールの量産ワイン
ロバートソン ケープドクターのおかげでウスターより冷涼、量産、シラーとシャルドネ。

ケープサウスコースト
ウォーカーベイ 海洋の影響がつよい。へメルエンアアド小地区を含む。 ブルゴーニュ品種。
エルギン 標高が高い。ソーヴィニヨンブラン、ブルゴーニュ品種。エリム小地区では草の香りの目立つものができる。 

気候と土壌
アンデス山脈近くに位置する。
カファジャテは赤道近くだが、冷涼な畑は高度2000メートルくらいまである。
熱射が強く、パラルと呼ばれるパーゴラ式の仕立て→日焼け対策(地面からぶどうが離れたぶどう棚を使う場合も)。
灌漑必須。
大陸性気候で雹が課題、ぶどうを守るためにネットを使用、畑を分散させる。

DO
サルタ
 カファジャテ、トロンテス。

ラ・リオハ
 ファマティナヴァレー、谷床で灌漑しつつ栽培、カベルネソービニヨン。

メンドーサ
 ルハンデクージョは標高が高い、マルベックの古木あり。
 マイプは標高低い。シラーカベルネ、大量生産。
 ウコヴァレーはもっとも標高が高い、夜は涼しい。シャルドネ、トロンテス、ソーヴィニヨンブラン。
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パタゴニア
 リオネグロ、ソーヴィニヨンブラン、ピノノワール。 

オーストラリア
気候と土壌
温暖から高温(灌漑必須、山火事あり)だが海洋や川(マレー川)によって和らげられる。 
タスマニアやメルボルン周辺はは冷涼でブルゴーニュ品種やスパークリングも生産される。

品種
シラー(バロッサなど。瓶熟成するが、より控えめなワインを作る傾向にある。ジーロングでは胡椒風味でシャープ。カベルネソービニヨンとブレンドされ、メルロー的な役割をはたす)
ピノ・ノワール(ヤラバレー、タスマニア)
リースリング
セミヨン(ハンターバレー)  

スーパーゾーン
安価なワイン・ブレンド用ワインの産地→マレー川沿いのリバーランド、マレーダーリング、リヴェリナ 、灌漑された肥沃な栽培地。

バロッサ
温暖から高温で雨が少なく日照量が多い(葉っぱで実を日光から保護)→樹齢の高いブッシュヴァイン。

イーデンヴァレー、クレアヴァレー
リースリング。
イーデン(丘陵、冷涼から温和、ライムやグレープフルーツの香りと鋼鉄のような風味。長期熟成可能)
クレア(温暖な気候が午後の微風で和らげられ、夜は冷える。標高高め。辛口、柑橘とライムの香りと酸味。瓶熟成可能)

アデレイドヒルズ
温和、標高高め、生育期には雨が少なく灌漑必須。
ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ(高い酸味と柑橘と桃の香り)

マクラーレンヴェール
シラーズやグルナッシュの古木

クーナワラ
テラロッサ土壌、温和な海洋性気候。
カベルネソービニヨン(カシスとユーカリやメントールの風味、骨格あり)

ヤラヴァレー
冷涼から温和な海洋性気候。
ピノノワール(いちご、プラム、ダークチェリー、オークあり)、スパークリング。

モーニングトンペニンシュラ
冷涼から温和な海洋性気候、開花期と収穫期に雨がちの強い風。
ピノ、シャルドネ(MLFによって和らげられる強い酸味)

ジーロング
シャルドネとピノでスパークリングも作る。

ヒースコート、ゴールバーンバレー
どちらも温和な気候、ヒースコートは標高が冷涼さをもたらす。
シラーズが多く栽培される。

NSW
ハンターバレー
高温な場所だが海風のおかげで冷涼になる。海に近いので腐敗病が蔓延しやすく、キャノピーマネジメントが必須。
セミヨンはライトボディ、アルコールは弱く酸が高い。瓶熟成可能。

西オーストラリア
マーガレットリヴァー
温暖な海洋性気候、ボルドースタイル。

タスマニア
冷涼な海洋性気候、南極海から吹く卓越風。
ブルゴーニュ品種や泡。


ニュージーランド
気候と土壌
南島は冷涼、北島は少し暖かい海洋性。
日照時間が長い、海風で夜間の気温が下がる、ぶどうの成熟期間が長いので、糖度と風味の完成度が高いまま酸味を保持できる。
南島の真ん中には南アルプスが走り、北東から吹き付ける冷風から葡萄畑を守る。
水はけが良い土壌だが平地は肥沃になりすぎるため、新梢と葉の過剰成長を管理する(増えすぎた葉が日光を遮ったり、風通しが悪くなりすぎないようにする)必要がある。
 
品種
ピノ・ノワール(果実み、上品なタンニン、アルコールが高い)
メルローカベルネソービニヨン(北島)
シラー(温暖な畑、ローヌに近いエレガントなもの)
ソーヴィニヨンブラン(マールボロ、トロピカルフルーツと高い酸味) 
シャルドネ
アルザス品種

北島
オークランド
温暖、もっとも雨が多い。
高品質なシラーメルロー

ギズボーン
河口、温暖で雨が多い。
シャルドネ、トロピカルフルーツの風味。

ホークスベイ
河口、もっとも温暖で日照時間も最長。
谷床の砂礫層ではボルドースタイルのワインが作られる。

ワイララパ
マーティンボロは日較差が大きく、ピノノワールの生産に適している。
ミディアムからフルボディ、熟した果実風味、わずかにダークプラムと香辛料の香り。

南島
マールボロ
ワイラウヴァレーとアワテレヴァレーの2つの渓谷がある。
ワイラウヴァレーの気候はマーティンボドに似ているが、多岐にわたる。
アワテレヴァレーは乾燥して冷涼で風が強いため、より酸味が高く草の特徴のあるソーヴィニヨンブランが作られる。
ロワールよりも強い日射が長時間続くためフルーティーさが多くある。
ピノノワールは洗練されたタンニン、チェリー、クランベリー。

ネルソン
マールボロよりも冷涼で雨が多い。
ソーヴィニヨンブラン、ピノノワール、ピノグリ。

カンタベリー
平野部は太平洋による冷涼化と北西の風によるわずかな温暖化、丘陵地帯(特にワイパラバレー)はこの風がさらに影響する。
ソーヴィニヨンブラン、ピノノワール、ワイパラのリースリング。

セントラルオタゴ
大陸性、霜害、日較差が大きい。
ピノノワール(赤系果実、ジューシーで力強いフルボディ)
 

気候と土壌
温暖な地中海性気候。晴れの日が多く(灌漑必須)、金類病が最小限に留められる。
コスタ
 南極から流れるフンボルト海流と、海から吹き込む風で冷涼
エントレコルディリェラャス
 山脈の間
アンデス
 山から吹き下ろす風で冷涼

ぶどう品種
カルメネール(よく熟していないと青臭くなってしまう) 

DO
コキンボ
 エルキ・リマリ
 恩恵:すばらしい日照、海風または山から吹き下ろす風による著しい冷却効果 
 難点:水不足

アコンカグア
 アコンカグア(Entre Cordilleras)
 急斜面に囲まれた渓谷、海とアンデス両方の冷却効果を期待。 
 カサブランカ・サンアントニオ (Costa)
 朝方の霧と午後に海から吹く風で冷却
 ソーヴィニヨンブラン(レイダヴァレー。酸味が高く果実風味が高い。熟したリンゴ、トロピカルフルーツ、草原)
 レイダヴァレーではピノノワールも少し

セントラルヴァレー
 低価格でフルーティーなワイン
 マイポは四方を山脈に囲まれ、首都南方では沿岸の影響は受けない。良い畑はアンデスの麓にある。ミントの香りが引き立つカベルネソービニヨン。
 カチャポアルは海風の影響のない谷床、カルメネール。
 コルチャグアでは潰瘍の影響も少しあり。
 クリコとマウレは温暖で肥沃な土壌、低価格ワインのブレンドようぶどうの生産。マウレの方が少し冷涼。古木のブッシュヴァインのカリニャン。

セントラルバレー、多分マイポにあるUndurragaワイナリー
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南部
 イタタ・ビオビオ、南に位置するため冷涼で雨が多い。
 パイス、マスカットオブアレキサンドリア、ブルゴーニュ品種に加えアロマティックなアルザス品種も。
 

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