酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ボルドー

いろんな人にオススメされてたボルドー中心部のレストラン、Le Petit Commerce。
シーフードが有名で、前菜を頼みまくって飲みたい感じのお店です。

まずはムール貝、これで10ユーロ。
プリップリでめちゃくちゃ美味です!
IMG_6208

写真ぶれぶれですが、エスカルゴ。
フランスのバターがそもそもめちゃくちゃ美味しくて、それがたっぷり使われており、不味いはずがない逸品。
IMG_6209

続いてシーフードタルタル。
なめろうはうまい。
IMG_6210

おにく!
確かカモでした。
燻製のハムしか食べたことなかったけど、ステーキもしっかり赤身ですごく美味
IMG_6217

ワインはこちら。
アントル=ドゥー=メールの白
IMG_6207

シャンパーニュ、味が濃くて好きです。
IMG_6212

グラーブの赤
IMG_6213

最後にデザートのカヌレ!
ワインの清澄をするために卵白を使うけど、余った卵黄どうしよう、って事で生まれたのがこれです。
日本で食べたのは、大人向け甘さ控えめだったんですが、これはちゃんと甘みも感じて、外カリ中フワでとても美味しい。
IMG_6219

ワインエキスパート試験を受ける時、ワインのことを何一つ知らなかった私は、酒造りも実践したし、載ってる名物料理は出来るだけ自分で作って実際に合わせて食べてみたりしました。
その中でどうしても作れなかったのがこれ、ヤツメウナギボルドー風。

そもそも日本でヤツメウナギを手に入れるのが大変難しく、秋田で養殖してるやつも2月くらいしか売りに出さないみたいでした。
駒込あたりにあるヤツメウナギを強壮剤として出してる店に分けてもらおうか掛けあおうとしたりしてました。

行ったお店はボルドー中心部にほど近いところにある、Brasserie Bordelaise。

きました。
香りはなんだか泥臭さがいろんなものと混ざって羊を煮込んだような香りになっています。
IMG_6172

うなぎは豪快にブツ切りにされてワインソースの中に沈んでいます。
タイムのみならず、玉ねぎなどの香草も一緒に煮込まれています。
IMG_6173

お味は、まさにサバ缶。
サバの水煮が近いです。
骨はとってあるのかなんなのか、全く舌にさわりませんでした。
シチュー部分はうなぎの臭みが移っており、ちょっと食べれませんでした。
しかしうなぎ本体の臭みはほぼ抜けています。
まさか魚を赤ワインで煮込んで見ようと思ったことはなかったので、結構イケる味になるとは思いもしませんでした。
たしかに美味しいし、赤ワインに合います。
この店のこれが本領発揮した味なのかどうかはちょっとわかりませんが、日本人的にはサバ缶があるから、ここで頑張って何度も食べなくてもいいかな、、と思いました。
サバの水煮缶の水を切って、ビーフシチューの赤ワイン多めで作ったやつをかけて食べたらかなりそれっぽくなると思いました。

日曜日はガロンヌ川沿いで朝市が開かれていました。
海産物やら農産物がたくさん売られています。

カキ。
ボルドー近郊の砂丘付近、アルカッションまで行かなきゃ食べれないわけではありません。
IMG_6185

その他海産物、水産物。
ヤツメウナギもおります。
IMG_6190

チーズもたくさん売られていました。
IMG_6191

カキやつまみ類は、買ってその場で食べることもできます。
IMG_6189

生牡蠣6個入りを2皿と、ワイン3カップ買って20ユーロでお釣りがきました。
生牡蠣は1個1ユーロ、ワインは2ユーロです。
なんてこと、、最高、、
FullSizeRender

フランスでは生牡蠣にレモンとバターで食べるようです。
やってみましたが、バターはたしかに美味しいんですが、日本人的には生牡蠣には無い方が美味しいんじゃないかなと思いました。
もし生牡蠣にマヨネーズつけたい人がいるなら、きっと好きな味だと思います。

メドックマラソンは、ポイヤック村をスタートし、サンジュリアンを通過して折り返し、またポイヤックをぐるっと回って戻ってきます。
私はサンジュリアンからポイヤックに戻ってすぐくらいに脱落しましたが、それでも見えた景色は絶景ばかり、マラソンに参加しなければ見れないものばかりでした。

ぶどうは収穫前、たわわに実っています。
IMG_6133

360度見渡す限りの葡萄畑は圧巻
IMG_6148

格付けシャトーの畑もこんな感じで見れます。
IMG_6149

十字架がある感じがフランスのワイナリーめいていて大変素敵。
IMG_6141

飲んだワイン、全部は覚えてないけど、忘れないうちに書き留めます。
私は20キロちょっとのあたりで脱落しました。
なぜならそこ(アクサダイレクトの店舗が私設エイドになってた)に食べ物があったから、、食べたら思いのほか胃に染み込んで、もういいか、、と思ってしまいました。

基本的にやはりこういう場で出るワインなので、格付けシャトーと言ってもそこまで美味しいものではありませんでした。
大体2017年くらいのカベルネ主体のワインなので、全く熟しておらず渋みも強く硬いです。

1個目、オーバタイエ、ポイヤック5級。
5級とはいえ格がついてるだけでもすごいことなのですが、出されたワインは硬い。
スーパーでボトル3ユーロくらいのの味がする。
IMG_6119

2つめ、ラグランジュ、サンジュリアン3級。
3級シャトーなんて飲んだことないから一体どんなにやばいんだと思っていたけど、やはりここはマラソン会場。
最初のよりは美味しいけど、これもスーパーで5ユーロ以下の味。
しかし香りはスッと鼻に入ってくる感じで、さすがという感じ。
IMG_6127

3つめグリュオラローズ、こちらもサンジュリアン2級。
味は同上、しかし香りは少し柔らかい。
IMG_6137

3つめ、レオヴィルポワフェレ、サンジュリアン2級。
ここでどうやらなかなか美味しいのを出してくれてたらしい5級ベイシュベルを飛ばしたらしい。
レオヴィルポワフェレは香りも控えめだったような気がします。
私が疲れてるだけかも。
IMG_6145

ピジョンロングヴィルバロン、ポイヤック2級。
ちゃんとしたグラスで出してくれるため、華やかでまろやかな香りがとてもわかりやすい!
IMG_6157

オーバージュリベラル、ポイヤック5級。
これが私が飲んだ最後のワイン、どんどん香りが柔らかくまろやかになってるように感じます。
IMG_6160

格付けシャトーはきっとこれからも日本やそれ以外で飲む機会はあるから、ボルドーにいるうちに格付けされてないシャトーのワインをたくさん飲みたいなと思いました。
道中たしかに格付け畑はいっぱいあったけど、丁寧な仕事をしてそうな、家族経営のこじんまりとしたワイナリーもたくさんありました。レストランで飲んだのも大体がそういった格付けされてないワイナリーのものでしたが、メドックマラソンで飲んだ格付けワインより遥かに美味しかったです。
私はそういうワイナリーを応援したいと思いました。

このページのトップヘ