酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ペルー

日本で普通に生きてた頃は楽天経済圏で生きていました。
楽天カードもプレミアムで、ネット通販は急がないものは基本楽天で買ってました。
やはりポイントがたくさんつくので、今でも電子書籍は基本楽天です。
別に楽天の回し者ではありません。
でも、楽天プレミアムのクレカについてくる、プライオリティパスはもう今回めちゃくちゃお世話になったので、よく旅行する人にはとてもおすすめしたいです。

これはリマのプライオリティパスラウンジの朝ごはん。
このちっちゃいパンのサンドイッチは、ペルー全土の朝ごはんとして路上でよく見かけます。
ここにないけど個人的なお気に入りは、チキンとフライドポテト挟んだやつにマヨネーズかけてくれるのんです。
健康に悪いのは知ってます。
1個1ソルくらいで売ってます。
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チリのサンティアゴの国内線ラウンジもサンドイッチ多めの、お酒を意識したご飯が多いです。
サンドイッチも具沢山で美味しかったです。
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スープもあります。
サンドイッチはキノコクリームがとても良かったです。
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チャーハンみたいなのはいまいちだったけど、この鳥の煮込みが美味しかったです。
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そしてもちろんアルコール!
赤白ワインに続き、チリビールをもらいます。
チリの国内線ラウンジはアルコールは3杯までの制限がありましたが、まあこれからフライトだしそのくらいでいいでしょう。
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ずっと昔から生で見たかったマチュピチュやナスカの地上絵、今回やっと見ることができました。
また、本来あまり予定してなかったところも通りながら来ることで、意外な居心地の良い街や絶景に会うことができました。
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ペルーは近年世界三大料理に食い込んでいるそうで、一説にはトルコを抜いているようです。
ペルー料理の本気は何個かのレストランであじわいましたが、地域ごとに材料や調理法にも差があり、実に興味深かったです。
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ホステルや観光地で出会った友達、何よりも今回ステイさせていただいたレアテギファミリーに日本から惜しみないサポートをくださったトニーさんゆりさんたちのおかげでペルーの旅は大変特別なものになりました。

今回の旅ではビルカバンバ、アヤクチョ、カハマルカ、イキトスなどまだまだ行けていないところはありますが、行っちゃうと戻ってくる理由がなくなりそうなので、少しずつ今後にとっておきます。

次の国は動乱のチリです。
往路はサンティアゴ経由で、空港から出ることなくイースター島まで直行します。
復路はサンティアゴで一泊することになってしまっており、ちょっとだけ心配です。
そんなことよりもサンティアゴから使うLATAM航空、WEBチェックインが何故かできない上に、コールセンターすら繋がらない。
ヤバい匂いしかしません。。

4月に退職してからほぼ収入は無一文、だけどなんだかこの8か月ほど危機感を感じることなく、世界の僻地で健康に安全に住所不定無職ライフを満喫してしまっています。
それもこれも全て日本や世界各地で支えてくださっている友人たちのおかげです。
今年一年お世話になりました。
来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
Thank you my friends for supporting my travel life for this year.
I am traveling safely and healthy without any problem thanks to all of you.
Happy holidays and wishing you to have a happy new year!


つくづく移民の影響を強く受けている国だと思うのがペルーです。
クリオーリョ料理の店にも、中華料理屋にも絶対あるのがこれ、Arroz Chaufa。
最初はペルー式ピラフかなとか思ってたんですが、実は本当にチャーハンでした。
Chaufaって中華って意味だそうです。
米粒ふっくらめのチャーハンはほぼ存在しませんが、ペルーの米は基本パラパラなので、パラパラの綺麗なチャーハンがいつも出てきます。
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チャーハンだけど絶対ついてくるのがライムとこのソース。
ソースは基本めちゃくちゃ辛いけど、チャーハンが多めなので、飽き始めたときの味変アイテムとして重宝します。
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あとこれも中華かなと思われるのが、このパスタ。
なんか醤油っぽいソースが絡まっています。
チャーハンはかなり美味しいけど、この麺のやつはあまり期待できない店が多いです。
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チャーハンによくセットで付いてくるのがこのワンタンスープ。
名前もそのままで、Sopa wantanと言います。
ワンタンの生地は基本分厚く、あと何故か麺も入ってます。
でもスープは生姜が効いててとても美味しいです。
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唐揚げや他の中華おかずとチャーハンのコンボプレートもよくあります。
中華料理屋の唐揚げは基本美味しくてとても良いです。
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ピスコの歴史
ピスコは、スペイン人が南米に来てぶどうの木を植え、作ったワインを蒸留したものです。
ぶどうも、蒸留技術もスペイン植民地前の南米にはありませんでした。
ソムリエ教本を見ていると、新大陸をみつけたら、キリスト教を布教して教会つくってぶどう植えるところまでが植民地化のセットで行われています。
その証拠に新大陸発見から3,4年ではじめてのワインが作られています。
スペイン人がペルーでぶどうを植えてワインを作ってみたら、なんだかとても美味しいものができました。
しかしそのおいしさは、本国スペインのワイン産業を脅かすと考えられてしまい、しばらくワイン作りは禁止されていたようです。

ペルーではワインは作られなくてもそれを蒸留してピスコを作っていました。
つまりピスコはワインを蒸留したものであり、搾りかすを蒸留したマールやグラッパではなく、樽熟成しないブランデーです。
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ピスコという名前自体はケチュア語の「ピシュコ」という鳥の名前に由来する街の名前でした。
その後アメリカでゴールドラッシュが始まった頃、ピスコがサンフランシスコにやってきて、あっという間に人気ドリンクになりました。

2000年代に入ってからは本国ペルーではビールやらウイスキーが好まれるようになってしまい、ピスコの生産量と売り上げは減りました。
それに伴いぶどう畑も縮小されていき、文化的に危ういということで、ペルー政府は原産地呼称制度を制定しました。
ピスコという名称は、リマ 、イカ、アレキパ 、モケハ、タクナで生産されたぶどう由来の蒸留酒にのみ適用可能となりました。
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ぶどう品種
ピスコに使われるぶどうは以下の通り、その中でも香りが強めのものと弱めのものに分けられます。
香り強め
イタリア、アルビージャ、トロンテル
香り弱め
ケブランタ、ネグラクリオーリャ、モジャール、ウヴィーナ
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味の差別化
これらのぶどうは単一品種だったり、混ぜたりしてピスコになります。
単一品種のものはピスコピューロ、混ざったものはアチョラードといいます。
混ぜるか混ぜないかは味や香りが違ってくることも想像しやすいのですが、もう一つモストベルデと呼ばれるものがあり、これは完全に発酵しきらない果汁を糖度がまだ高めな状態で蒸留する手法です。
こうすることでフルボディめなピスコが生まれます
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じゃあなにが結局美味しいのか、という話ですが、ピスコらしさを考えると、アロマティックなぶどう品種で作られたものが私個人は好きです。
トロンテルやイタリアなんか素敵です。
アチョラードも混ぜる品種によって全然味が違ってくるので、一重にアチョラードだからどう、と言えるものでもありませんが、私は割と香りが良く美味しいものに当たっています。

私はわざわざイカのワイナリーまで行ってピスコを飲みましたが、基本甘いカクテルベースのようなピスコばかりで微妙でした。
説明受けて飲み比べがしたいなら、個人的にはリマのミラフローレスのピスコミュージアムというところが品揃えも説明もとても良かったです。

トルティーヤ、というと、メキシコ料理のタコスのあの皮の部分を想像する人が多いと思います。
しかしペルーにおいてトルティーヤというと卵焼きのことを指します。

レストランで頼んだTortilla con Verdurasというのがこちら。
直訳すると野菜入り卵焼き。
どっさりのご飯のおかずとして薄っぺらい卵焼きが乗ってきます。
この日は塩加減を間違えたのか、こういうものなのか、めちゃくちゃ塩辛かったです。

サイズや厚さは、だいたいどこもこんなもので、しかもこれは朝ごはんとかではなく昼ごはん枠のようです。
朝には焼いたチキンとかもっとガッツリしたものがレストランに並びます。
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