酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ペルー

私の中のムール貝レシピの最高峰はこれ、トルコ料理のムール貝のピラフなんですが、今回はフレッシュ系レシピの最高峰を見つけました。


五反田のペルー料理、アルコイリスでいただいたChoros a la Chalaka、たっぷりのレモン汁に野菜とムール貝が浸かっており、カンチャコーンのサクサクも楽しい大変にいいアペタイザーでした。
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うまいものは安く量産する方法を考えます。
今回は海のものならなんでも美味しい説で、ミックスシーフードを使ってみました。
もはやChoros(ムール貝)じゃないってのはごもっともです。

Choros a la Chalaka
材料
ミックスシーフード 220g
トマト 1個
玉ねぎ 4分の1
セロリ 半分
イタリアンパセリ 適量
ローストアーモンド(カンチャコーンの代用) 50g
レモン汁 100cc
粉末唐辛子(アヒアマリージョの代用) 小さじ4分の1

作り方
ミックスシーフードはチンするか茹でるかして火を通します。
野菜類はみじん切りにします。
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全て混ぜ合わせたら完成です!

今回イタリアンパセリが高くて代わりにパクチーを使ったら途端にメキシカンな味わいになり、これはこれでアリです。
こんなものがトスターダ(揚げたトルティーヤ)の上に乗ってたのを思い出します。
ミックスシーフードを使いましたが多分牡蠣でも美味しいです。
加熱用の牡蠣の表面に片栗粉をまぶしてお湯でさっと茹で、これと混ぜたら洋風の酢牡蠣みたいになって美味しいんじゃないかと思います!
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更新ちょっと間があきました。
作りまくった食べ物を減らすべく冷蔵庫の掃除をしたり、いろんな野生酵母を培養して遊んでいました。
ブログ本の英訳も進めています。
ゴールデンウィークには出せるかなあ。

ペルーはインカ帝国でみんな大好きで飲まれていたのが、チチャ、というビールのようなトウモロコシの酒。
しかし今はチチャモラーダという着色用トウモロコシを使ったジュースが主流、当時のチチャに近いのはチチャオラ(Chich hora)というローカル飲料です。
これもどこでも売ってるわけではなく、クスコやオリャンタイタンボなんかのインカの伝統色濃く残る場所だったり、たまーに路上に売ってる人がいたりというシロモノです。
スーパーなんかにはあるわけはありません。
クスコで現地人に聴きまくって必死でみつけたのがこの話


というわけで自分で作りました。
参考にしたレシピはこちらです
以前にも一度作ったのですが、トウモロコシを発芽させるときに出る糖分を引き出そうとしたら、トウモロコシが腐ってしまってだめでした。
と思って、今勉強している日本酒の作り方を応用して、麦芽のアミラーゼを存分に活用したのが今回のチチャオラです。
材料はトウモロコシ(カンチャと呼ばれるペルーのトウモロコシ。五反田の南米ショップでゲット)、麦芽、味を整える黒糖です。

トウモロコシは前日の夜から水に漬けます。IMG_4528

翌朝、麦芽とトウモロコシをフードプロセッサで粉砕して、でんぷんを露出させ、糖化を進めやすくします。
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水を入れて徐々に温度を上げていきます。
麦芽による糖化は、これを参考にしました。

水入れただけなのに、すでに見た目がかなり現地のアレに近いです。

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少しずつ温度を上げていきます。
見た目は現地に近いけど、しかし綺麗じゃない。

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甘くなったら、カス部分を捨て(食えそうな気はする)、甘さが足りなければ黒糖を足します。
めっちゃ現地の味がする!

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瓶詰めし、1週間くらい放置してちょっとしゅわしゅわさせます。
イーストぶっこんだら早いんだと思うんですが、そこはこうやってブログに書く以上推奨してはいけない部分になっています(1%以上のアルコールを発生させるのは酒税法違反)。
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これが現地で飲んだチチャオラです!!!
うおーーーかなり近いものができた!!!!
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現在は英語版を鋭意作成中です。

祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」



ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」
 世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」


他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」

帰国から2週間が経ちました。
毎日朝からネコさわりながらお酒をしこたま飲むアル中プロ無職な生活をしています。
社会復帰できるかなかなか心配です。

スーパーフードとかいう呼び名がつき始めたキヌアですが、これは元々南米アンデス周辺で食されていた穀物です。
アンデス山脈は高いところでは標高5000メートルを超える場所もあり、そこで暮らす人々の体はだんだん高地に順応して行きました。
その過程で大切なのがキヌアです。
キヌアがどうスーパーなのかというと、鉄分が豊富に含まれており、血中のヘモグロビンの増加を助ける作用があるそうです。
ヘモグロビンは酸素を取り込む力があるので、酸素が薄い高地での生活に一役買っていたそうです。

じゃあ本場ペルーではどんなふうに食べられてるかというと、よく見かけたのは、キヌアサラダとキヌアスープでした。
キヌアサラダは、茹でたキヌアをトマト、玉ねぎ、パクチー、とうもろこしで和えています。
写真はどっかのビュッフェで撮ったやつだからあんまり綺麗じゃないですが、、右側にあるつぶつぶがそれです。
タッブーレのようで美味しかったです。
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キヌアスープもよく出てきました。
ビジュアルが地味すぎて写真にすら撮っていませんでしたが、野菜とチキンコンソメで、ちょっとキヌアが入ったとってもシンプルで普通でクセの無いスープでした。
ペルーの食堂ではだいたいスープとメインがセットで出てきます。
その時のスープはパスタや米などの主食系が入っていることが多く、そんな感じでキヌアが入っていました。
パスタや米は大抵スープの中で伸びたりお粥化したりしていましたが、キヌアはそんなことなくいつまでもプチプチしていて美味しかったです。

キヌアクッキーというのも売られていました。
だいたい小さなキオスクとかで、超適当なパッケージに入っていました。
キヌアの粒は特に感じず、普通のクッキーといった感じで、抵抗なくキヌアを摂取できました。

日本ではこちらの雑穀のお店でキヌアを購入することができます。

こちらのお店ではパクチーハウス元店長で雑穀アドバイザーの牛田うっしぃさんのレシピも紹介されております。
たらことキヌアとチーズ混ぜるのすごく美味しそうです、、


じゃがいもが生まれた国ペルーの美味しいじゃがいも料理、パパワンカイーナが食べたすぎて作ってみました。
パパとはスペイン語でじゃがいものこと、ワンカイーナは黄色いクリーミーなソースの名前です。
黄色はペルー名産の黄色いあまり辛くないとうがらしのソースです。
ペルーではこの黄色いソースを、日本における出汁のようにいろんな場面で使っています。
日本ではアマゾンすれば手に入るけど、面倒なのでパプリカで代用できないものか作ってみました。
また、本来は炒めた野菜をフードプロセッサーで混ぜるところを、ないのですりおろしとみじん切りでできるかやってみました。
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パパワンカイーナ
材料
黄色いパプリカ 1個
玉ねぎ 4分の1
にんにく 1かけ
生クリーム 100ccくらい
粉チーズ 大さじ1-1.5
じゃがいも 1-2個
卵 2個くらい

作り方
じゃがいもと卵をゆでておく。
玉ねぎとにんにくをすりおろし、炒める。
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パプリカもすり下ろす。
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玉ねぎに火が通って透明になったところでパプリカを汁ごと入れて炒める。
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生クリームとチーズを入れ、チーズを溶かす。
生クリーム高いので、今回は豆乳を使いました。
味見しながら塩で調味する。
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じゃがいもと卵にかけて盛り付けたら完成!
それなりに美味しいです。
しかしやはりすりおろしと渾身のみじん切りではクリーミーなマヨネーズみたいな質感は出ません。
日本のパプリカもちょっと甘すぎるので、カラシかマスタードを混ぜるといいかもしれないと思い始めました。
むしろディジョンマスタードをそのまま使っても良いのかもしれません。
また、ペルー人に聞いてみたところ、ミキサーかけるときにクラッカーを入れると、香ばしさといい感じの塩気が出るとのことです。
また作ったら上げます。
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メキシコの友人宅にて居候させて頂いています。
コロナのせいで、差別もあるし、どこにも行けなくなって難民状態です。
もう世界中どこいってもコロナの状況は同じだと思うので、仕事くれるならいつでも世界中どこでも飛びます。

友人宅なので、キッチンがフルで揃ってるので、友人がお仕事の間に日々料理をこさえてます。
今日は、ペルーで食べて大好きだった空豆のクリームシチュー、Picante de pallaresを作ってみました。
Picanteは辛いとかそんな意味みたいで、おそらく黄色いトウガラシのソースを調味に使うことから、pallaresはナスカ地方名産の空豆のことです。
イカ地方博物館にレシピがのってて、でも写真禁止で、必死で食べ物の名前覚えて建物出てから速攻Googleでレシピ検索したのがこちらです。

空豆のシチュー(Picante de pallares)
2-3人前くらい
材料
玉ねぎ 半分
にんにく 2かけ
パプリカ(あれば黄色いトウガラシソースを大さじ2) 1個をすり下ろすかフードプロセッサーにかける
空豆 15個くらい(さっと下茹でして皮を剥いておく。)
じゃがいも 大1個をサイコロくらいに角切り
チーズ QBBのチーズ4つくらいをじゃがいも同様角切り
エバミルク(無糖練乳のこと。豆乳や生クリームでも可)   200ccくらい
オレガノ 小さじ半分くらい
フェヌグリーク(ワカタイというハーブの代わり。無くても良い)   小さじ半分

作り方
玉ねぎとにんにくを炒める
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玉ねぎに火が通ったら、じゃがいもとパプリカを入れる。
パプリカはすり下ろすか、フードプロセッサーにかける
ここはメキシコなので、パプリカ1個に対し、黄色いトウガラシを半分投入してみた。
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空豆をいれます。
空豆が見つからなかったので、グリーンピースを使いました。
やっぱり空豆のが美味しい。
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じゃがいもに火が通ったら、オレガノとフェヌグリークを入れます。
今回私はたまたまペルーで買って後生大事に連れ回していたワカタイ入り岩塩があったので、これで味付けします。
お好みで胡椒も入れます。
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エバミルクを入れ、水分が足りなければヒタヒタになるくらい水を足して少し煮ます。
このくらいの段階でチーズを入れましょう。
今回は溶けちゃったけど、現地で食べたやつは溶けずに残ってました。
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完成!
ご飯にかけてサーブします!
私はこういうクリーミーで子供っぽいものが大好きなので、これもとっても好きでした。
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ちなみにこれが、ペルー現地で食べたもの。
私の好みでこのレシピは若干クリーミーめです。
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