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イラン 爽やかジュース、セキャンジャビン
イランに行くにあたり、経験者から是非飲むよう言われたのが彼女曰く「きゅうりのジュース」というものでした。
半信半疑で行ってみたら本当にありました。
きゅうりはイランではフルーツの扱いです。
イランは果実のジュースというよりもシロップを水でとかしてチアシードやらなんやら入れたドリンクが人気なのですが、中でも夏に国民が手放せないのが、セキャンジャビンと言われるさわやかドリンクです。
セキャンジャビンというシロップを水で溶いてきゅうりを飾ったものだそうです。

セキャンジャビン
材料
白砂糖 2カップ
水 2カップ
ワインビネガー 半カップ
ミント ハッカ油を1プッシュ
作り方
砂糖と水を火にかけ、砂糖が完全に溶けたらワインビネガーを入れて水が3分の2くらいになるまで30分ほど煮詰めます。

本来はまだ熱いうちにミントの葉っぱを一束漬けて粗熱が取れたら引き上げますが、そんなに贅沢にミント使えない小市民なので、ハッカ油を1プッシュしてシロップは完成です。
飲む時はコップ1杯に対して大きいスプーンで3杯くらいのシロップを入れます。
ウオッカなどでカクテルを作っても美味しいです。

このシロップ、飲む以外にもレタスにつけて食べたりもする、とレシピサイトに書いてありました。
古代ペルシャから存在するらしい歴史的な甘味、是非お試しを!
【お知らせ】
ブログの書籍化について、文章部分は完成し、現在入稿作業に入りました!
予定通り12月には出版します!
皆様の旅欲をハードに満たしていただける本になったと思います。
メインの観光やらお祭りのことを書き綴った
「酔う子とピラニアのからあげ」
レシピや食のコラム
「酔う子とドリアンのまるやき」
愛するお酒を現地で作って飲んできた渾身のレポ
「酔う子とひつじさんの酒だる」
実は一番面白いかもしれない、読む人を選ぶネタをかき集めた
「酔う子とペンギンのゆでたまご」
イラン 焼き茄子の酒どろぼう・ミルザガセミ
最初イランに行った時は、インドでベジタリアンライフを貫き通していたので、お肉を食べるのが苦痛でした。
1か月ぶりの動物の肉は脂っこくて、最初はお腹を壊しました。
徐々にわかってきたのが、どうやらイランのレストランで食べるイラン料理は基本的に大味で、ケバブ以外あまり美味しくないということ。
そして何故か西欧資本主義を象徴するかのような、ピザやハンバーガーといったファストフードがめちゃくちゃ美味しいということでした。
そんなハチャメチャ食生活のイランで1週間が過ぎた頃、その昔世界の半分があると謳われたイスファハーンに来ました。
例によってお宿はホームステイ、ホストはくっきりペルシャ美人、Mehrnoushさんでした。
彼女とは歳も近く、料理好きな共通点もあり、とても仲良くなりました。
毎食いろんな料理を教わり、実はご家庭で食べるイラン料理はすごく美味しいということを実感しました。
大変充実したステイで、世界で一番美しいと言われるモスクよりも断然この日々のお料理やおしゃべりが楽しかったです。
彼女に教えてもらった料理の中でも、これは絶対白ワインに合わせたい!と思ったナスの前菜、ミルザガセミを再現してみました。
※イランは法律で飲酒が禁止
作る前に冷蔵庫に白ワインを冷やしてから取り掛かりましょう!
イタリアのヴェルメンティーノなんか美味しいと思います!
ミルザガセミ(Mirza Ghasemi)
1-2人分
材料
なす 長いのは3本、短いのは5本くらい
にんにく 2かけ
トマト(ピューレやカット缶ok) 1個(ピューレは100cc)
卵 1個
できればターメリック 小さじ1くらい
塩胡椒
あればイランのザクロソース
作り方
ナスの皮に切れ目を入れ(爆発防止)、コンロで直火で皮が黒くなるまで炙ります。
魚焼きグリルを使う場合は、様子見ながらひっくり返してください。
オーブンだと焼いた香りがつかないのでダメです。
必ず直火で焼きましょう。
ナスの皮を剥きます。
黒くなったところはポロポロ指で剥けます。
この後細かく切るか、包丁で叩いておくと後の工程で楽です。
にんにくをみじん切りにし、鍋にオリーブオイルを敷いて香りが出るまで炒めます。
イラン料理はめちゃくちゃ油使うので、もう少し多めでも全然いいです。
ナスを入れて炒めます。
軽く火が通ったらターメリックとトマトペーストを入れます。
弱火でよく炒めて、鍋にくっつきそうになってきたら、水をひたひたになるくらいまで足し、一度沸騰させて弱火に戻し、それが蒸発するまで炒め煮にします。
ナスは木べらで潰しながら混ぜます。
15分か20分くらい炒めました。
水分が飛んで、ナスが潰れていい感じになりました。
ここで塩で味付けします。
この後卵が入るので、ちょっと味が濃くなっても大丈夫。
そこに溶き卵を入れます。
卵の目的はふわふわの食感にすることです。
スクランブルエッグになってしまわないように、手早く混ぜて火を通します。