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フランス ワインの樽詰めとその後
先日圧搾した果汁は、タンクで発酵を続けておりましたが、遂に樽詰めの時がきました。
樽詰めって樽に詰めるだけなんですが、色々準備があったりするので、その様子を記していきます。
まずこの機械、日本に普通に生きてたらまず見かけないし、何をするかもわからない機械ですが、、
樽を洗う機械です。
機械につながった黄色いホースは水道につながっています。
この機械の上に樽を乗っけて、中央の突起部分を樽の穴にセットして水道を開けると、水が出てきて樽の中を洗うことができます。
洗った樽はしばらく乾燥させて樽詰めを待ちます。
さて、樽詰めをすることになりました。
タンクに入ったワインを、今回は場所やいろんな都合上容器に一旦移してから、電動ポンプで樽に送り込みます。
電動ポンプは圧搾やらいろんな工程で活躍するけど、果汁を酸化させないよう、あまりたくさん空気を送り込まないように気をつけないといけません。
容器に開けられたワインさん。
まだ若いので紫なんですが、この量は流石に圧巻。
こうやってワインさんは樽に詰められていきます。
樽の中でもまだ少し発酵が続くので、二酸化炭素が発生することとボコボコこぼれてこないよう、軽く空気を入れるために樽の栓は軽く乗せるだけです。
ここから毎日発酵の様子を見ます。
発酵の進み具合は、ワインの残糖度と温度で見ます。
糖度計と温度計で毎日進み具合を記録します。
フランス ワイン安売りの季節・Foire aux Vins
フランス ボルドーのワイン博物館・Cite du Vin
今日はワイナリーはお休み、ボルドーに来ております。
ボルドーには世界的なワインの博物館があり、色々いいことも悪いことも聞きますが、前から気になっていたので来てみました。
トラムのCite du Vin駅で下車、向こうに見える奇抜な建物まで徒歩5分です。
入場料は20ユーロ、日本語の音声ガイドもあり、このコードみたいなのを読み取ると全部綺麗で自然な日本語で解説されます。
むしろ音声ガイドがないと何も楽しめないので、これは忘れずに借りましょう。
最初の方にある神話コーナーがとても楽しく、各国の神話や古代人のワインに対する認識を知ることのできるコーナーが大変面白かったです。
洪水神話大好きの私は大興奮。
奥に進むとワインの匂いの例えるやつの香りを嗅ぐことができます。
馬の汗とか嗅げるのはとても貴重。
この博物館はワインの基礎情報(主に気候、土壌、ぶどう品種、製法など)が多く展示されており、エキスパート資格を持っている人には既に知っていることがほとんどかと思われます。
むしろ足りない情報(農法、添加物など)が多いと思う人もいるかもしれません。
しかし見せ方が上手いので、先生だったりインポーターさんだったりが何も知らない人に説明する手法として学ぶところはあるのではないかと思いました。
ワイン初心者の人だと問答無用で楽しめると思いました。
フランス モンバジャック城訪問と甘口ワインテイスティング
フランス南西地方の甘口ワインのAOCにモンバジャックというのがあります。
そんなモンバジャックワインを作るのがモンバジャックシャトー。
そしてその建物は歴史的にも価値があるため、観光用に一般公開されています。
まず知っとかないといけないのは、ここはワイン造りを見学するところではなく、歴史を学ぶところです。
モンバジャック城が見えてきました。
横に広がるのはぶどう畑。
品種はセミヨンという白品種、貴腐菌という菌がついてレーズン状になるのを待ちます。
そうしたぶどうを絞ることで、量は少ないながらもとっても濃厚な甘ーい果汁がとれます。
この果汁を発酵させることでできるのが、甘口ワインのモンバジャック。
食前酒とかで良く飲まれています。
ここでカピカピになってるぶどうは、、うどん粉病だそうです。
葉っぱが白くなるだけではなく、病気が進めば実までこんな風になるとのこと。
ここまではソムリエ教本にも載ってなかった!
入場料は7.5ユーロです。
場内にはいろんな展示があります。
風刺画家の絵、マクシムドパリのメニューの挿絵を描いて有名になった画家、有名な喜劇俳優、などなど、日本人にとってはマニアックかもしれないフランス人がここに居たようです。