酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:フィレンツェ

フィレンツェ行ってドウォーモに行かなかったんか?!と言われそうなので。
ちゃんと行きました、二日酔いだけど!私えらい。
昼過ぎまで死んでて、そこから一杯迎え酒してからのドウォーモですから、混んでます。
もう、建物の裏側から列が続いています。
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待つこと20分くらい、やっと入り口が見えました。
さらに待ちます。
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荷物検査を経てやっと入れた内部は、大変シンプルな作りでした。
しかしこれが私が知る教会というもの!
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天井画も素敵です。
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祭壇も大変シンプルで、バチカンとは大分違います。
ステンドグラスや脇の彫像は大変見事でした。
ここから塔に登るとかになると、別のチケット18ユーロの購入と予約が必要になります。
もうね、バチカンで懲りました。。
多分むっちゃしんどい。
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その昔イタリアはフィレンツェにおいて富と権力を誇ったのがメディチ家。
そんなところがパトロンになって作った教会がおるというので、どれだけすごいのか見てみよう!と思ってきました。

入場料8ユーロを払い、博物館もそこそこに2階の礼拝堂へ。
壁全面を埋め尽くす大理石が目に付きます。
箱っぽいのはどなたかのお墓のようです。
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工事中ではありましたが、祭壇の細部に至るまで大変壮麗な細工がされていました。
バチカンとはまた趣が異なります。
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天井画も大変素晴らしいです。
何か意味があるようですが、私はくわしくありません。
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別部屋にはミケランジェロの彫刻が展示されています。
この部屋にあるものもだいたいどなたかのお墓だそうです。
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満足して1階へ。
なんだかキラキラする置物たちが飾られているなあと、reliquarioってなんだろう、とよく見ていると、、
これ人骨が入ってるんですね。
reliquarioって聖遺物っていう意味だそうです。
全部どなたかキリスト教に貢献された方々のお骨だそうです。
ヨーロッパでは、イスラム圏ではまったく見なかった、この骨を拾う文化が大変興味深いです。
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8ユーロかかるけど結構空いていて、ボッティチェリやらダビデ像もいいけど、ここもすごく歴史が詰まっており、大変オススメです!

フィレンツェのフードマーケット、Mercato Centraleに来ました。
夜来ると一階は閉まってて、2回だけ営業してます。
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なぜかこれだけ写真撮ってるんですが、2階は生ハム、チーズ、パスタ、お肉料理は名物Tボーンステーキからモツ煮込みのランプレドットまで、全部食べられるフードコートになっています。
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今日はお昼に来たので、1階も営業していました。
1階は、お持ち帰り可能なワイン、オリーブオイル、ビネガー、肉類までが売られています。
宅急便も対応してるみたいです。
まったくフィレンツェだというのに日本みが。
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その一角にあるレストランで、フィレンツェ名物ランプレドットを頂いてきました。
これは牛の第4の胃袋を煮込んだ料理で、トスカーナパン(無塩)に挟んでいただきます。
玉ねぎとモツだけのシンプルな感じ。
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これが見た目に反してとても薄味で、あっさりといただけます。
多分ケチャップやら塩コショウをかけちゃうと、モツのイヤミが出ちゃうんじゃないかなと思いました。
トスカーナはかつてピサと国境を接しており、ピサからトスカーナに来る時の関税だか通行料だかがが高くて、塩をあんまり買えなかった、という話を聞いたため、この薄味があるべき姿なんだと思います。
 

昨日飲み過ぎて二日酔いだから、ちょっとランプレドット食べてみたいだけなの、って注文したらこのザマ。
ワインは今日はBrunello di Montalcinoを頂きました。
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フィレンツェに来たら絶対やりたいと思ってたのが、ドゥォーモ礼拝とかよりも、ワイン蔵巡りです。
イタリアで最も有名なワインと言っても過言ではないキアンティは、ここトスカーナ州が産地です。

ワインが美味しくなるためには、ぶどうが美味しくなければいけなくて、そのためには良い土壌が必要です。
良いぶどうを生み出す土というか土地、地方は国によって保護されており、ここからここまでの土地でこの品種ぶどう何パーセントで作られたワインはキアンティと名乗っていいよ、と言うように決められています。
その土地の中でもさらに細かく分かれており、今回見たのはキアンティの地域の中でもモンテスペルトリ、と呼ばれる地域です。

ワイン蔵巡りはツアーでないと入れないところも多いので、トリップアドバイザーで英語ツアーを予約しました。
ランチ付き、3蔵巡って15000円!
たかそうに見えるけどこの国なら妥当だと思います。
こういうの来るのいつもアメリカ人が多いです。
他の国の人はみんなどうしてるんだろう。

まず1蔵め。
大樽熟成と小樽熟成のワインさんたちを見学します。
めちゃくちゃ蚊に刺されます。
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見学の後はお待ちかね試飲!
これがまた並々たくさんついでくれます。
ツマミはトスカーナ産オリーブオイルをたっぷり垂らしたパンです。
その昔トスカーナはピサとは別の国?だったため海からの塩をあまり使うことができず、トスカーナ料理はパン含め全体的に薄味になったそうです。

飲んだ子たちはこちら。
別枠で特別にビスコッティに浸したヴィンサントも頂きました!
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2軒目です。
もはやはしご酒の様相です。
この国だとワイン一杯6ユーロくらいするから、店で飲むのも大変だから、今のうちに飲んどかないと。

こちらではワインのストックとオリーブオイルを作るテラコッタの甕を見学しました。

数千年前からワインが作られてきたイタリアですが、第二次大戦で畑やワインのストックも大部分が焼けてしまったそうです。
そのため古いストックはほぼ存在しないこと、畑にとっては大きな変化であったことなどを聞きました。
また、近年ではワイン畑を買うお金持ちが多いそうで、ここに来てさらなる変化がもたらされようとしているとのことでした。
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はい。本題です。
これはサンジョベーゼとシラーのロゼです。
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こちらは最近開発したばかりのワイン。
サンジョベーゼとアリカンテ。
2018年とまだ若く、あと5年寝かせたい味でした。
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こちらがキアンティ。
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さて、3軒目、最後の蔵です。
こちらではこだわりの葡萄畑も見せてくださいました。
ビオディナミに近い農法を試したり、発酵にステンレスタンクを使ってみたり、その他色々なものを積極的に取り入れていました。
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こちらではお待ちかねご飯の時間です!
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こちらでは白ワインもいただきました。
ぶどう忘れちゃった。
もう一個白ワインあったの写真撮るのすら忘れるほどベロベロ。
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キアンティです。
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こちらではその他カベルネソービニヨン100のスーパートスカーナなんかも飲ませてもらって、ご飯もデザートまでめっちゃ美味しくてだいぶご満悦でした。

帰宅したのは4時ごろでしたが、大変ベロベロで夜まで死んでました。
どの蔵で飲んだキアンティも、日本で飲むやっすい軽いキアンティのイメージを覆すような、深みのある大変重厚なワインでした。

大変満足度の高いツアーでした!
英語わかる人には大変オススメです!

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