酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ビール


更新ちょっと間があきました。
作りまくった食べ物を減らすべく冷蔵庫の掃除をしたり、いろんな野生酵母を培養して遊んでいました。
ブログ本の英訳も進めています。
ゴールデンウィークには出せるかなあ。

ペルーはインカ帝国でみんな大好きで飲まれていたのが、チチャ、というビールのようなトウモロコシの酒。
しかし今はチチャモラーダという着色用トウモロコシを使ったジュースが主流、当時のチチャに近いのはチチャオラ(Chich hora)というローカル飲料です。
これもどこでも売ってるわけではなく、クスコやオリャンタイタンボなんかのインカの伝統色濃く残る場所だったり、たまーに路上に売ってる人がいたりというシロモノです。
スーパーなんかにはあるわけはありません。
クスコで現地人に聴きまくって必死でみつけたのがこの話


というわけで自分で作りました。
参考にしたレシピはこちらです
以前にも一度作ったのですが、トウモロコシを発芽させるときに出る糖分を引き出そうとしたら、トウモロコシが腐ってしまってだめでした。
と思って、今勉強している日本酒の作り方を応用して、麦芽のアミラーゼを存分に活用したのが今回のチチャオラです。
材料はトウモロコシ(カンチャと呼ばれるペルーのトウモロコシ。五反田の南米ショップでゲット)、麦芽、味を整える黒糖です。

トウモロコシは前日の夜から水に漬けます。IMG_4528

翌朝、麦芽とトウモロコシをフードプロセッサで粉砕して、でんぷんを露出させ、糖化を進めやすくします。
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水を入れて徐々に温度を上げていきます。
麦芽による糖化は、これを参考にしました。

水入れただけなのに、すでに見た目がかなり現地のアレに近いです。

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少しずつ温度を上げていきます。
見た目は現地に近いけど、しかし綺麗じゃない。

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甘くなったら、カス部分を捨て(食えそうな気はする)、甘さが足りなければ黒糖を足します。
めっちゃ現地の味がする!

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瓶詰めし、1週間くらい放置してちょっとしゅわしゅわさせます。
イーストぶっこんだら早いんだと思うんですが、そこはこうやってブログに書く以上推奨してはいけない部分になっています(1%以上のアルコールを発生させるのは酒税法違反)。
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これが現地で飲んだチチャオラです!!!
うおーーーかなり近いものができた!!!!
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世界一周中に書き続けていたこのブログを書籍化しました!
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祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」



ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」
 世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」


他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」

もうメキシコに来てるけど、まだ書き切れてないことがあるので書いておきます。
お酒のことは大事なこと!

まずはどこにでもあるブラフマー。
カーニバルの時は電車の中でもガンガン売られていました。
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こちらはマナウスで飲んだアマゾン地ビール、さっぱりめ。
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こちらもアマゾン地ビールちょっと濃い目。
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これはあまり見かけないけど、同じくアマゾンで飲んださっぱりめビール。
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こちらは空港で暇つぶしに買ったビール。
どうやらリオデジャネイロの地ビールのようです。
味濃いめ。
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こちらは味濃いめ、アサヒスーパードライなイメージ。
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これもあまり見かけない、スーパードライ系の味。
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こちらはさっぱりめ、アンタークティカルビール。
たまにレストランで見かけます。
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なぜこんなにビールたくさん飲んでるかというと、イースター島に長く滞在しすぎてやることがなかったからです。
WiFiがあるカフェに入り浸っては呑んでました。

まずはチリの国民的ビール、エスクード。
魔法騎士レイアースで似た名前の何かを見かけた気がします。
さっぱりスッキリの美味しいビールです。
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こちらもピルスナー系ビール。
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同じくピルスナー系ビール。
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チリの南の方で作られるらしいクンストマン。
お値段的にも味的にも、満足度の高い一本です。
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こちらも南部で作られる、アウストラルの黒ビール。
コクがたまりません。
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こちらもアウストラル、エールです。
アウストラルのシリーズは香りも味も良くて、お金があるなら飲みたい逸品です。
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ここからはイースター島地ビール。
泡もなかなかクリーミー。
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こちらはピルスナータイプ。
ツアーでご一緒したイギリス紳士がゴチってくれました。
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ラベルが秀逸なのがこちら。
島的にはこれを推しているようです。
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ペルーのビールが結構種類あったので書いておきます。

まずはシェアNo.1と思われるクスケーニャ。
クスコのみならずペルーじゅうにあるようです。
味はほんのり甘味がある、ロシアのバルチカに似た感じでした。
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クスケーニャには黒ビールもあります。
こちらも苦味の中にも甘味があるバルチカに似た味。
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これはクスコで見つけたクラフトビールのコカビール。
他にもIPAとかいろんな味がありました。
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これは大衆ビールのピルセン。
さっぱりとした、薄味のビールです。
クスケーニャの味が気に入らない人はこちらがお勧めです。
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アレキパにしかないアレキペーニャ。
こちらもさっぱりしていてとても飲みやすい味でした。
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これもピルセンに似たスッキリ味のクリスタル。
ラベルがよく変わるのか、いろんなラベルで見かけました。
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今日はコルカ渓谷ツアーに参加しました。
朝3時にお迎えが来て、夕方までみっちり観光でした。
このツアーの大いなるお目当は、温泉!!!
もう3ヶ月くらいお風呂に浸かってないし、プーノのホステルのシャワーは水だし、アレキパのホステルも水シャワーだし、さらに昨日の夜は断水で、満足にシャワーを浴びれていない私にはもはや福音です。

川を渡るのは吊り橋もあるけど15ソルでジップラインすることもできます。

入湯料は15ソルです。
湯船はいくつかあり、もちろん露天、天蓋がある浴槽もあるので、日焼けもマシです。
温度は日本人好みの熱め!
泉質は石灰多めで透明、硫黄の香りはしません。
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そしてなんとビールも売ってます!!
しかもアレキパビール!
あったかい湯船に浸かりながらビールまで飲めて、ここはみちのく深沢温泉でしょうか。
私はとっても幸せです。
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