酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:トルコ料理

トルコ料理でケバブ以外で好きなのが、このムール貝のドルマ。
ムール貝の中にご飯を詰めてつくります。
ドルマというのが何かにご飯を詰め込んだ料理のことで、いろんなドルマがあるけど、これが一番好きです。
次に好きなのはズッキーニのドルマ。
ズッキーニの中をくり抜いてご飯を詰め込んでトマトソースで煮たやつです。
このムール貝のやつは、ワインのつまみにも、ビールにも、はたまたシメにもなるのですが、それをパクライスで作ってみました。
パクライスのレシピは、元パクチーハウス店長の牛田うっしぃさんに伺ったものを参考に、一部ムール貝用に変えました。

ムール貝のドルマ(Midye Dolma)
材料
ムール貝 500グラム(ハナマサで398円で買える)
米 1合
パクチー 1束
にんにく 1かけ
玉ねぎ 4分の1

作り方
ムール貝をよく洗い、熱湯にしばらくつけて開かせる。
茹で汁は捨てない。
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ご飯は米1合、みじん切りの玉ねぎとにんにく、パクチーの根っこのみじん切りを入れて炊く(できればムール貝の出汁を使う。
炊き上がったら、葉っぱ部分を刻んで混ぜる。
葉っぱはもう少し入れてもよかった。
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ムール貝を開いて完全にフタを取り、身も外してご飯を置く。
その上に貝の身をもどし、フタも閉めてフライパンに並べる。
貝の出汁をお玉5杯ほど入れて、フライパンのフタをせず汁がなくなるまで煮る。
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冷まして皿に盛り、レモンを添えて完成!
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食べる時はフタを外し、それでご飯をすくって食べます。
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これがトルコの本場イズミルで食べたムール貝のドルマ。
ワイン入れて300円くらいで食べれます。
本場のピラフ部分はクミンライスで、かなり胡椒がきいています。
もう少しレシピを改良します。
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私も日本人なので、特に長いこと日本を離れると、なんでもいいから無条件に米が食いたくなります。
ここ、トルコの米は日本米とかなり似ており、炒めずに炊くと、日本のご飯そのものになります。
しかし基本はピラフ、と呼ばれる調理法になります。

これはチキンピラフ。
米とひよこ豆がたっぷりのバターといい感じの塩で炊かれています。
そこにささみをのせて食べます。
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あんまり見かけないけど、チキンケバブ丼。
下のご飯は上記同様ひよこ豆ピラフです。
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そんな中みつけた変わり種がらこちら、トラブゾンのピラフ。
トラブゾンは黒海沿岸のとても綺麗な街だそうで、トルコ人みんなにオススメされます。
イスタンブールのホテルで米が食いたすぎて、Googleマップでピラフ、と検索して出てきたお店です。
ご飯は肉汁で炊かれており、なかなかオイリーです。
豆はトマトでこっくり煮てあります。
お肉はカバルマ、と言われるそうで、牛肉かと思います。
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このピラフ、トラブゾン地方出身の料理人がオスマン帝国の皇帝にお仕えし、お勤めが終わった後故郷で作り始めた、といったことが説明に書かれておりました。

これ食べた後、なんだか無性に吉野家行きたくなった。

トルコワイン、白ワイン編です。
やっぱりここにいるなら希少品種とか、ヨーロッパや日本にはないやつを出来るだけ飲みたい。

2015年、ぶどうはナーリンジェ。
昨年ナーリンジェの2017年、一年くらいしか経ってないやつを飲んだところ、味も香りもほとんどないまるで水のようなワインだったので、しっかり品種の味が出てるやつがいいと思い、今回は2015年をチョイスしました。
色は確かに黄色味が増していましたが、味は特に個性がなく、むしろ水みたいなやつの方が個性が出ているのかもしれない、と思いました。
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生産地域はアナトリア地方、カッパドキアの方です。
アプリコットのニュアンス、と書かれており、こっちのアプリコットはかなりみずみずしいので、味がないくらいでちょうどいいのかもしれません。
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こちらもカッパドキア、アナトリア地方のワインです。
ぶどう品種はエミール。
昨年飲んだのはブレンドだったので、敢えて単一品種、且つ年代上めを選びました。
カッパドキアは見ての通り剥き出しの石灰土壌で、例に漏れずこのエミールもかなりミネラリー、柑橘の香りが鼻に刺さってくるような感じでした。
お味もなかなかフルーティーで飲みやすく、ムール貝のピラフ詰めが大変に捗り、40個を一人で消費してしまいました。
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裏にはミネラリーだとか、魚料理に合うよ、と言ったことが書かれています。
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私的にいつまでも飲んでいたい傑作ワインがこちら!
セミスイートというか甘くてジュースみたいな美味しいワインです。
お値段底値は40リラ!本日のレートで1000円切ってます!
品種はミスケット、生産年は2018年でしょうか。
土壌がミネラリーなのがよくわかるくらい、注いだ瞬間からぶどうの香りが漂います。
柑橘ではなくぶどうそのもの、なんかトロンテスっぽい、と言った感じで、ミスケットとはマスカット オブ アレクサンドリアのことなのかな?と思いました。
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生産地域はデニズリ、エーゲ海から内陸に3時間ほど行った、パムッカレなどが有名な地域です。
ミネラリーなのも納得。
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トルコもワインで有名で、土着のぶどうが各地に存在し、だいたいカラッとしたミネラリーな土壌でぐいぐい育った香り高いものが多く、とっても美味しいです。
以下呑んだものログ

チェリーワイン
フルーツワインで有名なシリンジェ村のチェリーワインです。
トルコ語能力がなさすぎるため、チェリーのみを発酵させたのか、チェリージュースまたはリキュールを足しているのかまでは判別できませんでした。
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とても甘く、チェリーの酸味や甘みも聞いており、炭酸水で割ると大変美味しく頂けます。
書いてある通り、デザートワインやカクテルベースにぴったりです。
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こちらはアンタルヤ地方の歴史あるワイナリーによる、希少品種Acikara100パーセントのワイン。
お値段も100リラを超えており、なかなかでした。
味としては、カベルネ・メルローに近い重め、タンニン多めの味で、ステーキなんかと食べたい感じでした。
味に個性があるかと言われれば微妙で、2016年なので、もう少し寝かせればもっと香りと酸味が立っていい感じになったのではないかなとおもいました。
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裏面にはワイナリーの歴史が4000年あるとかそういう感じのことが書かれています。
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そして最後、一番美味しかったのはこれです。
噂ではイケてるレストランなんかによく置いてあるらしい、KAYRAというアンタルヤ地方のブランドのもの。
ぶどうはボアズケレ、オキョズキョズというトルコの赤ワインの定番ブレンド、いわばカベルネメルローみたいな組み合わせです。
昨年ボアズケレとオキョズキョズの2017年というのを現地で飲んだところ、バローロ以上の渋さで飲めたものではありませんでした。
なので今回は2015年をチョイス。
これがまた大当たりで、開けた瞬間から漂う香水のようなお花の香り!
味もフルーティーでタンニンもそこまで強くなく、とっても飲みやすい逸品でした!
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裏にも色々書いてあるけど美味しいからなんでもいいです。
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トルコで色々飲んでるので、まとめます。

まずはトルコを代表するビール、エフェス。
エフェスというのはトルコ語でエフェソスのことで、地名です。
ピルスナーは軽くて臭みも少なく、ぐいぐい飲めます。
軽いとは言えイランあがりの私には立派なビールです。
最近はエフェスのモルツや、パッケージ違いなんかも出ています。
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エフェスから派生したブランド、ボモンティ。
こちらの方がエフェスよりさらに軽いです。
もはやソーダです。
水タバコ吸う時とか、クラっとくるときはこれを飲むのが体調的にいいなとおもいました。
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ツボルグ。
デンマークのブランドですが、トルコ国内流通ぶんはトルコで作っています。
工場はイズミルにあり、隣にはエフェスビールの工場がありました。
苦味や香りのバランスもなかなかよく、味的には私はこれが好きですが、雰囲気的に、せっかくトルコだしエフェス、、とかも思ったりして板挟みになっています。
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