酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:チキン

バンコクの地下鉄MRTのラーマ9世(Pa Rama 9)駅の近くに中国大使館があります。
その裏辺りにタイ人の友人が住んでいた数年前泊まりに行ったら、この辺は美味しいカオマンガイ(タイ風チキンライス)の店がたくさんあるのよお、と連れて行ってくれました。
ふっくら茹でたチキン、チキンの茹で汁で炊くご飯に、トロトロに煮込んだ冬瓜が入った絶品チキンスープを汗をかきながら掻き込むのがとても幸せでした。
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今日Facebookの思い出のところに出てきたのがこのカオマンガイの写真でした。
去年わざわざその中国大使館の裏まで食べに行きました。
思い出したからレシピを書いておきます。

カオマンガイ
材料
鶏もも肉 1枚(ももはプリッとできて良い)
米 1.5-2合(炊飯器のリミットより1合少なめで)
中華スープの素 小さじ1.5
タレの材料
 ナンプラー(醤油でもok)   大さじ2
 みそ 小さじ1
 みりん 小さじ2
 にんにく 半かけくらい
 ゴマやパクチー 適量

作り方
米を研ぎ、炊飯器にセットする。
中華スープの素と塩を1つまみ入れ、水を規定の分量まで入れて軽く混ぜる。
その上にチキンをセットし、炊飯スイッチを押す。
米を炊いてる間にタレの材料を混ぜてタレを作る。
ご飯が炊けて蒸らしたら完成です!

本格的に作りたい場合は、鶏肉を弱火でじっくり煮込み、その煮汁に生姜と塩を少し加えてで米を炊きましょう。

写真はカオマンガイがうまいと評判の、バンコクのホテルのものです。
お値段は屋台の何倍もしますが、チキンがしっっとりしていてとても美味しかった。。
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この屋台のカオマンガイの場所と、高級カオマンガイレストランの場所はこちらのブログに載せました。
行けるようになったら是非行ってみてください!
このコロナ騒ぎでいろんなものを作るため、血迷って大きいサイズのナンプラーとか買った人がいるかと思います。
肉を漬け込むのに使ったら、安い肉は美味しくなるし、ナンプラーは減るし、一石二鳥です!
ナンプラーの瓶の奥底に結晶ができるまでに使いましょう!

肉の漬け込みだれ
材料(鶏モモ肉2枚ぶんくらい)
ナンプラー 肉がひたひたになるくらい(お玉1杯半くらい)
すりおろしにんにく ひとかけぶん
すりおろした生姜 にんにくと同量
みりん 大さじ1
お好みで一味唐辛子
作り方
肉と材料をジップロックに入れ、冷蔵庫で最低3時間くらい寝かせる。
一晩くらい置いてもいい。
焼く時は、まず漬け汁を入れずに肉だけ焼き、両面焼き目がついたらタレを流し入れて軽く煮込む感じ。
すると白米もビールも止まらない何かが出来上がります!

ジョージアはスパイスやハーブを大変たくさん使用します。
しかもミネラル分豊富な土壌と乾燥した空気が手伝って、スパイスやハーブの香りが際立ち、いつもスーパーで買ってるスパイスとは全く違う香りがします。
クミンなんて本当に別物だし、バジルなんかは乾燥のものでもバジル本来の紫蘇に似た香りが立ち上ります。

そんなスパイス&ハーブ大国ジョージアを代表するミックススパイス、フメリスネリ。
フメリは知りませんが、スネリはジョージア語でスパイス的なものを意味するようです。
このミックススパイス、とっても絶妙な調合で、肉や野菜のうまみを上手に引き出してくれ、また日本人が得意ではないハーブ独特のツンとしたにおいもほとんどありません。

このスパイスの調合レシピは以下

フメリスネリ(ხმელი სუნელი, Khmeli suneli)
バジル
パクチー(葉)
マジョラム
ディル
赤唐辛子粉  これは全体の2%ぐらい
マリーゴールド(サフランで代用可能) 全体の0.1%
イタリアンパセリ
セイボリー
ローリエ
チャービル
ミント
フェヌグリークの新芽

こちらがジョージアで売られているミックススパイス。
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このミックススパイス、お肉と野菜が合わさったときに本領を発揮します。
トマトスープを作るときなんかは、お鍋1つに対して大さじ2杯ぐらい入れます。

今回ご紹介するのは炒め物ですが、フメリスネリがお肉と野菜のうまみを上手に引き出しています。

チャホフビリ(ჩახოხბილი, Chakhokhbili)
材料
鶏むね肉      500グラムぐらい
玉ねぎ       半分
トマト       2個(カットトマト缶なら2つぐらい)
パクチー      1束
バジル       葉っぱ10枚
イタリアンパセリ  1束
ピーマン      1個
にんにく      2かけ
粉唐辛子      大さじ1(辛い物が苦手な場合は控えめにしてください)
フメリスネリ    大さじ2
白ワインビネガー  50cc
塩         小さじ1から始めて調節

作り方
①下ごしらえ:鶏むね肉を食べやすい大きさ(でかめの唐揚げぐらい)に切り、塩、ワインビネガー、ローリエ、フメリスネリ、粗みじん切りにした玉ねぎ、にんにくのみじん切りと一緒に3時間ほどマリネしておく。
トマトはできれば皮を湯剥きして粗みじんに切る。皮をむくのがめんどくさい時は、カットトマトの缶詰を使う(しかもその方が安上がり)。
パクチー、バジル、イタリアンパセリは刻んでおく。
ピーマンはみじん切りにしておく。
②フライパンに油(分量外)を敷いて、①のマリネしておいた鶏肉を一緒にマリネしてた汁や野菜も一緒に入れる。
③肉に軽く焼き色がついたら、トマト、パクチー、バジル、イタリアンパセリ、ピーマン、粉唐辛子を入れる。
④全体にとろみがつくまで約15分ほど煮込み、塩で味を調えて完成!もしトマトの酸味が目立つ場合は、みりん小さじ1~か砂糖ひとつまみをいれてまろやかにしてみてください。


ワインビネガーを漬けこんでそのまま焼くとき、みんな「酸っぱいんじゃないの?!」とよくびっくりされます。
ほんと、全然そんなことないからぜひともやってほしいです!
肉はふわっふわに柔らかくなってるし、味はしみしみです!


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