酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ソムリエ

南米最古のアルコール飲料はアガベから作られるプルケです。
それがテキーラになるには、スペイン人が蒸留技術を持ち込む必要がありました。
南米で2番目に古い酒、となるとこれはワインです。
ソムリエ教本には載っていませんが、メキシコでもワインは作られており、割と美味しくできています。
割と、というより最初作ってみたらめちゃくちゃ美味しくできてしまったため、自国のワイン産業が脅かされると考えたらスペイン人たちは、1810年までワイン醸造を禁じます。
生産地域はカリフォルニア直下のバハカリフォルニアや、メキシコシティからほど近いグアナファトやグアダルーペのようです。
こちらのお店のメニューを見るとメキシコワインにもDOの表記がありますが、テキーラですら法律管理がかなり緩いと感じるので、おそらくワインもまだちゃんと法整備されていないものと考えます。
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こちらはグアダルーペ産のジンファンデル、グルナッシュ、カリニャンの甘い系コンボ。
まあこのぶどうを混ぜれば間違いない、という感じの味でした。
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スーパーで買ってみたのは両方バハカリフォルニア産、白はリースリングに赤はネッビオーロです。
白はワイン名がライン川の城、となっている通り、ほんのり甘口しかしすっきりしたリースリングです。
赤のネッビオーロはイタリアのバローロと違ってタンニンがかなり少なく、開けてすぐ飲んでも美味しく飲めました。
色も紫に近く、ネッビオーロらしさがなくて、逆に不安になってしまう味でした。
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Facebookの通知が、去年の今日がワインエキスパートの勉強始めた日だと教えてくれました。
試験終了後も約1年かけてあの教本を丸暗記し、今年もまた教本を買い、知識のアップデートを図っています。

ワインエキスパート・ソムリエ試験を受けるにあたって、やはり飲む量は増えます。
吐器(ぺって吐き出す器)があるところならいいですが、お店ならないところも多いわけです。
だから飲んじゃう。
だって、酒の一滴は血の一滴なんだから。
しかも勉強して、酒はこんなに手間をかけられてできていると知った後で吐き出すのはとても勇気がいることです。

しかし吐き出さないと本当に体が悪くなる。
しかし吐き出せるときだけでもない。
ていうか飲みたい。

というジレンマで結局かなり飲んじゃった私が肝臓対策のために使ったのがこちらです。

①Lシステイン
ハイチオールCなどのお薬に含まれています。
これは、本当にもう、酒飲みの私が声を大にして、すごくすごくお勧めします!
二日酔いにも効く!肝臓がなんか調子悪い時にも効く!!


②ミラグレーン錠
飲む前に飲んでも効くし、飲みすぎてからでもよいです。
特定の薬局にしか置いていないのが玉に瑕。


③オルニチン、ビール酵母
日々の肝臓ケアのために良いです。
ビール酵母は特にマルチビタミンの代わりによく飲んでます。


番外編:ウコンの力やヘパリーゼ
これは強肝剤です。
つまりはこれによる回復は元気の前借、レッドブルとかと同じです。
だから飲みすぎたら具合が悪くなります(実体験含む)

テイスティングは香りを感じ取ることも重要で、飲んでしまうと喉に香りが残るからダメだ、とも言われました。
テスト観点だと吐き出すのを推奨します!

また、ワインの役割は味わうことだけでなく「話題を提供すること」です。何年のどこ産のワインはよかったからこれもおいしいとか、このブドウ品種知らない、、とか。なので、そこに存在して話題になることでまずワインは一つの役割を果たしています。おいしければ言うことはないし、飲み込んで酔っ払うか否かはそれほど重要ではない、と私は思っています。

カツレツという料理は世界中にありますが、それらが国や地域によって調理法に差があります。
前回のカツレツ旧ソ連編の続きです。
イタリアにおけるコトレッタについては、ワインエキスパート受験の時に勉強しました。
ソムリエ教本に載ってて、重要だといわれてめっちゃがんばって覚えた2つを紹介します。

今回のイタリア編は、隣接している地方にありながら異なるスタイルのカツレツがあり、とても興味深いです。
また前回紹介した旧ソ連圏編との違いはこちらをご覧ください。

ロマーニャ風カツレツ(Cotoletta di Romagnia)
ロマーニャ、とカタカナで書くとローマかな?と思いがちですが、これはヴェネツィアで有名なエミリアロマーニャ州のことです。イタリアの長靴の付け根、膝の裏にあたるところです。
このカツレツは、叩いて伸ばした豚肉を卵液にくぐらせてバターで焼き、上から削ったパルミジャーノチーズと生ハムを乗せます。
肉on肉!
さらにチーズとバターの油!油!!
完全に罪深い食べ物です。
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Mi piace avere uno stile di vita sano, mangiare bene, facendo attenzione alla qualità dei prodotti, a limitare il contenuto di grassi, di zuccheri eccetera. Però ogni tanto mi prende la voglia di qualcosa di succulento come questa COTOLETTA ALLA BOLOGNESE un po' rivisitata da me! 😍 Bella, calda, filante e super appetitosa, insomma una vera goduria! 😋😋 Buon pomeriggio a tutti! 😘😘😘 #lacucinadiginetta #ginetta #ginettachef #cotolettaallabolognese #cotoletta #pettinicchio piattitipici #deliziedifabio #volgosapori #pranzoitaliano #kings_masterchef #foodpassion_world #ponyfonyfood #foodporn #instafood #igers #picoftheday #allfoodpassion #lemillericette #bastachesiabuono #bestfoodpics #cookmypassion #cookingreciperepost #cookingillife #fotogrammiincucina

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これに合わせるワインは、Sangiovese di Romagnia、IGPです。
サンジョベーゼはイタリアで一番生産量の多い赤ワイン用ブドウで、際立つ酸味が喉をスッキリ通っていくとても飲みやすい品種です。
たまたまこのワインを2000円ぐらいで見つけたのでやってみたところ、サンジョベーゼの酸味がいい感じに脂っこさを消してくれて、とても調子が良いです!
これ以上に重いワインだと何も食べれなくなってしまうし、軽いと水の役割しかしない中、このワイン、この酸味だからこそロマーニャ風の超絶こってりもスイスイ行けてしまうんだと思います。

ミラノ風カツレツ(Cotoletta alla Milaneze
みんな知ってるミラノは、ロンバルディア州、長靴の膝あたりに位置する州にあります。
大聖堂で有名なミラノで煙突掃除するアニメが昔ありました。
私は単純なので、大きくなったらミラノで煙突掃除したいとか思ってました。
その頃はその練習のためにすっごいお片付けを頑張ってた記憶があります。


はい、カツレツの話でした、こちらがミラノのカツレツです。
このカツレツが日本人に馴染みがあるカツレツかと思います!
使うのは牛肉ですが、これを叩くところまではロマーニャ風と一緒です。
しかし見たらわかるように、めちゃくちゃたたきます。
そこからは小麦粉→卵液→パン粉とパルミジャーノチーズをまぜたものと順にくぐらせて、油で揚げ焼きにします!
フライって恐ろしいことに油を吸ってしかも目立たなくしてくれるので、ロマーニャ風より些か食べやすいです。

合わせるワインは、Oltrepo pavese。こちらはバルベーラというブドウで作られる、フルボディな赤ワインです。正直これは飲んだことないです!あんまり有名じゃないから酒屋に置いてないから悲しい。
合わせてみたいっていう感想ですみません。
しかし、ロマーニャのような油っぽさは少ない料理のため、華やかな香りを邪魔することなく肉の味を引き立ててくれると思います!

ワインエキスパート・ソムリエ試験を受ける皆様、試験申し込みが始まりました。
受けるかまだ迷っている方もいらっしゃると思います。
そういう方はこの本を見るよろし!


本屋さんでまずは立ち読みすればいいと思います。
そうするとどんな問題がでるのか、自分が今どのぐらいのレベルなのかがよくわかると思います。

ワインエキスパートの問題集はよく販売されていますが、過去問はおそらくここだけかと。
しかしこの本私もまだ見ていないので、去年パソコン受験だったあの過去問だいたい数千問がどんな風に掲載されているのかは未知数。

電話帳のようなソムリエ教本600ページ、あと半年ぐらいで丸暗記できる自信がある人は、ぜひやってみたらいいと思います!
私は暗記大好き、お酒大好き、ご飯大好きでおまけにそこそこ言語マニアだから設問のカタカナの響きで大体どこの国の何のことを言ってるのかまで推測できたため、この試験をかなり有利に進めることができたと思います。
全くゼロからのスタートだったらめちゃくちゃつらかったと思います。

うーんやっぱちょっと勉強するだけにしとこう、、、という人はこちらの本がおすすめ!



地図帳で、ワイン産地とワイン好きが知っといて損はない村の地図とか主要な格付けとか、いろいろ載ってます。
ワインのことを何も知らないところから始めた私は、最初の1か月はむしろこれだけでよかったんじゃないかなぐらいです。
何より薄いから持ち歩きやすくて、これ持ってワイン居酒屋ハシゴして、ソムリエさんたち質問攻めにすれば、かなり情報を得られます!
最初は安くておいしいので十分、畑名とかシャトー名なんてわかんなくていいです。

今日もよい酒を!

2018年よりワインエキスパート・ソムリエ試験の筆記はCBT形式・つまりはパソコン方式になりました。
噂では裏に3000問ぐらいあって、それがランダムで出題される~とか、ネットに載った問題は配点が低くなる~とかいろflickrんな噂があります。
ワインスクールでは5000問ほど問題を集めている、というのも見かけました。

2018年度の試験問題数は120問、仮に3000問用意されているとなると、ソムリエ教本は600ページほどあるので、教本1ページあたり3問出題される可能性があることになります。
1次通過点は70%ほどなので、可能性だけで考えると1ミリも捨てるところはありません。


しかし実際どのあたりがどれぐらい出題されるかについては、微妙です。
私の場合、フランスは3問程度、東欧は各国1問ずつぐらい出題されていたように感じました。
そうなるとこれまで東欧諸国を捨て去ってフランスとイタリアと日本で点を取る方式から、むしろフランスを捨て去る方がテストだけ考えると効率が良いと思われます。

私の場合は「ソムリエ試験受かってん」とかいいつつ、ボルドーのシャトー覚えてなかったり、ブルゴーニュの畑言えなかったりしたら恥ずかしいので、恥をかかないために全部捨てずに勉強しました。
(一部忘れたけど)
2018年のお盆休みはソムリエ教本を舐めつくすためだけに時間を使い、替え歌やら語呂合わせやら、ありとあらゆる方法で暗記しました。

2019年以降受験される方は、南アフリカのサブリージョンの名前とその特徴、ニュージーランドやオーストラリアの細かいところを特に見てもらえれば、と思います。
ニュージーランドはたしか新しく原産地呼称が増えていたはず、、出やすいと思われるので確認必須です!

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