酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:サポテカ

ツアーの一環でトゥーレの街に来ました。
ここにはすごく大きな木があって、というかむしろそれしかないです。
なので見学時間も30分ほどでした。
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こちらがその木。
樹齢は3500年ほどだそうで、写真だとうまく伝わらないんですが、なかなか見ごたえがあります。
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次はツアーのお約束、お土産買わせる系のところ。
しかし伝統的な織物についてたくさん説明頂き、大変興味深かったです。
まずは染料。
だいたい植物性のものを使います。
サボテンの乾燥させたやつ、藍、マリーゴールドなどなど。
一部レモン汁を混ぜたり塩を混ぜたりすることで化学反応を起こし、色を変えます。
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こちらは織り機。
全部手織りとのこと。
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最後に模様の説明です。
この階段と渦巻きみたいな模様はサポテカの伝統的な模様で、人の一生を表すとのこと。
階段は人の成長段階、出生から成人、結婚して死ぬところまでを表します。
渦巻きは輪廻転生を表し、また最初から始めることを意味します。
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ツアーらしいツアーですが、ポイントは抑えられており、大変満足です!

オアハカ中心部から数十キロ離れたところにあるミトラ遺跡に行ってきました。
この近くの絶景、Hierve el Aguaに行くのに200ペソ、ミトラも込み込みの1日オアハカ近郊ツアーも200ペソとあり、そりゃツアーやろ、ということで現地のツアー会社で申し込みました。
英語ツアーを申し込んだのにスペイン語ガイドしかつかず、英語部分はだれかそこら辺の人に訳してもらって、という適当っぷりでした。
日本だとクレームものだとは思いますが、今回はこのおかげでツアーのみんなと仲良くなれました。

まずはお約束の写真撮らないといけないやつ。
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ミトラ遺跡は700年ごろくらいに作られた神殿です。
サポテカ族には社会的階級があり、その上位の人しか入ることを許されなかったそうです。
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これが神殿入り口。
この辺りでは生贄の儀式も行われましたが、殺されたのは人間ではなく動物であったと言われています。
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円柱は2人で抱いてやっと、というくらいの巨大なものです。
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この神殿の見どころは、当時の模様がとてもきれいに残っていることです。
上部の、段と渦巻きの模様は、段は人の一生(出生、成長、結婚、死だったはず)を表し、渦巻きはまた初めの段階に戻ることを表します。
サポテカ族は輪廻転生を進行しており、これはそれを象徴する模様です。
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少し離れたところには、上位貴族と王族のみが使用できるお墓があります。
中も公開されており、神殿同様の模様で埋め尽くされていました。
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つくづく思いますが、インターネットが発達してくれたおかげで昔なら到底会えなかった人とも会えるようになっています。
Airbnbの体験から見つけた、オアハカ古来から伝わる方法でヒーリングしてもらう、という体験に行ってきました。
部屋に入った瞬間からハーブの良い香りが漂います。

英語の堪能なヒーラー、イネスさんが使う道具と思想を説明してくださいました。
イネスさんは、オアハカのサポテカ文明の技法でヒーリングを行います。
サポテカは文字を持たない多神教で、地水火風の4要素を大切にし、ここに自分の魂を沿わせることがあるべき姿である、という考えだそうです。
ここにイネスさんが用意したのはハーブ類(今回はローズマリーとメキシカンバジルを使用)、メスカル(昔はプルケだった)、ろうそく、楽器(オカリナと小さいシンバルみたいなもの)です。
これら一つ一つが地水火風を表します。
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儀式途中は写真は禁止されていました。

まずは自分の言葉でお払いしたい内容を伝え、イネスさんがそれをサポテカの言葉に直してくれます。
メスカルを飲み、ハーブを手と全身にもみこんだりして全身を清めます。
その後はイネスさん主導でライムやハーブで全身をこすってもらいました。

最後に使用したろうそくを頂き、終了です。
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どうやら全身にいろんなものが憑いていたようで、終わった後明らかに身体が軽くなりました。
お祓い用のツールも持っているので、私の場合は頻繁にやらなければと改めて思いました。

メキシコシティで見てきたティオティワカンをはじめとするアステカを代表する遺跡があひましたが、アステカの民族はメキシコ北部からきた民族だったそうです。
今私がいるのはオアハカ、メキシコ南部の地域です。
ここではアステカより古いサポテカ文明が栄えていました。
紀元前500年ごろから紀元800年ごろと、メソアメリカ最古と言われる遺跡の一つがモンテアルバンです。

市内からモンテアルバンへは旅行会社がシャトルバスを運営しています。
このLescasという旅行会社はソカロ広場の横っちょにあります。
1時間に1本バスが出ていて、往復80ペソ、500円しないくらいでした。
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モンテアルバン遺跡は主に神殿で構成されており、山の頂上にあります。
見学できる場所はティオティワカンよりも狭いため、1時間あればゆっくり見て回れます。
ティオティワカンほどの疲労感もありません。
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ここからオアハカの街を一望することができます。
街中からはバスでさえ30分ほどかかりました。
しかもかなり高い山の上にあり、まるで天然の要塞のようです。
当時の人々はどうやって市街地から移動していたのか、水や食料などはどうやって確保していたのか、疑問は尽きません。
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多数の神殿やピラミッドが並んでいますが、まだ発掘中のため、入れないところや登れないものもかなり多いです。
神殿はテノチティトランから影響を受けた、という記述がありましたが、テノチティトランの創設が1325年であることを考えると、モンテアルバンがテノチティトランに影響を及ぼした、と考えるのが正しいと思います。
真ん中にある歪んだ建物は、天体観測所。
サポテカの人々は天体の動きで政を決めたりしていたため、こんな神殿に囲まれたど真ん中に天体観測所を作ったようです。
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ここに併設された博物館には、多くの発掘物が展示されています。
出土した人骨は、前歯にクギを打ったり前歯を削ったりした跡がありました。
また、有名な石碑?の「踊る人」というのはこれのことかと思います。
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ここにいた人々は、生贄文化はなかったそうです。
生贄や、それに伴う食人まで行ったのは、アステカの人々のみだったようで、マヤにおいても生贄止まりで食べることはしなかったそうです。
豚や牛といった家畜はスペイン人によって持ち込まれたもので、それまでメソアメリカにはそういう動物はいなかったそうです。
私はサポテカの人々のタンパク質の摂取方法がとても気になります。

また、貴重なものがゴロゴロ出土している第7墳墓は、見学対象ではありませんでした。
ここで出土したものは、サンドミンゴ教会の隣の博物館で見ることができます。

グアダラハラから1.5時間のフライトで、オアハカにやってきました。
オアハカはメスカル、アステカ式サウナ、チョコレートで有名です。
ホステルのチェックイン時間まで街をぶらつきます。
オアハカはグアダラハラから比べてもかなり暖かく、夜でも半袖サンダルで外出できるレベルでした。

これはプルケとプルケの花じゃないかしら。
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サン・ドミンゴ教会。
こういう中心部の人混みや市場なんかでは、マリファナマリファナ!とマリファナ売りおじさんが歩いています。
オアハカではあまり臭いませんが、インドやイランとは比べ物にならないほどおおっぴらに掛け声かけて売っていて驚きました。
私は酒に金をかけたいので買いません。
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中の装飾は、ヨーロッパとまた違う感じでとても綺麗です。
オアハカの教会はいくつか行ったけど、どれもとても美しかったです。
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教会の隣は博物館になっており、オアハカに来たからには必見の、サポテカ文明の出土品が並んでいます。
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この博物館、建物自体もコロニアル様式ですごく綺麗です。
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オアハカは刺繍が有名なようで、バッグや洋服がたくさん売られています。
中でも私が注目したのはこのピアス。
かわいすぎる。
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メスカルもテキーラ同様色んなものがあります。
気になるのがこのCrema de Mezcal。
以前コーヒークリームリキュールのようなのを飲みましたが、ピスタチオやらなんやら、色んな味があります。
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