酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:サボワ

シャモニーモンブランはフランスのサボワ県に位置しています。
ワインの地域としてはジュラサボワになります。
この地域については試験の時は読み飛ばしており、ソムリエ教本読み返すまですっかり忘れていたので、いまやります!

まずは白ワイン。
ここはスイスに近いのでシャスラとかあるかな、と思いましたが、シャスラはスイスにしかないみたいでした。
お店の人に勧められて買ったのはルーセット2018年、6ユーロくらい。
とってもフルーティーな香りで、ゲベルツトラミネルほどではないにしてもライチっぽく、味もほんのり甘いくらいのミディアムな白ワインでした。
すごく好きです。
シュナンもありましたが、こちらは没個性とのことでした。
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続いて赤ワインはモンドーズ2018年、6ユーロくらい。
お店の人には1時間前には開栓するよう勧められましたが、むしろ1時間前にデカンタージュしてもいいかもしれません。
タンニン強めでしぶく、よくよくグラスの中で回さないと甘みが出てきません。
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というわけでリベンジしたのがモンドーズ2006年44ユーロ!
美味い酒と聞けば金に糸目はあんまりつけません。
お店の人曰く、俺が今まで飲んだ中で最強のモンドーズだった、とのこと。
ラベルの赤いのは、私が指を切ったため、その血です。
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本当に2018年のモンドーズとは全く違い、香りはまさにバラ。
可愛いバラじゃなくて大輪のバラ系のものすごい存在感のある香りでした。
味もデカンタージュなしでもタンニンはそれほどキツくなく、酸味と甘みのバランスの良い、フルボディな印象のとってもステキな一本でした!
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フランスのワインは確かに安くて美味しいけど、飲んだらすぐ頭が痛くなることが多い気がします。
補糖か添加物でしょうか。
今まで私どれだけいいワインばっかり飲んでたのかしら、日本に輸入されてるものは間違い無いんだと実感しました。
しかしこの44ユーロちゃんだけは1本飲んでも悪酔いしませんでした。
やはりぶどうのポテンシャルが高い証拠でしょうか、その点においてもこの子は評価できるなと思いました。

その土地の食べ物とその土地のワインを合わせるべし、とソムリエ教本に書いてあったので、同じくソムリエ教本に載ってた現実的な郷土料理、タルティフレットを作ってみました。
現実的というのは、日本人の食嗜好とか、今は大会前のアスリートの為に作ってることもあり余りハイカロリーになりすぎないように、ということです。
Farcement(ファルスマン)という、ベーコンの中にマッシュポテトとドライフルーツを入れて焼いたのもあるのですが、胸焼けしそうなのでやめました。

Tartiflette
材料
玉ねぎ
じゃがいも
ベーコン(高かったのでウインナーで代用)
サボワのチーズ・ルブロション

作り方
じゃがいもを茹で、輪切りにします。
玉ねぎは輪切りとかくし切りとかにします。
ベーコンやウインナーも細かく切ります。
切った具材たちはオーブンで焼ける容器に入れ、軽く塩コショウします。
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そして味の決め手、ルブロション。
この丸いの1個5ユーロくらいで買えます。高いのもあるけど、5ユーロので十分美味しいです。
カマンベールによく似た白カビに覆われた、中はトロッとしたチーズです。
そのまま食べてもめっちゃ美味しい。
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チーズを切って上に並べ、オーブンで焼きます。
オーブンの設定がよくわからず、180度余熱なしで様子見つつ40分くらい焼きました。
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完成です!
お仕事が忙しくて完成図の写真がありません!
チーズがトロトロで玉ねぎの汁とウインナーの肉汁がじゃがいもに染みてる様を想像してください。
まず間違いなく美味しいです。
ピザチーズでやっても失敗するわけがありません。
ルブロションはチーズそのままでも美味しいけど、余裕があれば是非試して欲しいです!

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