酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:クリスマス

ペルーはスペインによる支配で、カトリックがかなり浸透しています。
ヨーロッパでは出会う多くの人が無神論者だったのに対し、中南米では逆にカトリックが浸透しているなと感じました。
土着の宗教はスペインによって寺院を破壊されてはいますが、ガイドさんたちの言葉の端々に信仰心というよりも愛着が感じられ、文化の礎となっていることを感じさせられます。

そんな南米はペルーでクリスマスを迎えることになりました。
町の中心部には必ず、いまのところほぼ100パーセントででっかいクリスマスツリーが飾られています。
これはイカのツリー。
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広場にはサンタや雪を模したトナカイの模型とかがありますが、ここ沿岸部は砂漠のど真ん中で昼間は気温30度近くまで上がっており、この雪っぽい白さには全く説得力がなく、もはやシュールの域です。
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日本同様ライトアップは丁寧に行われていました。
これはアレキパ中心部です。
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これもアレキパで、周りが白いからより綺麗なんですが、こういう道沿いのイルミネーションも各街に飾られています。
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クリスマスのケーキだと思われるのがこれ、パネトンと呼ばれるケーキです。
スーパーから街中の小さい商店まで、店先に巨大なこれを山積みにしています。
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せっかくなので私も一人用サイズを一つ買ってみました。
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私が買ったのはチョコ味だったみたいです。
ケーキ部分にもほんのり甘味がついており、朝ごはんにも食べれる味でした。
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24日はまあまあ普通の日です。
お店もだいたい通常営業していますが、博物館など公共施設は一部例外のようでした。
25日クリスマス当日は、多くの人がお休みしているようでした。
街の人通りは明らかに少なく、お店、博物館なんかもまあまあ閉まっています。
街中の安食堂もぼちぼち閉まっているので今日はちょっとお高めご飯でした。
スーパーは朝のみ開いており、昼から閉まっているようでした。


イギリス初日にこの国の飯がマズイと嘆いた私への、あかねさんによる美味しいイギリス飯教育をしていただいています。
今回作るのは、イギリスの冬の定番メニュー、ブルーチーズのスティルトンを使ったスープです。
スティルトンは、イギリスで生まれたブルーチーズで、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラと並んで世界三大ブルーチーズと言われているそうです。
後述の写真のチーズは、スーパーで1.5ポンドほどで買えるそうですが、高いものは5ポンドくらいするそうです。
高いやつはもう少し動物的な臭みが強いので、高いのがいいわけではなく好みによるそうです。
あかねさんのご主人は、このスープを食べるとクリスマスを思い出す、というほど、イギリスのクリスマスの定番メニューだそうです。
クリスマスにご主人のご実家でこれを食べたあかねさんがお義母さまに教わってきたのがこのレシピです。

ブロッコリー&スティルトンスープ
3-4人分(おかわりあり)
材料
スティルトンチーズ 115グラム
ブロッコリー(芯は使わない) 350グラム
バター 25グラム (鍋に敷く用)
じゃがいも 3個ぐらい
たまねぎ 1個
水 600cc
牛乳 300cc
生クリーム 45cc
コンソメキューブ2個ぐらい

作り方
この子がスティルトンチーズ。
ブルーチーズでクセがあり、日本人は動物臭さが辛い人には辛いチーズです。
これの皮の部分を落とし、溶けやすいように細かく切っておきます。
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鍋にバターを敷き、たまねぎのみじん切りを炒めます。
そのあと小さく切った(写真のは大きすぎ)じゃがいも、ブロッコリーを入れて炒めます。
この後ブレンダー(ミキサー可)で混ぜるので、切り方は何でもいいけど早く火が通るのが理想です。
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全体を炒めたら水(お湯)600ccを入れ、コンソメキューブを入れます。
ブロッコリーとじゃがいもが完全に柔らかくなるまで煮ます。

じゃがいもに火が通ったら火を止めて、ミルクとクリームを入れます。
日本だと豆乳で代用するのも美味しいと思います。
クリームはこの国ではシングルとダブルが売られています。
日本では生クリームを使いましょう。
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ミルクで軽く冷まし、ミキサーにかけます。
ブレンダーを突っ込んでもいいです。
ポタージュ状にします。

最後に再度とろ火にかけ、ここでスティルトンチーズを入れます。
チーズが溶けるまでとろ火で混ぜます。
溶かしてる間に付け合わせのガーリックブレッドなどを用意します。
今回塩コショウは全く入れませんが、スティルトンチーズの塩味だけで充分美味しいスープができると思います。(要味見)
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スープ皿に盛り、パラっとコショウを振って完成です!

スティルトンチーズの臭みは全く気にならず、野菜やチーズの旨みとコクが凝縮されたとっても美味しいスープになっています!
ご主人はスティルトンチーズ自体は好きじゃないそうですが、これは大好きだそうです!
私は永遠に食べてられます!
レストランなんかでも出るらしいので、見つけたら是非食べて欲しいし、日本でもブルーチーズ安売りしてたら是非作って食べて欲しい逸品です!
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