酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:ウイスキー


スコットランドでディーンストーンのスコッチウイスキー蒸留所に行った時、スコッチウイスキー料理本とかいう興味深いものをみつけたので買ってみました。
いま在宅勤務で料理し放題なので、ここぞとばかりにそこのレシピを作ってみることにしました。
真ん中の薄くて小さい本、旅の間も邪魔にせず持ち歩ける良いサイズです。
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チョイスしたのはGaelic pastaというタイトルのもの。
レシピでグレンリベットと銘柄指定されてるのがそそりにそそります。
Gaelicってにんにくの間違いか?とか思ったら、イギリスに古くから住む民族のゲール人のことでした。
北欧神話的な妖精さんの匂いがして最高に上がりますね。
この本料理の写真とか絵が一切なくて、なんか綺麗な景色とかしか載ってません。
パスタ、というからスパゲティを想像してたら最後オーブンで焼く工程があって、読んで5回目くらいでそれがグラタン的な一皿であることを理解しました。
なので日本人的に理解しやすいよう、ゲール風グラタン、と書きました。
分量も日本人が理解できる単位に直してます。

ゲール風グラタン
4人分
材料
ペンネ 250グラム
バター 30グラム
小麦粉 30グラム
牛乳 400cc
卵黄 1個
スコッチウイスキー(推奨はグレンリベット) 大さじ3
パン粉、粉チーズ、刻みネギ 適量

作り方
ホワイトソースを作ります。
フライパンにバターを溶かし、小麦粉を入れますIMG_4341

弱火にして牛乳でさらに溶いていき、ホワイトソースを作ります。
ダマになっちゃった。
正直ここが一番だるいので、缶詰のホワイトソース450ccくらいでもいいかもしれません。
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火から下ろし、卵黄とウイスキーを溶き、ホワイトソースに混ぜます。
塩小さじ1くらいと胡椒で調味します。
味見するとファッとウイスキーがきて大変幸せです。
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茹でたペンネとソースを混ぜて耐熱容器に移し、上からチーズ、パン粉、ネギをかけて、200度に予熱しておいたオーブンで15分ほど焼き、焼き色をつけます。
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できたー!
ホワイトソース缶詰にすれば、卵黄とウイスキー混ぜたのを茹でたペンネにぶっかけて焼くだけで完成です。
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口に入れると樽の香りが香ばしく香ります。
酒のあてにするのではなく、この香りを邪魔されずに楽しみたい気持ちです。
もちろんアルコールは飛んでいるのと、クリーム系だから子供ウケもいいはず!
マジで大人から子供まで楽しめる素晴らしい逸品です!
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この日はエディンバラ発のツアーで蒸留所、ネス湖を回ります。
50ポンドでバスに乗せてくれて、蒸留所の見学ツアー代10ポンド(これでお酒2杯もらえる。お酒1杯コースは8ポンド)、ネッシー捜索費14ポンド、お昼ご飯のサンドイッチ5ポンドは別料金です。
有料部分は参加せずとも待ってることもできるので、節約しようと思えばできます。

まず朝イチのアクティビティは蒸留所!
ディーンストーンという比較的新しい蒸留所です。
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蒸留する前に醸造をしなければいけないわけですが、その際のお水はここの目の前に流れる川の水だとか。
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発酵中の液体。
もうそろそろお酒の工場も見飽きましたね。
何処でみても同じだなと。
違いがわからないからそれを頭に叩き込むのに1カ月ほど働かせて欲しいです。
わたしなんでもするから。
酒の一滴は血の一滴だから。
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醸造したものを蒸留します。
いい匂いだなあ。
こんなところで働きたい。
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熟成部屋。
樽は基本的に古樽のアメリカンオークを使うそうです。
ワインやシェリー酒、ポートワインを作った後の樽なんかを使い、フレーバーをコントロールするそうです。
樽から蒸発する分も結構多いから、熟成年数の長いものほど全部なくなってしまわないよう気を使って管理するそうです。
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お待ちかねのやつです。
まずは古樽12年熟成。
濃厚なお菓子のような香りです。
ここに水を2滴落とすと香りがフワッと華やぎます。
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次に新樽2年熟成。
私には香りがまだ弱いように感じられましたが、カラメル感はとてもいい感じに出ています。
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ここで一つ質問をしてみました。
ワインはぶどうの作り方をあれほど重視するのに、なぜビールやウイスキーではそれがないのかと。
すると、麦、水、ピート、イーストの使い方が重要なのであって、作り方ではない、と。
色々思うところはありますが、私はもう少し個人で勉強しようと思います。

売店コーナーではお酒、グラス、お菓子類、Tシャツなどがありますが、私の目を引いたのはこのコーナー。
ウイスキーを料理に使う例は時々ありますが、このレシピ本ではスープにしたりとか、なかなか興味深いレシピがたくさん載っています。
手前の薄い本です。
これでなんと1.99ポンド、即決でした。
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酒蔵巡りも飽きたのかしら。
私はなんて贅沢なことを言ってるんだろう。
でもどうせ、次メキシコに行ったらまた私テキーラ工場見に行くの知ってる。。

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