酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:イタリア料理


ローマを歩いていると、歩けども歩けども遺跡が続いて街全部が見どころで、全く休憩のタイミングがわかりません。
そんな時は歩きながら食べられるメシがとてもありがたいのですが、さらにお腹にも溜まったのがこのライスコロッケでした。
これの名前すら知らなくて、創作料理かと思ってたら、シチリアのアランチーニという料理なんですね。
しかし昨今加齢により、揚げ物が辛くなっている私は、揚げない方法を考えました。

アランチーニ
材料
炊いた米 1.5合くらい
ベーコンとかハム  おそらく30グラムくらい
玉ねぎとか野菜 4分の1
バジルなど 適量
トマト缶 3分の1
とろけるチーズ 好きなだけ
パン粉 適量

作り方
ハムと玉ねぎをみじん切りにして、炒める。
ある程度火が通ったらトマト缶を入れる。IMG_4844

米を入れて炒める。
トマトソースがなじんだら、塩で味付けし、バジルを混ぜる。

IMG_4845

米にチーズを入れて丸める。
だいたいご飯1膳分くらいのでかいおにぎりだった記憶。
私はめんどくさがりなので、ラップを使用する。

IMG_4846

パン粉はあらかじめ炒めてきつね色にしておく。
そのパン粉を丸くした米にまぶす。

IMG_4847

完成です!
中のチーズがとろっとしたか不安な方は、チンするか、予熱したオーブンでちょっと焼いてください。

IMG_4849

アツアツコロッケからにょーんと伸びます!
IMG_4853
【お知らせ】
世界一周中に書き続けていたこのブログを書籍化しました!
Kindle Unlimitedでもご覧いただけます。 
英語版の翻訳が完了し、編集作業に取り掛かっています。

祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」

ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」

 

世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」


他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」


イタリアはトスカーナのワイン 蔵巡りの中で頂いたのが、なんだか美味しいサラダ、パンツァネッラ。硬くなったパンを食べやすくして消費するための料理だそうです。
その昔トスカーナの海側は別の人が支配する領土だったため、関税が高すぎて塩が手に入らなかったそうです。
なのでトスカーナでは塩をなるべく使わないよう料理が発展し、パンも塩をいれずに作られるようになりました。

IMG_5309


パンツァネッラ
材料

余ったパンやパン粉
野菜類(基本は玉ねぎ、トマト、きゅうり、バジル)
マスタード


作り方
パンは小さくちぎる。
パンやパン粉をフライパンで軽く色づくくらいまで空炒りする。
野菜類は荒みじんに切っておく。
全てを混ぜて完成!

IMG_3770

今回は玉ねぎ、きゅうり、枝豆、残ったトマトソースを入れました。
揚げ物をしたら余りがちなパン粉、こうやって有効活用してはどうでしょう?

おちおち買い物にも行けない昨今、さらには在宅勤務で自炊の機会は増える一方、洗い物も自炊も飽きてしまった、という書き込みをSNSなどで散見します。
そんな状況の助けになればと、料理研究家の脇雅世先生が発起人となり、料理リレーという運動が起こっています。
旅するパクチーの牛田うっしいさんよりバトンを受け取りました。

以下脇雅世先生からメッセージです。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
世界中が危機感であふれている毎日です。今週末は外出自粛ということでおうちで過ごす時間が長くなりました。こんな時に皆さんと料理で繋がることができたらと思い「料理リレー」を試みたいと思います。いつもお家にある材料で簡単に作れる一品を紹介します。わざわざ買い物に出なくても済む、料理作りのヒントになれば幸いです。次の料理家の友人2人に思いを込めてバトンをつなぎます。料理を生業とする私達から、ご覧いただいた皆さんがハッピーになる事を願って。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*

この元々の趣旨もあまり理解されていないのか、なんだか小難しい料理を作る人が増えている気がします。
私の番でそれを解消し、少なくて普通にある材料で手早くできる料理をちゃんと紹介しようと思います!
しかもオシャレな名前がついている!
酒飲みは日本酒か白ワイン片手にスタンバイしてください!

鮭のアクアパッツア風
2人分
材料
塩鮭 2きれ
玉ねぎ 半分
ミニトマト 4つ
わけぎ 1本
オリーブオイル 大さじ1
日本酒か白ワイン(料理酒可)   大さじ1.5

作り方
玉ねぎを1センチくらいの厚さに切り、アルミホイルに広げる。
上からオリーブオイルを少し垂らす。
塩鮭ではない場合はここで塩をひとつまみ振っておく。
IMG_2679

鮭と、半分に切ったトマトを置き、魚の上から酒をかける。
アルミホイルを閉じる。
IMG_2680

フライパンで弱火で10分ほど焼いたら完成!
IMG_2682

開けたあと仕上げにネギを散らすときれいです。
IMG_2684

この料理のいいところは、
  • 材料の種類が少ないこと
  • 早く出来ること
  • 洗い物が少ないこと
です。
美味しいと思ったら、ホイルの下にじゃがいもを敷いてチーズを載せて鮭を焼いてみるとか、鮭ではなく豚バラにするとか、このレシピににんにくを足してみるとか、色々工夫してみてください。
これで少しでも今みんなに溜まってるストレスを軽減できればいいなあと思います。

次は、フランスはシャモニーでお会いしたお二人、料理研究家の吉田桂子さんと、大阪平野の洋食店オ・ガッサーラのオーナーシェフ三木慎也さんにバトンを渡します!



#うちで過ごそう
#stayhome
#料理リレー
#cookingrelay
#脇雅世藤野幸子後藤ウィニー飯塚淳子makoせのおようこ浅香智子金垣智香子河村千影くしもとちあき高橋愛板倉百合子秋山久美豊田希牛田うっしぃ酔う子
#料理リレー2020

アルゼンチンはスペインが植民地化し始めた土地ですが、大航海時代の終わりかけ当時貧しかった南イタリアの人々は仕事にありつくため、アルゼンチンに移住しました。
そのことからアルゼンチン全土はイタリアンな料理が多くありますが、一部よくわからない進化を遂げているものもあります。

こちらはカネロニ。
カネロニって普通大きな筒状のパスタのはずですが、アルゼンチンではクレープみたいなものに置き換わっています。
中にはチーズとか肉とか、基本は上にかかってるものと似たものが入っていることが多いようです。
FullSizeRender

こちらはミラネーザ、という食べ物。
通常南米でミラネーザというとチキンカツのことを指します。
ここで食べたミラネーザは、ステーキの上にチーズとハム、卵が乗り、私が知る限りこれはコトレッタ・アラ・ボロネーゼに近い気がします。
FullSizeRender

面白かったのは、ミラネーザナポリターナというもの。
ミラノなのかナポリなのかどっちやねん、と思っていましたが、どうやらチキンカツの上にトマトソースをかけたやつをこう呼ぶようです。
つまりはトマトソースがナポリ的な要素だそうです。
IMG_0609

おそらく他にもなんちゃってイタリアンが生成されており、ブエノスアイレスにはピザを紹介しまくるフリーウォーキングツアーなんかがあったはずです。

このページのトップヘ