酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:アルゼンチン料理

アルゼンチンの牛肉は美味いというのは何かで読んで知ってはいました。
しかし私は牛肉がそれほど得意ではなく、特にステーキとか焼き肉とか、さしが入ってたり脂身が多い肉の臭みみたいなものがとても苦手でした。
だからスパイスをたっぷり使ったハンバーグやケバブなんかを好んで食べていました。
しかしアルゼンチンで食べたステーキは私の牛肉に対するイメージを180度変えてくれました。
アルゼンチンで食べるステーキはどれもこれも飲むように脂身すら食べられます。
噛むごとに溢れる旨味みたいなものが今まで食べた牛肉とは段違いでした。

ブエノスアイレスから乗った豪華客船で出会ったアルゼンチン人のご夫婦にいろんなことを教えていただきました。
アルゼンチンの週末の娯楽といえばアサード(牛肉バーベキュー)であること、エンパナーダには地域ごとにスタイルがあること、スペイン語の表現などなど。。
そんな彼らが教えてくれた中でも衝撃的だったのがこれ、Matamble a la pizzaという、牛肉のあばらの部分のビロンとでかい肉をグリルの上にどどーんと置き、チーズや具材をのっけてピザにしてしまうという大変贅沢なものでした。

Matamble a la pizza
材料
ステーキ肉
ピザチーズ
トマト
ピーマンなど

作り方
牛肉は脂身大っ嫌いなので赤身のもも肉をチョイス。
柔らかくするため、細かく格子状に両面に切れ目を入れ、ワインビネガーを振りかけて30分ほど置く。
30分後ビネガーを洗い流し、キッチンペーパーで肉の水気をとったら塩胡椒をすり込む。

フライパンに少量油を敷き、肉を焼く。
片面にある程度火が通ったら裏返し、弱火にする。
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ピザチーズ、スライストマト、ピーマンなどを乗せ、蓋をしてじっくり火を通す。
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盛り付けて、肉汁は上からかけて完成!
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これはめちゃくちゃおいしいです!
完熟させたトマトに軽く熱が入ったことによっていい感じに甘みが引き立って、チーズと牛肉のこっくり感を和らげてくれています!
今日すぐ作るからビネガー漬けにしたけど、多分玉ねぎのすりおろしなんかで漬け込んだらそれも大変柔らかくて美味しいステーキになったと思います。

これ、アルゼンチンの本物の牛肉でやったらどんだけ美味いんだろう。。。食ってみたい。。

チョリパンって初めて聞いたときは、本当に日本語の調理パンのことかと思いました。
実際調理していました。

ブエノスアイレスの一番の観光地と思われる場所が、ボカ地区カミニートというインスタ映えスポット。
そこはステーキ屋で有名で、もちろんレストランもありますが、このチョリパンというのも路上で売られています。
調理してるおばちゃんはペルー人、売り子はブラジル人で、なんだかアルゼンチン要素が見られません。
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ぶっといチョリソーを半分に切って焼いてくれます。
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パンに乗っけていろんなソースをかけます。
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奥の野菜ゴロゴロのやつがペブレソース、手前がチミチュリソース、緑のはペルーのチリソースだそうです笑笑
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お値段はさすがの観光地なので150ペソ約300円!
エンパナーダだと1個100円を切るこの国で、なかなかします。
しかし歩き疲れた小腹にグッとくる旨味。
こってりチョリソーに生玉ねぎとトマトとパクチーが爽やかさを添えます。
塩気の少ないパサパサのパンがソースの油をぐんぐん吸い込みます。
この場合パサパサは褒め言葉、パサパサじゃないと汁吸ってくれません
そしてめっちゃビール欲しくなります。
堪らずこの後カフェでタンゴ見ながら飲みました。
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ちなみにアルゼンチンには、ステーキを挟んだVaciopan、ステーキとチョリソー全部乗せしたBondiolaというサンドイッチも存在します。
こういう露店は両方売ってます。
年齢による胃もたれがする私は、どっちか片方でいいかな!と思いました!

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