酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:アルゼンチン

アルゼンチンで食った牛肉は、世界で一番美味しかったです。
ダントツです。
私は和牛の油っぽさやキツイ牛肉特有の匂いがあまり好きではなく、特に脂身なんてまじで食べられません。
しかしアルゼンチンで食べたステーキはそのイメージを全部ひっくり返されるくらい美味しかったです。
赤身部分の旨味は今まで食べたどんな牛肉より強く、脂身も軽くてツルツル食べられます。
ステーキでなくともそこら辺で買う安いエンパナーダですら、牛肉の旨味が炸裂しており、飽きることなく毎晩牛肉エンパナーダで晩酌していました。

日本でもアルゼンチンビーフが食べられるお店はいくつがあります。
さらに先日Facebookの広告で出てきたのはこちらのアルゼンチンビーフ通販のお店!
早速頼んで友人達と味わうことにしました。

ソースはもちろんチミチュリです。


チミチュリソース
材料

イタリアンパセリ スーパーのハーブコーナーの小さい袋で売ってるやつ2袋
パクチー パセリと同量
乾燥のオレガノ S&Bのオレガノの瓶半分
唐辛子 1.5本分くらい
にんにく 3かけ
レモン汁 35cc
ワインビネガー 150cc
塩 味見しつつ加える(ひとつまみくらい)

作り方
葉物は包丁で刻んでから、全ての材料をフードプロセッサーにかけるだけで完成!IMG_4237

肉を焼きます。

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最高です、やっぱり脂身もツルツル食べられます。
この日頼んだ牛肉は1.5キロ、それを3人でぺろっといけるくらい、お腹に溜まりません。
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アルゼンチン名物肉ピザ(Matambre a la pizza)も作ってみました。

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ワインは重めの赤ワインが最高に合います。

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他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」

気候と土壌
アンデス山脈近くに位置する。
カファジャテは赤道近くだが、冷涼な畑は高度2000メートルくらいまである。
熱射が強く、パラルと呼ばれるパーゴラ式の仕立て→日焼け対策(地面からぶどうが離れたぶどう棚を使う場合も)。
灌漑必須。
大陸性気候で雹が課題、ぶどうを守るためにネットを使用、畑を分散させる。

DO
サルタ
 カファジャテ、トロンテス。

ラ・リオハ
 ファマティナヴァレー、谷床で灌漑しつつ栽培、カベルネソービニヨン。

メンドーサ
 ルハンデクージョは標高が高い、マルベックの古木あり。
 マイプは標高低い。シラーカベルネ、大量生産。
 ウコヴァレーはもっとも標高が高い、夜は涼しい。シャルドネ、トロンテス、ソーヴィニヨンブラン。
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パタゴニア
 リオネグロ、ソーヴィニヨンブラン、ピノノワール。 

アルゼンチンの牛肉は美味いというのは何かで読んで知ってはいました。
しかし私は牛肉がそれほど得意ではなく、特にステーキとか焼き肉とか、さしが入ってたり脂身が多い肉の臭みみたいなものがとても苦手でした。
だからスパイスをたっぷり使ったハンバーグやケバブなんかを好んで食べていました。
しかしアルゼンチンで食べたステーキは私の牛肉に対するイメージを180度変えてくれました。
アルゼンチンで食べるステーキはどれもこれも飲むように脂身すら食べられます。
噛むごとに溢れる旨味みたいなものが今まで食べた牛肉とは段違いでした。

ブエノスアイレスから乗った豪華客船で出会ったアルゼンチン人のご夫婦にいろんなことを教えていただきました。
アルゼンチンの週末の娯楽といえばアサード(牛肉バーベキュー)であること、エンパナーダには地域ごとにスタイルがあること、スペイン語の表現などなど。。
そんな彼らが教えてくれた中でも衝撃的だったのがこれ、Matamble a la pizzaという、牛肉のあばらの部分のビロンとでかい肉をグリルの上にどどーんと置き、チーズや具材をのっけてピザにしてしまうという大変贅沢なものでした。

Matamble a la pizza
材料
ステーキ肉
ピザチーズ
トマト
ピーマンなど

作り方
牛肉は脂身大っ嫌いなので赤身のもも肉をチョイス。
柔らかくするため、細かく格子状に両面に切れ目を入れ、ワインビネガーを振りかけて30分ほど置く。
30分後ビネガーを洗い流し、キッチンペーパーで肉の水気をとったら塩胡椒をすり込む。

フライパンに少量油を敷き、肉を焼く。
片面にある程度火が通ったら裏返し、弱火にする。
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ピザチーズ、スライストマト、ピーマンなどを乗せ、蓋をしてじっくり火を通す。
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盛り付けて、肉汁は上からかけて完成!
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これはめちゃくちゃおいしいです!
完熟させたトマトに軽く熱が入ったことによっていい感じに甘みが引き立って、チーズと牛肉のこっくり感を和らげてくれています!
今日すぐ作るからビネガー漬けにしたけど、多分玉ねぎのすりおろしなんかで漬け込んだらそれも大変柔らかくて美味しいステーキになったと思います。

これ、アルゼンチンの本物の牛肉でやったらどんだけ美味いんだろう。。。食ってみたい。。

イグアスは川を挟んですぐ向こうはブラジルです。
アルゼンチン側のイグアスのバスターミナルでは、何社かがブラジル側の街、フォスドイグアスに渡るバスを出しています。
私は英語の案内があったRio Uruguayという会社を選びました。
お値段は200ペソ、約150円ほどです。

まずアルゼンチン側の国境では、バスの運転手さん含めパスポートコントロールに行きます。
なのでバスは待っててくれます。
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そして越境、ちょうど国境の川の境目にいます。
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バスがブラジル側の国境についたら、ここではバスは待ってくれないため、荷物を全部下ろす必要があります。
それでパスポートにハンコをもらい、次のバスを待ちます。
ここで同じRio Uruguay社のバスなら、バスの半券を見せればタダで乗れます。
しかし1時間くらい待ちます。
他の会社のバスに乗る場合は、新たにお金を払う必要があります。
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その後バスは市内に入ります。
降りますボタンもついてるので、適宜押して止められるようでした。
私はホステルの目の前に止めることができました。

ブラジルは治安が悪いと聞いていましたが、イグアスはそんなことはないようでした。
街の大きさとしてはブラジル側の方が大きく、市内バスも走っていました。

アルゼンチンはスペインが植民地化し始めた土地ですが、大航海時代の終わりかけ当時貧しかった南イタリアの人々は仕事にありつくため、アルゼンチンに移住しました。
そのことからアルゼンチン全土はイタリアンな料理が多くありますが、一部よくわからない進化を遂げているものもあります。

こちらはカネロニ。
カネロニって普通大きな筒状のパスタのはずですが、アルゼンチンではクレープみたいなものに置き換わっています。
中にはチーズとか肉とか、基本は上にかかってるものと似たものが入っていることが多いようです。
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こちらはミラネーザ、という食べ物。
通常南米でミラネーザというとチキンカツのことを指します。
ここで食べたミラネーザは、ステーキの上にチーズとハム、卵が乗り、私が知る限りこれはコトレッタ・アラ・ボロネーゼに近い気がします。
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面白かったのは、ミラネーザナポリターナというもの。
ミラノなのかナポリなのかどっちやねん、と思っていましたが、どうやらチキンカツの上にトマトソースをかけたやつをこう呼ぶようです。
つまりはトマトソースがナポリ的な要素だそうです。
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おそらく他にもなんちゃってイタリアンが生成されており、ブエノスアイレスにはピザを紹介しまくるフリーウォーキングツアーなんかがあったはずです。

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