酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

タグ:アマゾン川

私が世界の料理を作り始めたとき、たまたまネットでひっかかって家にある材料で作れそうだったのが、このムケッカ。
家にある材料といってもココナッツミルク、あまり一般の家では使わないかもですが、あれば作れるのがこれです。
タイカレーだと豆乳とか牛乳で代用も可能ですが、これに関してはココナッツオイルを多めに使うとか、ココナッツの要素がないと旨味がでません。

そしてブラジル現地でそんな期待を良い意味で裏切ってくれた、マナウスで食べたムケッカ。
シーフードといいつつこれはリバーフードになるのか、アマゾン川でとれたピラルクのムケッカです。
私が知ってるムケッカは、ココナッツミルクで濃厚なんですが、これは酸味があってさっぱりした味で、全く違うながらもとても美味しかったです。
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調べたところ、ムケッカはエスピリサント風とバイーア風の2種類があるようです。
私がこれまでココナッツミルクを入れて作っていたのはバイーア風ムケッカで、ここで食べたのはココナッツ要素なしのエスピリサント風だったようです。
人によってはとろみをつけるのにタピオカの粉を利用する人もいるそうです。
大変興味深い料理でした!
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アマゾンジャングルツアーには、ジャングルの中で一晩過ごす、というアクティビティがあります。
ハンモック、蚊帳、調理器具と食べ物を持って森の中に向かいます。
頭の中でGuns n' Rosesの歌がシャナナナナナナナと流れます。

森の中にはちょっと開けたキャンプ用の場所が用意されており、ハンモックをはれる木も用意されています。
しかし野生動物がいないわけではありません。
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この夜のご飯は鳥の丸焼き。
こんな場所でたべる鳥は別格の美味しさでした。
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この日は別のサバイバルツアーの人たちもここにいて、その人たちは4日間丸々ジャングルの中で過ごすようでした。
しかも食料はジャングルの野生動物を調達するという徹底ぶりで、ガイドさんは銃も持ってました。
この日はカイマンを捕まえてきたので、我々も少しおこぼれに預かりました。
ワニは以前にも食べたことはありましたが、それよりさらに魚みがある味で、とっても美味しかったです!
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ジャングルの夜明けは鳥や動物の声で目覚めます。
ホエザルの声や大型のインコの鳴き声が聞こえてきてとても良いです。
長袖を着ていましたが、夜は少し肌寒く感じました。
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イグアスのホステルで同室になった、一人旅をしているイラン人の女の子がいました。
彼女はモスクワからキューバに飛び、それ以来1年以上南米をヒッチハイクで旅しているそうです。
彼女はペルーのアマゾン流域の村に来た時、素敵な森を見つけたから一晩そこで寝ようと思いついたそうです。
昼間は素敵でも夜は流石に怖かったけど、とりあえずマットレス的なものを一枚地面に敷いただけでテントもなしで寝たそうです。
着ているのは薄いノースリーブのワンピ1枚だったそう。
するといろんな虫やらなんやらが彼女の上を走り抜けていったそうです。
翌朝ものすごい蚊とかいろんなものに刺されて、片足が腫れ上がって歩けなくなり、1週間その村に滞在したそうです。
今回自分がジャングルに来てみて思ったけど、ツアーじゃなければそんなことしてはいけません。
マジで怖いし、ガイドの人は万が一のために銃すら持参するレベルです。
彼女は今まで見た中で一番イカれた旅人でした。
今はブラジルをヒッチハイクしてるはずの彼女の無事を心から祈ります。

アマゾンジャングルツアーの記事はここまでになります。
記事に書いた以外にも、ジャングルをトレッキングしたり、先住民の人の家を訪ねたり、写真には撮れなかったけど野生動物をたくさん見て、いろんなアクティビティがありました。
これだけ盛り沢山で、ご飯も宿泊もついて一人1100レアル(ガイドにチップは別で渡しました)はお手頃だと思いました。
4日以上のロッジ滞在も可能だそうですが、4日でアクティビティは1周するようです。
天候不順でできないことがあったときのために、5日くらいで余裕を見るのもいいかもしれません。
蚊に刺されまくる私にとっては死の森ながら、そこにあるのは強烈な生でした。

ある夜ガイドさんが、いまからカイマン(ワニ)を捕まえに行こうか、とものすごいことを言ってみんなで夜のアマゾン川に出かけました。

船に乗り、かなり川幅のある川の岸を懐中電灯で照らすと、カイマンの目がピカッと光るのが見えます、ガイドさんには。
我々には近づかないと見えません。
懐中電灯をカイマンに向けながらボートでそっと近づき、ガイドさんが素手でカイマンを捕まえます。
素手です。
すごいです。
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持ちたい人には、噛むから気をつけてね、と言いながら持たせてくれます。
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カイマンは懐中電灯の光を見続けるので、人間の影がかからない限り、逃げられることはないそうです。
とはいえこれを素手です捕まえるアマゾン川のガイドはすごすぎます。

カイマンのお腹はワニ革製品として、しっぽは食用肉となるそうです。
このカイマンはその後川に逃しました。
カイマンを食べたのはまた別の記事で。

この日はピラニア釣りに行きました。
ピラニアはどうやら川のどこにでもいるらしく、釣り針に肉をつけて垂らせば大体どこでも釣れるらしいです。
穴の開いた小舟に釣竿と牛肉の塊を乗っけて釣りやすいところに向かいます。
肉で針を隠し、針を水に落とした瞬間に水面を竿でジャバジャバします。
これは生き物が溺れて死にそう感を出すためだと思います。
そのあとは竿先を水から出し、じっと待ちます。
すぐ食いついてくるので、竿先に感じるものがあったらすぐ竿をあげて釣り上げます。
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とはいえ釣り上げるときにバレることも多いのでガンガン釣れる感じではありません。
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私もこの3匹がやっとでした。
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釣った魚はお願いすれば唐揚げにしてもらえます。
塩と胡椒?を混ぜた小麦粉をまぶし、
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油で揚げます。
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昔須磨の水族館でピラニアフェアのときに食べて美味しかったからめっちゃ楽しみです。
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完成!!
しっかり歯応えのある白身魚で、めちゃくちゃ美味しかったです!
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アマゾン川のジャングルのど真ん中に到着したのは昼過ぎでした。
お昼ごはんの後には、船でジャングルを散策し、いろんな鳥や生き物を観察しました。
ナマケモノらしきものを見るために一歩ジャングルに踏み入れると、蚊に刺されやすい私の足にはおもいっきり蚊が群がり、私の足はボコボコになりました。
虫除けをしていても、長袖長ズボンでも服の上から刺してきます。
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鷹や、尾羽が長いトロピカルな鳥なんかが飛んでるのを観察することができます。
来て数時間でも、世界でも類を見ない、強烈な生を感じました。
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そして泳ぐ時間。
ガイドに促されるも、ピラニアとかワニとかいるんでしょ?と怯む観光客。
そこでガイドが実際泳いで見せてくれ、やっと我々も安心して入ることができました。
ピラニアもワニもいるにはいるけど、臆病だから来ないそうです。
ピラニアは死にかけの動物にしか食いつかないそうです。
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また、汚くないの?と聞かれますが、ここは壮大な下水ガンジス川ではなく、たくさんの生き物が暮らすアマゾン川です。
さすがに水の中で目を開けるとか、水をコップに入れて飲むとかは抵抗ありますが、何度か入ったけど、今のところ特に病気にはなっていません。

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