酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: チリ/イースター島・Chile/Easter Island

イースター島の名物はパイナップルとまぐろです。
この島は日本レベルに物価が高く、マグロなんかもレストランで食べようと思うと1皿2000円くらいするから毎日ご飯は自炊しています。
そこでなんとか食べれる価格のものが、パイナップル。
安いやつは100円ちょっと、1000ペソくらいからあります。
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これを買うとその場でお姉さんがザクザク剥いてくれます。
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パイナップルの頭を持ち手にして完成!
この島のパイナップルはものすごく甘味が強く、缶詰のパイナップルを食べているような感じです。
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イースター島じゅうの遺跡(つまり国立公園の敷地内)に、パイナップル、バナナやらその他の野菜や果物がもりもり自生しています。
私はパイナップルが生えてる様子を初めて生で見ました。
国立公園の敷地のものはみんなのものだから、適当に取ってたべていいそうです。
私は気が咎めてやってないけど。
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なぜこんなにビールたくさん飲んでるかというと、イースター島に長く滞在しすぎてやることがなかったからです。
WiFiがあるカフェに入り浸っては呑んでました。

まずはチリの国民的ビール、エスクード。
魔法騎士レイアースで似た名前の何かを見かけた気がします。
さっぱりスッキリの美味しいビールです。
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こちらもピルスナー系ビール。
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同じくピルスナー系ビール。
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チリの南の方で作られるらしいクンストマン。
お値段的にも味的にも、満足度の高い一本です。
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こちらも南部で作られる、アウストラルの黒ビール。
コクがたまりません。
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こちらもアウストラル、エールです。
アウストラルのシリーズは香りも味も良くて、お金があるなら飲みたい逸品です。
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ここからはイースター島地ビール。
泡もなかなかクリーミー。
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こちらはピルスナータイプ。
ツアーでご一緒したイギリス紳士がゴチってくれました。
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ラベルが秀逸なのがこちら。
島的にはこれを推しているようです。
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食人生贄エピソードが大好きで、ぜひ人間を食べてみたい私です。
イースター島でモアイの次くらいに興味津々だったのが食人エピソード。
食人エピソードだけはどこに行っても大っぴらに語ってくれる人は少ないですが、私個人は聞きたくて仕方がないトピックの一つです。

イースター島の観光地だけど何故かツアーには組み込まれていないのがこの洞窟、Ana Kai Tangataです。
街の中心部から歩いて40分ほどで着きます。

波打ち際は岩に囲まれており、ひっきりなしに高い波が押し寄せ、泳ぎたい気分にはなりません。
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そんな波間に等しいような場所にあるのがこの洞窟。
おととい訪れたオロンゴ儀式村で行われる卵探しゲームの勝者が、負けた人たちを食したと言われる洞窟です。
食うか食われるかのガチンコ勝負ならたしかにみんな頑張ります。
一部の人は食べられるのが怖くて、沖合の島から戻らず餓死したとも伝えられています。
海中には昔の名残りなのかな?と思われる不思議な形の石も見てとれます。
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洞窟内部は湿気がこもっています。
なぜわざわざこの場所を選んで、どうやって人を食べたのかは明らかではありません。
オロンゴからはまあまあ距離があるので、負けた人は食べられることを知りながらこの距離を歩いたのだとすると、ものすごいメンタルだと思います。
解体してから血を流すのはもってこいだと思うし、塩水で洗えば味も良くなると想像します。
しかし潮風も強く、火をおこすのは一苦労と思われるこの場所で、どのように調理したのかは疑問です。
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そんなことを考えるのはおそらく私だけで、観光客はここに残された壁画を見て楽しみます。
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まずはこれだけですむので、イースター島のパワースポットから。
この石は磁力が他の石より強く、コンパスがくるくるしてしまうこともあり、神格化されています。
ガイドさん的にはただの磁力の強い石だそうですが、ひとによっては妊娠祈願に座り込んだりする人もいたそうで、今は立ち入り禁止です。
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次は儀式用の村オロンゴ。
この村の沖には、儀式用の離小島があります。
この島では海鳥が毎年産卵するので、島の男性がウキを持って、海鳥の卵撮り合戦に赴きました。
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その詳細がこのパネル。
海鳥の卵をこの島から持って帰ってきた人が英雄というかほぼ神みたいな感じで、まつられます。
酋長というか、そんなのより上みたいな存在のようです。
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誰が卵を持ち帰るかは皆の関心事なため、海に面した小屋では待っている間にシャーマンが祈り、神に彫刻を捧げます。
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これが彫刻のレプリカの一つです。
彫刻自体は大変素晴らしく、スピリチュアルなモチーフが描かれています。
卵を額の卵入れに入れて持って帰ったものが勝者となります。
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この神聖な村は島の火山口に面しています。
このクレーターの湖自体はかつて洗濯やら果物を洗うのやら、生活用水として用いられたそうです。
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ちなみに、この卵探しゲームがイースターという名前の語源になったわけではありません。
イースターの時期にこの島が発見されてからイースター島と呼ばれており、正式名称はパクスア島といいます。

イースター島には本当にたくさんモアイが溢れています。
基本的に沿岸部に400ほどある、というのが一説にあります。
私が見た、ちゃんと設置されている(されていた)モアイについて書きます。

こちらはラパヌイ市内からほど近いところにあるモアイ。
サンセットスポットになっています。
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その近くにある完璧モアイ。
帽子もあるし、目玉もちゃんと入っています。
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こちらは島北部のTe Pito Kuraにあるモアイ。
春分の日にはこの方向から日が昇るとか。
他のモアイは全て島を守るために島の方を向いているのですが、これだけ海の方を向いています。
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こちらはトンガリキのモアイ。
夏至の日はこの真ん中から日が昇ります。
このモアイは津波で全て倒れたそうです。
その際この下から1500近い数の人骨が見つかったそうです。
モアイの土台の下には権力者の人骨が埋まり、その周りには一般の人の人骨が埋まっているそうです。
また、津波で倒れたこのモアイは、日本の企業が建て直しだそうです。
その後保存の薬品を塗布したため、軽く白く変色しています。
この薬品塗布にこの15体だけで100万ドルほどかかったことから、島全体のモアイには適用できず今に至るそうです。
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これはアナケナビーチにあるモアイ。
ポリネシア某所から船でイースター島に来た最初の7人は、アナケナビーチに上陸したと言われています。
それを記念して建てられたものと言われています。
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これはVinapuにある壊されたモアイ。
かつてこの島には2つの部族が暮らしており、いがみ合っていた時期がありました。
その際片方の部族によって壊されたものだそうです。
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そこにある異色のモアイがこちら。
これは頭が2つある女性のモアイだそうです。
Y字型に2つ生えていたそうです。
さらに、手の間には男性器ではなく女性器のシンボルが描かれています。
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