酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: メキシコ・Mexico

2020年3月に帰国する際、本当はカナダ乗り継ぎで帰ってくるはずでしたが、コロナが日々激化し、その中で国が色々と新しいルールを繰り出すせいでその飛行機には乗れませんでした。
詳細はこちら

で、その使えなかったチケットは1度のみ日時変更が可能と言われてずっと放置していたのですが、先日エアカナダの返金ルールが追加されて、やっと返金が認められました。

長かった。。

【お知らせ】
世界一周中に書き続けていたこのブログを書籍化しました!
Kindle Unlimitedでもご覧いただけます。 
現在は英語版を鋭意作成中です。

祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」

ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」
 
世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」


他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」


テキーラの原料となるアガベの蜜を使って作られる醸造酒が、プルケと呼ばれるお酒です。
すごく発酵が進みやすくて輸出出来なかったものが、今回輸出に耐えうるようになったようで、日本に入ってきました。
ここで買えます!速攻買いました。
テキーラはアガベの草の根本部分をローストすることで甘みを出し、発酵させます。

ローストしないと甘くなくて、ローストしてやっと甘くなります。味はさつまいもそっくりです。
しかしプルケは、根本を掘って、根っこのほうにある蜜を発酵させたものです。
糖尿病のお食事で話題のアガベシロップの原料になるやつのはずです。
プルケが日本で買えなければ、アガベシロップを発酵させようと思ってました。

メキシコシティではプルケ博物館があり、そこで飲ませてもらうことができます。
味はかなりどぶろくめいており、苦手な人はフルーツミックスがオススメです。
ちょっとしゅわしゅわしてるのも大変よきです。
IMG_8117



今回発売されたプルケは、なんと缶に入ってます。

IMG_4466

最初グラスに入れると、透明だなーと驚いたのですが
IMG_4467

最後の方は濁ってプルケらしくなったので、よく振って飲みましょう。
メキシコのやつみたいにしゅわしゅわしないので、振っても多分大丈夫なんじゃないかと思います。
メキシコで飲んだやつみたいに、どぶろくの嫌味みたいな味も少なく、スッキリしていて飲みやすいものでした。

IMG_4469

これはメキシコはグアダラハラにある美味しいプルケ屋で飲んだパイナップルプルケ。
微発泡で、かつパイナップルが爽やかにどぶろくっぽい嫌味を消してくれて、最高でした!
IMG_8681

お店についてはこちら

【お知らせ】
世界一周中に書き続けていたこのブログを書籍化しました!
Kindle Unlimitedでもご覧いただけます。 
現在は英語版を鋭意作成中です。

祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」


ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」
 

世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」


他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」

私もメキシコに実際来るまで、タコス以外のメキシカンはモーレというチョコ唐辛子ソースの料理しか知りませんでした。
すごく当然なんだけど、意外と色々あるもんだなというのが感想です。
その中の一つが、Birriaというビーフシチュー。
これはテキーラ村のあるハリスコ州(カルロスサンタナの出身地)の名物料理です。
初めて食べたのは市場の食堂、荒々しい感じでプラスチックの皿に盛られ、お好みで薬味をトッピングします。
image
肉を漬け込むのに一晩かかるけど、美味しいので作る価値ありです!

Birria(2-3人前)
材料
牛肉もも 400グラム
メキシコの唐辛子(今回はうちにあったAnchoという種類のやつ) 2個
玉ねぎ 8分の1個
にんにく 2かけ
トマト 1個
ワインビネガー 大さじ半分
生姜 チューブのやつで2センチ
クミン 小さじ1
オレガノ 小さじ2
タイム 小さじ2
胡椒 小さじ1
シナモンパウダー 小さじ1.5
クローブパウダー 小さじ1
ローリエ 1枚
薬味の玉ねぎみじん切り 好きなだけ
薬味のパクチー 好きなだけ 

作り方
肉のマリネ液を作る。
まずはメキシカンのあるある工程、唐辛子の出汁をとる。
別でお湯を沸かしておく。
唐辛子を切って、中の種を取り除く。
image
強火でトータル5分ほど両目しっかり焼く。
image

沸かしておいたお湯約300ccの中に唐辛子を柔らかくなるまで(約10分)漬けておく。
image

さっきのフライパンに油を敷き、強めの火でにんにく、玉ねぎとトマトを炒める。
ジュージューいってきたら、クミンを入れて一緒に熱する。
軽く火が通ればok、玉ねぎが透明になるのを待つ必要はない。
image

その間に唐辛子の出汁が取れる。
汁は明日使うので取っておく。
image

フードプロセッサーに、出汁をとった唐辛子、炒めたトマトとにんにくと玉ねぎとクミン、ビネガー、オレガノ、タイム、胡椒、シナモン、クローブ、生姜(つまりローリエと肉以外)全部入れて、全てがドロドロになるまで回す。
image

マリネ液完成。
もうちょっと回してもよかったかも。
塩も小さじ2足しました。
image

肉はカレーより大きめくらいに切るのが現地っぽい。
image

この肉をマリネ液に浸し、少なくとも一晩は置く。
image

一晩経ったら、フライパンに油を敷き、肉からマリネ液を軽く落とし、肉だけをまず焼き、表面に火を通す。
その後圧力鍋に焼いた肉とマリネ液全部、昨日取った唐辛子の出汁を入れて、圧がかかってから45分煮る。
もしくは鉄の鍋とかに入れて蓋してそのままオーブンで4時間焼く。
image

45分たったら火を消し、自然と圧が下がるのを待つ。
味見しながら必要に応じて塩で調味して完成!

薬味はみじん切りの玉ねぎと、パクチーがなかったのでネギ。
メキシコっぽいかと思ってすだち添えてみた。 
image

実食。
もう、本当にメキシコに戻ったような味がします!!
旅してた日が懐かしいです。
スパイス類は、手に入りにくいようなら多分クミンとオレガノとシナモンのみでも構いませんが、その場合タイムの分もオレガノを、クローブのぶんもシナモンを足しましょう。
悔やまれるのは、パクチーが手に入らなかったこと。
この季節はいつも手に入りにくいそうです。
今回は現地のレシピに忠実だったけど、酢の代わりに醤油かめんつゆにすることと、マリネの時点で少しはちみつを入れるとコクが出るかなと思いました。
写真はヤギ肉のBirriaの店のもの。
やっぱりトルティーヤと一緒に食べたい!
image

酔う子の旅する世界史Youtube動画第3弾を作りました!
今回は中南米の歴史、特にアステカ文明の驚きの食習慣に焦点を当てています。
史実と私の趣味の都合上、相当グロテスクな話をしているので、閲覧注意です!


世界一周してきた酔う子が語る、旅と旅にまつわる世界史小噺! 3回目はアステカ文明の秘密に迫ります! ポソレのレシピはこちら その他詳細は以下 ティオティワカン遺跡に行った時の記事 メキシコシティの国立人類学博物館

メキシコはグアダラハラでは、現地の日本食屋さんで働くシェフの方ところにお世話になっておりました。
その方のお友達のイタリアンレストランで頂いたししとうのプルスケッタ(メニューにShishitoと書いてあった)が、ししとうの辛さとモッツアレラのマッチングがそれはそれは美味しくて印象的でした。
ちょっとピリ辛(だった気がする)トマトソースを使うのは、メキシコならではだと感じ、メキシコらしさも取り入れつつ、でもしっかりイタリアンの、とっても面白い料理です。 

 

ししとうとモッツァレラのプルスケッタ
2人分
材料
トマトソース
 トマト(ピューレ、トマト本体など) 100ccぶん
 にんにくチューブ 3センチ
 一味唐辛子 5ふりくらい
ししとう 4つ
モッツァレラチーズ 1個
バゲット 4切れ

作り方
トマトソースを作る。
今日は残ってたトマトピューレ100ccくらいに、ミニトマト6個ほどを半分に切って投入。
現地で食べたやつは、ゴロゴロ果肉感の食べ応えのあるトマトソースだったので、本来はトマトを丸々1個すり下ろすのが良いんだと思う。 
にんにくチューブも入れ、中火でミニトマトをヘラで潰しながら混ぜる。
IMG_2793
ししとうは、食べやすさ重視の人は、ヘタを落とす。
ヘタがあった方がちょっと可愛い。 
辛いのが嫌いな人は種を取れば良いが、今日は辛い方が美味しい。
IMG_2794

ししとうを油を引かないフライパンで焼く。
IMG_2795

ここでトマトソースが煮たってくる。
まず一味唐辛子を入れてから塩を入れて調味する。
(多分メキシコ人は、唐辛子の辛味と塩味を若干混同している。) 
IMG_2796

モッツァレラは大胆に1センチくらいの輪切りにする。

バゲットにトマトソースをたっぷり載せ、モッツァレラ、ししとうの順に乗せて完成!
現地で食べたやつは、美味しくてお腹空いていて写真を撮るのも忘れて食べていました。
ししとうは日本のものよりアタリが多い印象だったけど、メキシコの本気出した唐辛子よりも優しい味だし、なによりモッツァレラがすごいいい感じにししとうの刺々しさを中和していて、絶妙です。
こちらのレストランでは、何かお料理にあうワインを、と頼んだところ、スペインのすごく美味しいヴェルデホ(だったかしら)を持ってきてくれて、それがまたぴったりマッチングするので、ここのシェフはなんて素敵なんだと感動しました。

今日のレシピも久々に日本のスーパーで普通に手に入る材料で作れるものたち!!
しかも今回の調理時間はトータル15分もかかっていません。
ぜひ挑戦してみてください!
 

このページのトップヘ