酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: イギリス・UK

キャロリンさんは四国で一人でお遍路してたんですが、今日帰宅したので、彼女のためにイギリス料理を作ってみました。
私が作るイギリス料理がどこまでネイティブを満足させられるか、マコーミックのブラウングレイビーミックスがどこまで現地味なのか全力で挑もうと思います。

Beef and Ale Stew
材料
牛肉 500g
にんじん 2本
セロリ 1本
玉ねぎ 1個
にんにく 2かけくらい
ベーコン 200gくらい
ケチャップ 大さじ2くらい
ブラウングレイビーミックス 大さじ1くらい
ギネスビール 350缶一本
片栗粉 適量(とろみつける用)

作り方
肉をがっつりゲンコツ大に切り、塩胡椒したら表面を焼いていきます。
焼いたものは横によけておきます。
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その鍋で玉ねぎとにんにく→ベーコン→セロリとにんじんの順で炒めていきます。
火が通ったらギネスビールを入れてデグラッセ(鍋底を洗う)します。
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肉を鍋に戻して、水をひたひたまで入れ、ケチャップとブラウングレービー粉を入れます。
カルディとかでお安く売ってて、フレンチなんかにも使えてなかなか便利です。
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鍋の蓋を閉めて2時間煮ます。
私は圧力鍋で30分煮ました。
圧力鍋は愛しのヘイワの圧力鍋です。
内釜は使わず鍋直接具材を入れ、重い方の錘を使いました。

30分煮てる間にマッシュポテトを作ります。
じゃがいもの皮を剥き、半分に切って塩水で茹でます。
竹串が通るようになったらお湯を切り、牛乳とバター、塩少々を入れてマッシュします。
詳しくはこちら

30分経ったら鍋を開け、味を調整し、水溶き片栗粉でとろみをつけます。

片栗粉は大さじ1.5くらい使いました。
マッシュポテトと一緒にシチュー皿に盛り付けて完成です!
もちろんアルコールは飛んでますが、ギネスの麦の香りが残っています。
赤ワイン煮込みとはまた違う美味しさです。
キャロリンさんには「あーもうこれ、これ本当食べたかったこの味、、!」と言ってもらえて大変に嬉しいです!
マコーミックも私もネイティブの舌を満足させられて達成感半端ないです。
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追記20230426
彼女に普通の市販のビーフシチューのルーで作ったビーフシチューを食べさせたところ、めちゃくちゃ美味しいって評価をもらいました。
なのでこのグレイビーミックスとケチャップと片栗粉でなくとも、あのルーで解決できると思いました。

イギリスの家庭料理って本当ちゃんと味がしてちゃんと美味しいですね。
なんであのイギリスのレストランで食べるものは大体味がなくて美味しくないんでしょうね、ちょっとはキャロリンさんを見習え、って思います。
って言ったら、このソーセージアンドマッシュは本当家庭料理で、人々がレストランに求めるのは家庭ではできないクオリティのものである、と言ってました。
じゃあそれならそれでレストランは美味いもん作れや、って心底思いました。
もう、味をつけて、せめて塩を入れてくれ。と心底。

ソーセージアンドマッシュ
材料
じゃがいも 6個くらい
ソーセージ 太くて高いやつ6本くらい
玉ねぎ 半分
ビーフシチューのルー 2-3かけ
付け合わせの野菜 グリーンピース、にんじん、ブロッコリー的なやつ
バター 作り方欄に都度記載
牛乳 100ccくらい

作り方
じゃがいもを塩茹でします。
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火が通ったらボウルに入れ、バターと牛乳を入れてマッシュします。
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一瞬でした。早い。
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ソーセージを調理します。
フライパンに玉ねぎとソーセージを入れ、バターを入れます。
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全体に火が通ったらソーセージを横によけておきます。
お湯に溶かしたグレービーグラニュール(ビーフシチューの素)を玉ねぎに混ぜます。
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お皿にソーセージ、付け合わせの野菜、マッシュポテトを豪快に乗せたら、上からグレービーソースをかけて完成です!
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ちゃんと!美味しい!!!!
イギリス料理はちゃんと美味しい!!!
イギリスのレストランはみんなこれを見習って是非!!

キャロリンさんによるちゃんとうまいイギリス料理教育は続きます。
もっと教えてー

フィッシュパイ
材料
じゃがいも 5個ぐらい
バター 大さじ1
牛乳 100-150cc
サーモン 2切れ(今回はサーモンの西京漬けを使用)
ホワイトソース(オリーブオイル、小麦粉、豆乳400cc)
にんじん 半分
ブロッコリー 5個ぐらい
青ネギ 少々

作り方
じゃがいもを柔らかくなるまで茹でる。
このとき塩をひとつまみくらい入れる
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ホワイトソースソースを作る。
その間に魚を焼いて、ブロッコリーとにんじんに火を通す。
ホワイトソースソースができたら骨を外した魚と野菜類を入れ、グラタンの中身を作る。
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じゃがいもが茹だったらバターと牛乳を入れてマッシュする。
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こんな感じ。

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耐熱皿にグラタンを入れ、上にマッシュポテトを乗せて、魚焼きグリルで表面に焼き色をつける。
完成!!!

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これやたらうまいです。
西京焼きもめちゃくちゃいい仕事してるし西京味噌にバターの風味がやたら合うです。
天才。
ちゃんと美味しいイギリス料理は存在します!

キャロリンさんによるちゃんと美味しいイギリス飯教育は続きます。
今回は息子さんも大好物のパンプディングです。
バターは入ってないけど名前にバターとついてます。

ブレッド&バタープディング
材料
アーモンドミルク 200cc
卵 3個
砂糖 大さじ1.5
バニラエッセンス 適量
レーズン 適量
食パン 10枚切り4枚(薄いほど良い)

作り方
ボウルに卵を割り入れ、バニラエッセンスと一緒に砂糖とアーモンドミルクと一緒によく混ぜます。
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混ぜます
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耐熱容器にパンをちぎって入れ、レーズンを振り入れます。
できれば容器にバターとか塗ってくっつかないようにしてください。
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卵液を容器にひたひたにして、180℃のオーブンで20分焼いたら完成!
予熱する場合は15分くらいでいいと思います。
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できました!
要するにフレンチトーストです!
レーズンは汁を吸ってプルプルでめちゃくちゃ美味しいです!
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キャロリンさんが美味しいイギリス料理を私に教育してくれるとこのとで、調味料もいくつかイギリスから持ってきてくださいました!
コンビーフハッシュを作るとのことですが、私のイメージする炒め物のコンビーフハッシュとは全く違ったものになるようです。




コンビーフハッシュ
材料
じゃがいも 6個
にんじん 3個
玉ねぎ 1個
コンビーフ 日本のは2-3缶
ビーフシチューのルー 半分
ウスターソース 小さじ1

作り方
野菜類を適当に切る。
あれは日本語で表現すると乱切りが正しいと思う。
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これは彼女がイギリスから持ってきてくれたコンビーフ缶。
いいですね、でっかいコンビーフ。
好き。
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コンビーフを適当に刻んでぶち込みます。
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ひたひたになるまで水を入れて煮ます。
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沸騰したら、ビーフグラニュールと彼女が呼ぶ調味料を入れました。
ビーフストックと玉ねぎエキスなどの旨み成分と、とろみをつけるものを粉にしたやつだそうです。
日本ではビーフシチューのルーで代用するのが正しいと思います。

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入れます。

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隠し味にこれを入れました。
ウスターソースの原型、ウスターシャーソースです。
ウスターシャーって地名があるの初めて知りました。
日本のウスターソースよりモルトビネガーが効いていて尖った酸味がある感じです。
出来上がったシチューは一晩置くと上手くなるそうです。
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付け合わせは紫キャベツのピクルスです。
これはカルディで買いました。
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パンと一緒にいただきます!
お味はまさに肉じゃが!あの甘辛系テイストはアジアのものだと思ってたので、ヨーロッパでこの味があるのは驚きでした。

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紫キャベツは付け合わせというより味変アイテムでした。
ザワークラウトが驚くほど美味しくなりました。
ウスターシャーソースも追加しても美味しいんですが、この違う種類の酸味の組み合わせが非常に面白かったです。

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