酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: イタリア・Italy

おちおち買い物にも行けない昨今、さらには在宅勤務で自炊の機会は増える一方、洗い物も自炊も飽きてしまった、という書き込みをSNSなどで散見します。
そんな状況の助けになればと、料理研究家の脇雅世先生が発起人となり、料理リレーという運動が起こっています。
旅するパクチーの牛田うっしいさんよりバトンを受け取りました。

以下脇雅世先生からメッセージです。
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世界中が危機感であふれている毎日です。今週末は外出自粛ということでおうちで過ごす時間が長くなりました。こんな時に皆さんと料理で繋がることができたらと思い「料理リレー」を試みたいと思います。いつもお家にある材料で簡単に作れる一品を紹介します。わざわざ買い物に出なくても済む、料理作りのヒントになれば幸いです。次の料理家の友人2人に思いを込めてバトンをつなぎます。料理を生業とする私達から、ご覧いただいた皆さんがハッピーになる事を願って。
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この元々の趣旨もあまり理解されていないのか、なんだか小難しい料理を作る人が増えている気がします。
私の番でそれを解消し、少なくて普通にある材料で手早くできる料理をちゃんと紹介しようと思います!
しかもオシャレな名前がついている!
酒飲みは日本酒か白ワイン片手にスタンバイしてください!

鮭のアクアパッツア風
2人分
材料
塩鮭 2きれ
玉ねぎ 半分
ミニトマト 4つ
わけぎ 1本
オリーブオイル 大さじ1
日本酒か白ワイン(料理酒可)   大さじ1.5

作り方
玉ねぎを1センチくらいの厚さに切り、アルミホイルに広げる。
上からオリーブオイルを少し垂らす。
塩鮭ではない場合はここで塩をひとつまみ振っておく。
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鮭と、半分に切ったトマトを置き、魚の上から酒をかける。
アルミホイルを閉じる。
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フライパンで弱火で10分ほど焼いたら完成!
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開けたあと仕上げにネギを散らすときれいです。
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この料理のいいところは、
  • 材料の種類が少ないこと
  • 早く出来ること
  • 洗い物が少ないこと
です。
美味しいと思ったら、ホイルの下にじゃがいもを敷いてチーズを載せて鮭を焼いてみるとか、鮭ではなく豚バラにするとか、このレシピににんにくを足してみるとか、色々工夫してみてください。
これで少しでも今みんなに溜まってるストレスを軽減できればいいなあと思います。

次は、フランスはシャモニーでお会いしたお二人、料理研究家の吉田桂子さんと、大阪平野の洋食店オ・ガッサーラのオーナーシェフ三木慎也さんにバトンを渡します!



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#cookingrelay
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#料理リレー2020

イタリアに来て2週間以上経つのですが、実はまだピザを食べていません!
ピザがあるレストランに行っても、パスタ美味しそうだなあとか、リゾットにしようとか、アンティパストとワインで満腹とか、そういう感じであまりピザ欲が湧きませんでした。
そこからの体調不良、スーパーのヨーグルトと、はちみつと、中華料理屋のお粥で生き延びていました。

流石に今日はイタリア最終日だし、以前ミラノに住んでいた友人に教えてもらったピザ屋さんに来ました。
メニューは7時以降のピザが充実してる。
とりあえずMassimo Botturaという黄色いトマトのマルゲリータを頼みました。
マルゲリータはピザだけど、マルガリータはカクテルなんですね。
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きました!
遅めの吉野家のような速さ、ピザってこんな早く焼けるんだ。
右上の330ccボトルのコカコーラと比較すればわかる通り、なかなかのサイズ。
しかし生地はとっても薄く、具材の方が分厚いくらいです。
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DOPチーズもたっぷり惜しげなく使われており、しかもそれが一種類ではないのがすごいです。
トマトは酸味よりも甘みもかなりあり、切ったらジュワッと果汁が溢れる瑞々しさ。
バジルは日本のバジルと違い、乾燥した土地で取れるからか、鼻に抜けるさわやかな香り高さが格段に違います。

ピザはジャンク系ピザとオシャレピザがあると思っているのですが、これはオシャレというよりもコース料理の一部分じゃないかというような繊細な印象を受けました。

夜7時以降のメニューできになるのがバービーピザ。
トマト入りの赤い(Rosaってピンク?)リコッタチーズが使われているようです。
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参考までに、これはイランで食べたピザ。
ジャンク系ピザはイランに勝るものはないと思われます。
このピザをヘルシーと言ったイラン人がいたのを、私は忘れない。
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ミラノといえば、コトレッタミラネーゼ!
この薄く伸ばした豚肉の、なかなかのボリュームのトンカツ。
トンカツなんて食べるのすごい久しぶりです。
これ、おそらく肉自体に塩を刷り込んで少し置いて、それから揚げているのでしょう、ケチャップなくてもなんだかおいしいです。
カロリー高いのはわかってるんですけど、薄いせいか以外と一人一枚食べれちゃいます。
ポテトは食べきれませんでした。
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続いてこちらはリゾットミラネーゼ。
サフランがたっぷり使われており、とってもいい香りです。
味のベースはブイヨン、最後にパルミジャーノチーズを混ぜて仕上げるようで、トロトロで大変いけてます。
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ところで、有名な話ですが、サイゼリヤのアレはこの街にはありません。
しかもドリアっていう料理自体が日本で生まれたものだそうです。
イタリア物価高かったから帰国したらサイゼリヤ行こう。

イタリアでは約2週間過ごしてきました。
明日はバスでフランスに移動します。

イタリアは今回が初めての訪問でした。
カリオストロのラストみたいな、ローマ遺跡が広がる光景を見たり、ロミオの青い空ごっこをしたり、美味いワインをたらふく飲もう!と思って来ました。
実際みたローマ遺跡はカリオストロのラスト以上に大きく、街全体が遺跡、という使い古された表現は適切だから長く使われて来たのだと納得しました。
ロミオの青い空ごっこは、人がいっぱいで恥ずかしくてできませんでした。
美味しいワインもしこたま飲みましたが、バローロを飲む体調ではなかったことが残念でなりません。
イタリア料理を本場で食べてみて、日本のイタリアンめっちゃおいしいやんと思いました。
結局一番好きなのは明太クリームスパゲティかもしれません。
生肉料理はレベル高かったから学びたいものです。

フランスには10年以上前に合計2日ほど滞在しました。
イギリスかどこかで火山が噴火してヒースロー空港が閉鎖されているという話を聞き、パリからイギリスにユーロスターで入国しました。
その時初めて飛行機遅延というものを経験しました。
シャルルドゴールに着いたのは夜10時、英語もまだ拙く海外経験もほとんどなく、泣きそうになっていたところに近くの人がスリに会い、東洋人の私が疑われ、警察にその場で持ち物を調べられて大変不安な思いをしました。
その夜は不安で泣きそうになっているところに助けてくださった日本人のお姉さまのお友達のお宅に一晩泊めていただき、事なきを得ました。
その時知らない人の結婚パーティーとか行った記憶もおぼろげに。
この経験があるので困っている旅人はできるだけ積極的に助けるようにしています。

明日以降のモンブランUTMBでは参加者の方に美味しいご飯を振る舞い、久しぶりのパリではカタコンベで骸骨眺めながらゆっくり過ごし、ボルドーではアホみたいに酒をかっ喰らおうと思います。

イタリア人は薬をあまり使わないようで、しっかり、多少大げさに症状を伝えなければ欲しい薬が買えません。
風邪をひいて喉が痛いです、だけだったらピンポイントで喉用スプレーだけ売ってくれます。
総合風邪薬が欲しければ、症状はなくても鼻が詰まってるとか咳が出始めたとか言うのが良いのかもしれません。
私が行った薬局は大体英語が通じますが、念のためGoogle翻訳や指差し会話帳も忘れずに連れて行きましょう。
 
・喉用スプレー
扁桃腺というか喉の奥あたりがイガイガするときに噴射すると、患部がジリジリして2日くらいで痛みが治ります。

・熱冷まし、痛み止め
風邪のひきはじめだったからか、ほとんど効きませんでした。
痛みには2錠、熱には1錠とのことなので、本当は2つ飲んだ方が良かったのかもしれない。
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・総合風邪薬
お湯に溶かしてマグカップで飲むやつです。
ただのジュースと侮ってはいけない、この形態の薬は世界中にありますが、どこの国のも本当に効きます。
熱冷まし成分もいくらか入ってるようです。
これははちみつレモン味だけど、ほかにオレンジ味とかミント味もあって、酒飲みにはミント味がオススメです。
あったかいジントニックを飲んでいるようで、心が満たされます。
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咳止めなんかは、咳が出てマジで寝られない、と辛い以上の弊害をしっかり伝えなければ出してもらえませんでした。
日本の薬局みたいに、こんなのがあるけどどれにする?と選択肢を提示されることはありません。
しっかりどういう形態の薬が欲しいかも伝えてみることが大切でした。

・咳止め
飲む錠剤ではなく舐めるタイプです。
口の中が麻酔のようにしびれます。
私は気管支拡張剤が入ってると身体がふるえるのですが、これには入ってないようで震えませんでした。
しかも効く、咳が出て寝れなかったのが、これ食べながら寝たら朝までぐっすりでした!

・塗るやつ
日本でもお馴染みヴェポラップです。
本当はユーカリのエッセンシャルオイルが欲しかったけど、これしかないからこれで我慢。
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