酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: イタリア・Italy

イタリアに来て2週間以上経つのですが、実はまだピザを食べていません!
ピザがあるレストランに行っても、パスタ美味しそうだなあとか、リゾットにしようとか、アンティパストとワインで満腹とか、そういう感じであまりピザ欲が湧きませんでした。
そこからの体調不良、スーパーのヨーグルトと、はちみつと、中華料理屋のお粥で生き延びていました。

流石に今日はイタリア最終日だし、以前ミラノに住んでいた友人に教えてもらったピザ屋さんに来ました。
メニューは7時以降のピザが充実してる。
とりあえずMassimo Botturaという黄色いトマトのマルゲリータを頼みました。
マルゲリータはピザだけど、マルガリータはカクテルなんですね。
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きました!
遅めの吉野家のような速さ、ピザってこんな早く焼けるんだ。
右上の330ccボトルのコカコーラと比較すればわかる通り、なかなかのサイズ。
しかし生地はとっても薄く、具材の方が分厚いくらいです。
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DOPチーズもたっぷり惜しげなく使われており、しかもそれが一種類ではないのがすごいです。
トマトは酸味よりも甘みもかなりあり、切ったらジュワッと果汁が溢れる瑞々しさ。
バジルは日本のバジルと違い、乾燥した土地で取れるからか、鼻に抜けるさわやかな香り高さが格段に違います。

ピザはジャンク系ピザとオシャレピザがあると思っているのですが、これはオシャレというよりもコース料理の一部分じゃないかというような繊細な印象を受けました。

夜7時以降のメニューできになるのがバービーピザ。
トマト入りの赤い(Rosaってピンク?)リコッタチーズが使われているようです。
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参考までに、これはイランで食べたピザ。
ジャンク系ピザはイランに勝るものはないと思われます。
このピザをヘルシーと言ったイラン人がいたのを、私は忘れない。
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ミラノといえば、コトレッタミラネーゼ!
この薄く伸ばした豚肉の、なかなかのボリュームのトンカツ。
トンカツなんて食べるのすごい久しぶりです。
これ、おそらく肉自体に塩を刷り込んで少し置いて、それから揚げているのでしょう、ケチャップなくてもなんだかおいしいです。
カロリー高いのはわかってるんですけど、薄いせいか以外と一人一枚食べれちゃいます。
ポテトは食べきれませんでした。
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続いてこちらはリゾットミラネーゼ。
サフランがたっぷり使われており、とってもいい香りです。
味のベースはブイヨン、最後にパルミジャーノチーズを混ぜて仕上げるようで、トロトロで大変いけてます。
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ところで、有名な話ですが、サイゼリヤのアレはこの街にはありません。
しかもドリアっていう料理自体が日本で生まれたものだそうです。
イタリア物価高かったから帰国したらサイゼリヤ行こう。

イタリアでは約2週間過ごしてきました。
明日はバスでフランスに移動します。

イタリアは今回が初めての訪問でした。
カリオストロのラストみたいな、ローマ遺跡が広がる光景を見たり、ロミオの青い空ごっこをしたり、美味いワインをたらふく飲もう!と思って来ました。
実際みたローマ遺跡はカリオストロのラスト以上に大きく、街全体が遺跡、という使い古された表現は適切だから長く使われて来たのだと納得しました。
ロミオの青い空ごっこは、人がいっぱいで恥ずかしくてできませんでした。
美味しいワインもしこたま飲みましたが、バローロを飲む体調ではなかったことが残念でなりません。
イタリア料理を本場で食べてみて、日本のイタリアンめっちゃおいしいやんと思いました。
結局一番好きなのは明太クリームスパゲティかもしれません。
生肉料理はレベル高かったから学びたいものです。

フランスには10年以上前に合計2日ほど滞在しました。
イギリスかどこかで火山が噴火してヒースロー空港が閉鎖されているという話を聞き、パリからイギリスにユーロスターで入国しました。
その時初めて飛行機遅延というものを経験しました。
シャルルドゴールに着いたのは夜10時、英語もまだ拙く海外経験もほとんどなく、泣きそうになっていたところに近くの人がスリに会い、東洋人の私が疑われ、警察にその場で持ち物を調べられて大変不安な思いをしました。
その夜は不安で泣きそうになっているところに助けてくださった日本人のお姉さまのお友達のお宅に一晩泊めていただき、事なきを得ました。
その時知らない人の結婚パーティーとか行った記憶もおぼろげに。
この経験があるので困っている旅人はできるだけ積極的に助けるようにしています。

明日以降のモンブランUTMBでは参加者の方に美味しいご飯を振る舞い、久しぶりのパリではカタコンベで骸骨眺めながらゆっくり過ごし、ボルドーではアホみたいに酒をかっ喰らおうと思います。

イタリア人は薬をあまり使わないようで、しっかり、多少大げさに症状を伝えなければ欲しい薬が買えません。
風邪をひいて喉が痛いです、だけだったらピンポイントで喉用スプレーだけ売ってくれます。
総合風邪薬が欲しければ、症状はなくても鼻が詰まってるとか咳が出始めたとか言うのが良いのかもしれません。
私が行った薬局は大体英語が通じますが、念のためGoogle翻訳や指差し会話帳も忘れずに連れて行きましょう。
 
・喉用スプレー
扁桃腺というか喉の奥あたりがイガイガするときに噴射すると、患部がジリジリして2日くらいで痛みが治ります。

・熱冷まし、痛み止め
風邪のひきはじめだったからか、ほとんど効きませんでした。
痛みには2錠、熱には1錠とのことなので、本当は2つ飲んだ方が良かったのかもしれない。
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・総合風邪薬
お湯に溶かしてマグカップで飲むやつです。
ただのジュースと侮ってはいけない、この形態の薬は世界中にありますが、どこの国のも本当に効きます。
熱冷まし成分もいくらか入ってるようです。
これははちみつレモン味だけど、ほかにオレンジ味とかミント味もあって、酒飲みにはミント味がオススメです。
あったかいジントニックを飲んでいるようで、心が満たされます。
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咳止めなんかは、咳が出てマジで寝られない、と辛い以上の弊害をしっかり伝えなければ出してもらえませんでした。
日本の薬局みたいに、こんなのがあるけどどれにする?と選択肢を提示されることはありません。
しっかりどういう形態の薬が欲しいかも伝えてみることが大切でした。

・咳止め
飲む錠剤ではなく舐めるタイプです。
口の中が麻酔のようにしびれます。
私は気管支拡張剤が入ってると身体がふるえるのですが、これには入ってないようで震えませんでした。
しかも効く、咳が出て寝れなかったのが、これ食べながら寝たら朝までぐっすりでした!

・塗るやつ
日本でもお馴染みヴェポラップです。
本当はユーカリのエッセンシャルオイルが欲しかったけど、これしかないからこれで我慢。
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I caught a cold in Milano.
I didn't expected that this made me realize a lot of difference between Japan and Italy.
風邪をひきました。
まずは喉が痛いので薬局にきました。
薬局も番号札制とは、大変イタリアらしいですね。
自分の前に20人くらい並んでるようでしたが、ただのレジ待ちの人もいるので、郵便局などと比べて割と早いです。
I'm in Milan already like 7 days, and I caught a cold and had sore throat.
So I went to pharmacy as usual I do in Japan.
Pharmacy also made me wait like post office.
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薬剤師さんは英語が通じたので自分の症状を英語で説明し、お薬をもらいました。
熱冷ましと喉スプレーです。
They gave me a spray for throat and tablet for fever.
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翌日もまだ喉がイガイガしたのでスーパーで、生姜の乾燥したやつとハチミツを買います。
生姜はZenzeroと言うんですね。
The next day I still felt the same, so i got ginger powder and honey.
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その翌日、喉の痛みは扁桃腺付近から気管支の方まで移動しました。
日本にいた頃もよくかかっており、すぐ病院で抗生物質を処方してもらって事なきを得ていました。
薬で様子を見つつイタリアの病院についていろんな人に聞きました。
①Misericordia
慈善、という意味のイタリア語で、有料で緊急診療もしてくれるところらしい。
しかしフィレンツェにしかないと後から判明。
②Pronto soccorso
救急外来のこと。
基本無料で見てくれるらしいが、市内中心部は最低8時間くらい待つよ、と言われる。
This day, deep inside of my throat started to have pain, like I used to have in Japan.
I knew I cannot get over this without antibiotics, so I started to ask my friends about Italian medical system.
One is called Misericordia, a hospital organized by Christian group, which accepts emergency patients with payment. Later I found out that this only exists in Frolence.
The other is called Pronto soccorso, which means ER. ER in Italy is open for really everybody, including foreigners, they treat everybody for free. However, Pronto soccorso in the city center let them wait like 8hrs.

まずはMisericordiaをグーグルマップで検索し、出てきたところで営業してるところに突撃しました。
するとただの教会で、マリアさまにお祈りをささげて終わりました。
このシステムがフィレンツェのみだというのは、後から知りました。
First I went to Misericordia, since I didn't know that it doesn't exist in Milan. 
The one I found on Google map was just a church, the nun in the church prayed for my sickness.

次にMisericordiaの方に聞いて、Pronto soccorsoに行きました。
Googleマップを見ても、確かにその方角にPronto soccorsoと書いてありました。
しかし到着するとそこにはVeterinarian、獣医、との記載。
一旦病院に行くのは諦めることにしました。
Then I tried to go to Pronto soccorso, by asking to the nun in Misericordia.
I confirmed on Google map, that the Pronto soccorso really exists in the direction she pointed.
And it was veterinarian hospital.
This day I decided to stay at hostel and sleep.

翌日。
イタリアにツテがある友人の紹介で、ミラノ在住のお医者さまが本日Pronto soccorsoに在勤との情報を得ました。
その方に話を通していただき、Ospedare San Raffaele(サンラファエロ病院)に向かいました。
大変大きな総合病院です。
マップでPronto soccorsoを探します。
Today, my friend gave me a message, that her friend knows a doctor in Milan.
And luckily, really luckily he was in Pronto soccorso this morning!
I called UBER and went to the San Raffaelo Hospital.
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受付で名前が伝わった時は泣きそうになりました。
番号札を持って待機します。
My friend told about me to the doctor, so that reception easily recognized me.
I was almost crying for releaf.
They gave me the waiting number.
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喉を見ていただき、聴診器をあててもらい、胸が少々苦しかったため、肺炎を疑ってレントゲンを撮りました。
結果は、ただの風邪でした。
気管支炎ですらなかったです。
どうやらイタリアはそのあたりの診断基準が違うようでした。
He checked my throat, breath and X-rayed my chest to check if my lang is contaminated, and the result was just a cold, not even a bronchitis.
The doctor I usually see in Japan always called this bronchitis, but the basis seems to be quite different.

しかも驚いたことにお薬もなしでした。
日本だと抗生物質に咳止めにたくさんくれるけど、病気したらたっぷり休ませてもらえるこの国では、そんなのより寝てるのが一番との考えのようです。
薬局でも咳止め用、鼻水用、喉の腫れ用、などそれぞれに特化した薬は見かけませんでした。
あっても喉用スプレーとかそういう感じでした。
だから日本人めっちゃ働く。
Surprisingly for me, they didn't gave me a medicine or prescription.
Usually my doctor give me plenty of tablets like antibiotics so that I can keep on working.
However this country gives people plenty of resting time to recover, so they just use it only when necessary.
Also I couldn't find tablet for running nose, caughing, swollen throat...etc, I only found some spray for throat, caugh candy...

支払いは、もらったカルテのコピーについてるバーコードをスキャンして、カードで支払えました。
The payment has been done by a machine, by scanning a bar code, and it accepted my credit card.
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海外旅行保険は、クレカのカバー期限が切れていることに気づき、慌ててかけました。
日本の海外旅行保険は、出国前にしかかけられません。
なので、私はオーストリアのWorld nomadという会社のを使いました。
これのいいところは、ヨーロッパ、東南アジア、とかエリア単位でかけられること。
いつどこにいるかイマイチ決まってない私には大変嬉しいです。
また、私の国民健康保険の保険料は月2万5千円を超えるのですが、これを40日ほどヨーロッパ対象にかけたところ、179ドルでした。
ネットでポチッと加入できます。
ただし、渡航後の加入の場合、加入から72時間後から保険が有効になります!
以下詳細

Buying after you've left your country of residence

If a policy was purchased after you left your country of residence (as defined in the policy wording), there is a waiting period of 72 hours before the insurance takes effect. Any illness or injury occurring during this waiting period will be considered a pre-existing medical condition and is not covered under the terms of this policy. If an injury resulting from an accident occurs after the policy start date, you will be covered from the time of the accident, subject to the accident being witnessed and verified by an independent third party.

だからこの一連の医療費は請求対象外です。
他にもグローブパートナーというフランスの保険会社がありましたが、そちらは1つの国に長くとどまる場合に使う方が良さそうでした。
For travel insurance I use a company called World Nomad.
It is really good for long term traveller like me.
I am not sure for the insurance of your country, please check and compare to the one in your country.

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