酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: 西ヨーロッパ

イギリス・ストーンヘンジ。
ミステリー系の人たちに人気の観光名所ですが、通常は行っても高いお金を払って遠巻きに眺めるだけ。
しかし年に1度だけ入場無料で石に触って登って一晩中バカ騒ぎできる日があります。
それが夏至の日、Summer solsticeと呼ばれる日です。
この日はストーンヘンジでフェスSummer Solstice Festivalが開催されます。
2019年のフェスの案内

当時ブライトンに住んでいた友人が、このフェスのための交通手段を確保したとのことで、私は単身イギリスに飛びました。

ブライトンからストーンヘンジのあるソールスベリ―(Salisbury)までバスで数時間、バスでは若い子たちがバスの中でStrongbow(アップルタイザー)を飲んでバカ騒ぎしていました。
もちろん私も混ざりました。

ストーンヘンジに到着。すでにすごい数の車やバス、キャンピングカーが並んでいます。
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その後荷物検査をして石に接近します。
当時の荷物検査は刃物やとがったものなど、警官にカバンの中を結構つぶさに確認されました。
私は針金ハンガーを切って作った自作のダウジングロッドを持参しており、それが怪しまれましたが、ダウジングロッドであることを怪しいジェスチャーで伝えたら、警察官も心得ているらしく、呆れた顔で通してくれました(今はどうかわかりません)。さすがストーンヘンジの警察。

石の近くにはよくわかんないモニュメントと、ケルト系の土着信仰(ドルイド?)の人たちが祈ったり歌ったり踊ったりしていました
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石に接近!
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夜中もみんな歌い踊り飲み騒ぐ。食べ物と飲み物は持参です。一晩耐えきれるようたくさん持って行きましょう。オススメは、魔法瓶に暖かいコーヒーを入れること。なんたって朝までコースですから。また人によってはドラッグも持ち込んでいるので、気をつけましょう。自分が吸引するしないの話ではなく、ドラッグやってる人は何するかわかりません。私は食べ物を奪われただけで済みました。

夜になると息が白くなるほど冷え込むので、最低でもダウンジャケットぐらいはいります。
銀色の断熱素材の包まれるやつなんかだと便利かもしれません。
夜店がでて、すごくまずいいろんなご飯を食べることができます。映画に出てくるようなまずそうな中華を食べたら本当に不味かったです。甘いケチャップでパスタを和えたような、ナポリタンのような妙なものでした。暖かいことだけが救いでした。とはいえイギリスらしくてよろしい。
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空が白んできました。
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夜明け前。
みんなで日の出を待って、日の出とともに歓声、歌、激しい太鼓、踊りなど思い思いに過ごします。
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日がのぼった。
私も石に乗って撮影。
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どれだけ探しても日本語の情報がないけど、これは大変貴重な体験でした!
ゴールデンウィークとお盆のちょうど間とかいう微妙な時期だけど、時間空いた人はいくべき!

カツレツという料理は世界中にありますが、それらが国や地域によって調理法に差があります。
前回のカツレツ旧ソ連編の続きです。
イタリアにおけるコトレッタについては、ワインエキスパート受験の時に勉強しました。
ソムリエ教本に載ってて、重要だといわれてめっちゃがんばって覚えた2つを紹介します。

今回のイタリア編は、隣接している地方にありながら異なるスタイルのカツレツがあり、とても興味深いです。
また前回紹介した旧ソ連圏編との違いはこちらをご覧ください。

ロマーニャ風カツレツ(Cotoletta di Romagnia)
ロマーニャ、とカタカナで書くとローマかな?と思いがちですが、これはヴェネツィアで有名なエミリアロマーニャ州のことです。イタリアの長靴の付け根、膝の裏にあたるところです。
このカツレツは、叩いて伸ばした豚肉を卵液にくぐらせてバターで焼き、上から削ったパルミジャーノチーズと生ハムを乗せます。
肉on肉!
さらにチーズとバターの油!油!!
完全に罪深い食べ物です。
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Mi piace avere uno stile di vita sano, mangiare bene, facendo attenzione alla qualità dei prodotti, a limitare il contenuto di grassi, di zuccheri eccetera. Però ogni tanto mi prende la voglia di qualcosa di succulento come questa COTOLETTA ALLA BOLOGNESE un po' rivisitata da me! 😍 Bella, calda, filante e super appetitosa, insomma una vera goduria! 😋😋 Buon pomeriggio a tutti! 😘😘😘 #lacucinadiginetta #ginetta #ginettachef #cotolettaallabolognese #cotoletta #pettinicchio piattitipici #deliziedifabio #volgosapori #pranzoitaliano #kings_masterchef #foodpassion_world #ponyfonyfood #foodporn #instafood #igers #picoftheday #allfoodpassion #lemillericette #bastachesiabuono #bestfoodpics #cookmypassion #cookingreciperepost #cookingillife #fotogrammiincucina

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これに合わせるワインは、Sangiovese di Romagnia、IGPです。
サンジョベーゼはイタリアで一番生産量の多い赤ワイン用ブドウで、際立つ酸味が喉をスッキリ通っていくとても飲みやすい品種です。
たまたまこのワインを2000円ぐらいで見つけたのでやってみたところ、サンジョベーゼの酸味がいい感じに脂っこさを消してくれて、とても調子が良いです!
これ以上に重いワインだと何も食べれなくなってしまうし、軽いと水の役割しかしない中、このワイン、この酸味だからこそロマーニャ風の超絶こってりもスイスイ行けてしまうんだと思います。

ミラノ風カツレツ(Cotoletta alla Milaneze
みんな知ってるミラノは、ロンバルディア州、長靴の膝あたりに位置する州にあります。
大聖堂で有名なミラノで煙突掃除するアニメが昔ありました。
私は単純なので、大きくなったらミラノで煙突掃除したいとか思ってました。
その頃はその練習のためにすっごいお片付けを頑張ってた記憶があります。


はい、カツレツの話でした、こちらがミラノのカツレツです。
このカツレツが日本人に馴染みがあるカツレツかと思います!
使うのは牛肉ですが、これを叩くところまではロマーニャ風と一緒です。
しかし見たらわかるように、めちゃくちゃたたきます。
そこからは小麦粉→卵液→パン粉とパルミジャーノチーズをまぜたものと順にくぐらせて、油で揚げ焼きにします!
フライって恐ろしいことに油を吸ってしかも目立たなくしてくれるので、ロマーニャ風より些か食べやすいです。

合わせるワインは、Oltrepo pavese。こちらはバルベーラというブドウで作られる、フルボディな赤ワインです。正直これは飲んだことないです!あんまり有名じゃないから酒屋に置いてないから悲しい。
合わせてみたいっていう感想ですみません。
しかし、ロマーニャのような油っぽさは少ない料理のため、華やかな香りを邪魔することなく肉の味を引き立ててくれると思います!

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