酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: インド・India


ビリヤニ生活を1週間続け、久々に日本の白米を食べたら味がなくてびっくりしました。
しかしまだ私のインド料理中毒は続いており、他の国の料理を全く作っていません。
積んレシピ状態です。

スパイスからカレーを作る、というとすっごい料理上手に聞こえますが、意外とそんなことなくシンプルにできます。
スパイスはたくさん組み合わせるほど美味しいように感じてしまいますが、使いすぎると打ち消し合うこともあります。
シンプルにクミン、コリアンダー、ターメリック、赤唐辛子くらいで充分です。
このスパイスをざっくり2:2:1:1くらいで混ぜると既にカレーめいたものになります。
これらのスパイスは旨みそのものではなく旨味を引き出す感じの役割で、旨み自体が出るスパイスは別にあります(マスタードシードとか)。
コリアンダーはコリアンダーシードを使ってください。
植物の果実、葉、幹、根っこ、種などはそれぞれ部位で香りが全く違います。

そこからカレーの旨みを出す為に必要なのは飴色玉ねぎ。
インドで実際調理してみて思いましたが、インドの玉ねぎは飴色になりやすいです。
フライパンにおいたらすぐ茶色くなります。
肉はカレーにおいて決して必要なものではなく、ベジタリアンの多いインドだと豆とか旨みのしっかり出る食材を使い、ベジだろうがノンベジだろうが満足感のあるカレーを作っていきます。
 
インドカレーの基礎はこの料理本で勉強しました。
飴色玉ねぎの色の度合い、北インドと南インドのスパイスの使い方の違い、など存分に学べます。
 


さらに簡単に作りたい人はこちらもおすすめです。
大好きなエリックサウスというお店の人が書いた本なのでまず間違いありません。

特にジップロックコンテナで炊けるバスマティライスやビリヤニは圧巻、私はわざわざジップロックコンテナ買いに走りました。


最近ハマって作りまくってるのはこれ、冷凍庫にやげん軟骨が眠っています。
たんどーるは営業時間がイレギュラーでまだ行ったことがないお店ですが、このレシピ本のを作りまくって、伺う日を心待ちにしています。
和の食材をインド料理に昇華しており、秀逸です。


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祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」

ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」


世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」


他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」



カレーは日式か本格インド式かに関わらず大好きです。
ちょっと前までは日本のインド料理屋で大体バターチキンとサグパニールとナンとかのセットを描き込んで満足していたのですが、マレーシアで南インド系のドーサとサンバル、ココナッツチャツネなんかを知ってしまってから、割とそちらに傾倒しています。
インドに行くと北か南かに関わらずあっさり目のベジタリアンカレーが溢れていることを知ってしまい、またベジタリアンは同時にノンアルコールを意味することも多いです。
インドでは宗教的にアルコールのイメージが大変悪く、下層階級だとか不信心だとかそういうものにつながるようです。
しかしベジカレーを食べているとなぜかアルコールがそこまで欲しくなりません。

東急東横線の新丸子駅周辺はなぜか南インド料理屋が3軒もあります。
私大歓喜です。
緊急事態宣言や蔓延防止でお店で飲めない昨今にはぴったりです。

最近期間限定ビリヤニを狙っていったら、早々に終了しておりショックだったので、ビリヤニを作り始めました。
教科書はこれ


初級編に載ってたチキンパッキビリヤニ
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こちらも初級編のチキンカッチビリヤニ。
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意外と簡単に、ちゃんとマダラになり、ふわふわのビリヤニができました!

減量中なのでカロリーを調べたところ、バスマティライスのカロリーや澱粉含有量は同量のジャポニカ米と比べてやや高いです。
しかし1.5合分のバスマティライスはジャポニカ米の2-2.5合分ぐらい膨らむため、たくさん食べてもカロリーは低めに抑えられます。たぶん。
美味しすぎるので、しばらくビリヤニ生活にします。

彼のビリヤニがおそらく日本で一番なので、支援するとともに開店を心待ちにしてます


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酔う子の世界史、インド・タージマハル編もアップロードしました!
 

かの有名なタージマハル、一体どんな裏話があるのか?

世界一周してきた酔う子が語る、旅と旅にまつわる世界史小噺! 2回目はインドはタージマハルにまつわる壮大なストーリーをお伝えします! 詳細は以下のブログへ タージマハルに行くまでの電車の様子
タージマハル行きのタクシーを捕まえる タージマハルやアグラ城など
 

インドはケララ州で、アーユルベーダの治療院にいた時に出てきたご飯のおかず、ジャックフルーツの種のなんかおかず。
治療院の中にも周りにもなんかもうジャックフルーツがもりもりなっており、あんなに重そうな、落ちてきたらそこそこダメージありそうなものがぶら下がっている光景はシュールでした。
ジャックフルーツの実はもちろん甘くてとってもおいしいのですが、治療院の人は口を揃えて種が一番うまいと言っていました。
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レシピを検索するにあたり、この調理法はなんというのか治療院で働いていらっしゃった方に伺ったところ、炒め蒸しを意味するウッペーリではないかと言われました。
しかしインドも調理法の名前とかそんなのが、おそらく地域によって違うようで、ウッペーリはココナッツミルク煮だとか、バナナチップスのことだとか情報が錯綜していました。
見つけたレシピで一番近そうなのは、ポリヤルと書いてあり、野菜の炒め揚げに近いものでした。
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肝心のジャックフルーツの種はとっても香ばしく、栗のようにコリコリしていました。
その歯応えから、最初はピーナッツかカシューナッツで再現しようと思ってました。
そしたらなんと缶詰で売ってました。
さすが新大久保イスラム横丁、本気でなんでもあります。
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ジャックフルーツの種のポリヤル
材料
ジャックフルーツの種 1缶
玉ねぎ 半分
マスタードシード 大さじ半分
コリアンダー 小さじ2
クミン 小さじ2

作り方
ジャックフルーツ缶の中身はこんな感じ。
塩水に浸かっているので、水を捨てる。
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玉ねぎを粗みじんに切り、透明になるまで炒める。
できたらちょっとお皿に取っておく。
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スパイスをテンパリングする。
フライパンに油を敷き、マスタードシードがパチパチ言うまで炒める。
今回使ったクミンはホールだったので、一緒に炒めた。
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パチパチ言い出したらジャックフルーツの種と玉ねぎを入れ、味見しながら塩を足す。
よく炒め合わせて完成!
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食べてみたけど、缶詰のやつは柔らかすぎると思いました。
なんだか白いんげんの煮物でも食べているようです。
再現するならカシューナッツとかピーナッツでやった方がいいと思いました。


インドの道端でじゃがいもの何かを売ってる人がいました。
このいもお焼きみたいなのを皿にとり、
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グチャグチャと潰してソースやらヨーグルトやら野菜をかけて出てくるのが、
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これ。
Aloo Tikkiといいます。
アルーはヒンディー語(多分)でじゃがいもの意味です。
お店によってかかってるものは違いますが、野菜と甘めのタマリンドソースとその他マサラがかかってるのが鉄板だそうです。
というわけで再現してみました。
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アルーティッキ
材料
じゃがいももちの材料
 じゃがいも 2個で10個分くらい
 片栗粉 じゃがいもと同量
ソースの材料
 チキンスープの素 1個の半分
 カレー粉 小さじ1.5-2くらい
その他トッピング
 玉ねぎ 8分の1くらい
 トマト ミニトマト3つくらい
 パクチー 適量
 ヨーグルト 適量
 ガラムマサラ 適量

作り方
じゃがいもを皮を剥き、さいの目に切る。
じゃがいもより少し多めくらいの水を入れ、ゆでる。
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茹ってきたらお玉の底で潰す。
泡立て器で混ぜるのも早い。
(冷めたら固まるので、お手軽マッシュポテトやポテサラとして応用可能)
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じゃがいもと同量の片栗粉を入れ、よく混ぜる。
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整形する。
食べない分は冷凍しておいても良い。
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油多めのフライパンで揚げ焼きにする。
両目が狐色になったらOK。
冷凍しておいたいももちの場合は、一度チンして中まで解凍してか、焼くこと。
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野菜をみじん切りにしておく。
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パクチーは全く売ってないため、こちらを使用
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カレースープをつくる。
水1カップくらいを沸騰させ、チキンブイヨンを1個の半分くらい溶かし、カレー粉を同じだけ混ぜる。
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焼き上がったいももちにカレースープ、ヨーグルト、野菜をかけて完成。
やはり片栗粉が多いともちもちになり、インドの露店みたいにサクサク切れないため、片栗粉は控えめでも良い。
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今回はタマリンドシロップの代わりにカレースープにしました。
じゃがいもに甘いものをかけるのがどうしてもなんか好きになれず、カレースープを作りました。


いももちはチーズを入れたり載せたりしても美味しいです。
砂糖醤油で海苔巻いて食べるのもとても秀逸でローコストなおつまみになります。
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