酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: ロシア・Russia

ロシアのサラダといえば芋とマヨネーズ!!
胸焼けしそうな量のマヨネーズ!!!
しかしこのヴィネグレットサラダは珍しくマヨネーズを使わない料理です。

生理前の立ちくらみが酷く、ホルモンを整えたのですがまだ立ちくらみがあり、病院ではあとは自分で自律神経を整えろと言われ、色々調べて東洋医学の気血両虚というところにたどりつきました。
血虚という血の巡りが悪い体質なのですが、そもそも気虚ってのも併発していて血があまり作られてないというもののようです。
気虚で食べたらいいものを調べると、肉や魚などのタンパク質、米や芋、豆だそうです。
そこでこのサラダ、芋が含まれているのと、東洋医学的にはわかりませんが食べる輸血といわれるビーツを使っているので作ってみることにしました。

ヴィネグレットサラダ
材料
じゃがいも 2-3個
にんじん 1本
ビーツの缶詰 1個
きゅうりのピクルス 4-5個
ディル 適量
塩とオリーブオイル 適量

作り方
じゃがいもとにんじんは皮を剥き、柔らかくなるまで塩茹でします。
柔らかくなったらサイコロサイズに切ります。
ビーツ缶も煮汁を捨て(スープとかにしてもいい)、賽の目に切ります。
材料全部和えて冷蔵庫で冷やしたら出来上がり!
オリーブオイルだけあとからお好みでかけます。
味付けは塩と、ピクルスの汁足すのも美味しいです。
マヨネーズかけても普通に美味しいです。
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油にいっそう耐性がなくなったので私は油抜きです。
じゃがいもたっぷりで食べ応えもある美味しいサラダです!

ピーマンの肉詰めといえば緑のピーマンを半分にして、そこにひき肉を入れるのが日本でよく知られたピーマンの肉詰めです。
ロシアでПерец фаршированный と言えばパプリカの肉詰めです。
肉のみならず米も入れて、肉汁を吸わせて丸ごと美味しくいただきます。
ロシアはゴタゴタしてるけど、料理には罪はないと思ってるので紹介します。
ジョージア料理のトルマを作った時の肉だねが残ってたので作りました。




Перец фаршированный
材料
パプリカ 2-3個
牛ひき肉 100g
にんにく 1かけ
玉ねぎ 8ぶんの1
生米 2分の1合
とまと缶 半分
チキンブイヨン 適量

作り方
肉だねを作る。
牛ひき肉と米、すりおろした玉ねぎとニンニク、塩小さじ3分の2程度を加えて混ぜる。
パプリカは上1センチくらいを切り、蓋と容器にわける。
種は取り除く。

パプリカにタネを詰める。
このとき米が膨らむのでパンパンに詰めないようにする。

トマト缶をフードプロセッサにかける。
水を缶2杯分くらい足してパプリカの半分以上が液に浸かるくらいのかさにする。
チキンブイヨンと塩でスープを調味する。
スープを少しパプリカの中に入れ、30分ほど煮る。
米が炊けたら完成!

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ギリシャ料理のイェミスタにビジュアルが似てます。
ボリュームがあってたくさん食べる人も満足できる料理だと思います!

大学時代は神戸のバラライカという老舗のロシア料理屋さんでバイトしてました。
ロシアも旧ソ連圏も色々行って、いろんな具のいろんなピロシキを食べてきましたが、今のところバラライカのピロシキがダントツで美味しいです。
久しぶりに食べたいなあと思ってとりあえず検索してみたら、なんとシェフご本人によるレシピが上がってたので作ってみました!


レシピや工程は載ってるので、ポイントのみ書きます。
  • 牛乳に砂糖を溶かすのは、割とすぐ溶けるので沸騰までさせる必要はありません。
  • 水で戻した春雨を入れるタイミングは、ひき肉にある程度火が通ったくらいです。

生地を伸ばすときも薄くなりすぎると、写真にある長細いやつみたいに不恰好になります。引き続き油物はお腹を壊すので、オーブンで焼きます。
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180度に予熱したオーブンで25分焼きました。
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かんっぺきです。
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すごい懐かしい見た目です!そしてあの味です!
まさか再現レシピがネットに浮いててお家で作れる日が来るなんて思いませんでした!
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バイカル湖に行った時大変感動したのは、バイカル湖にしか生息しない魚オームリの燻製の美味さである。
味は例えるならホッケ、大根おろしが欲しい味である。
そして2回目に行く機会があったので、その時はフリーズドライの大根おろしと日本酒を持参した。

バイカル湖のほとりの街、リストビャンカのお土産物屋さんゾーンでは湯気が立ち上り、オームリ、オームリと呼び声が聞こえる。
正直海外の魚って、しかも水産物はだいたい缶詰や冷凍で売られてるロシアなので全く期待していなかった。
オームリは温燻と冷燻が選べて、その場で食べるなら断然温燻である。
湯気が立ち上るせいろのような木製の容器の蓋をカパッと開けると、燻製のいい香りと魚の匂いがフワフワやってくる。
正直もうこれだけで飲める。

近くのカフェに魚をもちこみ、一番でかいビールを注文して飲みながらいただく。
お箸はないので手掴みで食べる。
プリッとしていて身離れがよく、身もたくさんついている。
なんかもう気分は完全に金曜日の夜の居酒屋でホッケをかっ食らってる感じである。
もう、あの蓋を開けたところの香ばしい湯気モワッのところからもう一回やるためだけにまたここに来たいとすら思える。
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ということで、焼き魚を食べてもお腹を壊さない程度に回復したのでこれを作ってみようと思う。

フライパンにアルミホイルを敷き、その上に緑茶の葉っぱと砂糖を置く。
これが初燻製なので量はなんか適当にやる。
ひとまずお茶っ葉小さじ半分と、砂糖小さじ1くらいを均等にアルミホイルに撒く。

その上に蒸し器を置いて、魚を乗せたら蓋をして火をつける。
煙が出てきたら弱火にして20分放置する。
火を止めてから40分ほど放置して完成。IMG_5592

出来上がり!
大変いい感じに飴色になってくれた。
ロシアの燻製機はなんか同時に蒸しっぽいこともしていたのか、あのモワッはなかったけど、なんかものすごくプリップリに仕上がった。
皮を下にしたからか、身の方にはあまり香りがついていないけど、大変美味しく出来上がったので、試行錯誤しつつ他の魚でも今後こうやって調理していこうと思った!
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世界一周中に書き続けていたこのブログを書籍化しました!
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祭りや歴史・文化の観光ネタを凝縮した
「酔う子とピラニアのからあげ」
ワインエキスパートによる、世界の珍酒、名酒レビュー
「酔う子とひつじさんの酒だる」

 世界で食べ習った美味しいレシピを集めた
「酔う子とドリアンのまるやき」
他の3冊にはちょっと書けないエロ・グロ・政治宗教ネタを集めた(ほぼ)書き下ろし
「酔う子とペンギンのゆでたまご」





English translation of my book



大学時代はロシア語を専攻し、ロシア料理屋さんでバイトしてました。
もちろんロシアにも一度行ったことがあったりと、かなりロシアどっぷりな4年間を過ごしてから東京に出てきました。
このロシアどっぷり生活が恋しくて、当時住んでいた明大前付近から探した行きやすいロシア料理屋さんがここでした。

こちらのお料理はバイトしていたお店よりもロシアの味に近く、ランチはお値段もお手頃ですごくたっぷり食べられました。
アラカルトで頼んでもなんでも美味しくて、ハズレがありません。

もう一つポイントが高いのは、ジョージア料理を扱っているところです。
ものによっては平日のみだったり予約必要だったりしますが、食べる価値大ありです。

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