酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: 料理・Food and Recipe

七草粥に向けて市販の鶏卵で鹹蛋を自作していました。
参考レシピはこちらです


スパイス類は入れずに作りました。
この写真は仕込み直後で卵が沈んでいるのですが、この後空気があるお尻の方がぷくっと浮いたまま1ヶ月過ごしました。
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1月7日、ご開帳です。
左が私が作った鶏卵の鹹蛋、右が市販の本場中国製アヒルの鹹蛋です。
明らかにアヒルの方が殻が薄くてからごと切って、スプーンで中身をくりぬきました。

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七草粥に入れていざ。
アヒルの方が塩気が強くて、黄身まで塩が染みています。殻が薄いからかな?
白身もしっかりしていてポロポロの歯応えです。
自作の方はクセがなく知ってる風味で食べやすいです。しかし殻が厚いのか明らかに味が薄い。
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考えてもわからないのが、なぜヨーロッパには鹹蛋がないかです。
塩もアヒルもあるし、黄身なんてソースにうってつけの食材だと思うんですが。

ペルーの市場でよく見かけた乾燥じゃがいも、さすがに世界一周中に買うわけにもいかず、帰国後五反田で買いました。
そしてやっと今日使いました。
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乾燥じゃがいもには2種類くらいあって、この丸ごと乾燥させたチューニョと、細切れにしてから乾燥させたパパセカがあります。
今回は家にあったチューニョを使います。
チューニョも黒と白があるんですが芋の種類自体が違うかはわかりません。

乾燥じゃがいものための料理にカラプルクラというのがあります。
せっかくなのでそれで試します。
参考レシピ


カラプルクラ
材料
チューニョ 3-4個
豚肉 200gくらい
玉ねぎ 半分
パプリカ  1個
トマト 半分くらい(今回は家にあったミニトマト8個くらいを消費)
ピーナッツ ひとつかみ
ケチャップ 大さじ1
クミン ひとつまみ

作り方
チューニョは前日から水につけておく。
全ての具材は賽の目に切る。
まずは肉、たまねぎ、パプリカ、クミンを炒める。
火が通ったらトマト、荒微塵にしたピーナッツと賽の目に切ったチューニョを入れて軽く炒める。
具材が混ざったらひたひたくらいの水とケチャップを入れる。
煮立ったら味を見ながら塩と胡椒を入れる。
そこからチューニョに水分が染みるまで煮る(1時間くらいかかった)。

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芋がもちもち食感で、かつ煮崩れず、大変美味しいです!
これ多分普通に肉じゃがとかボルシチにしても美味いと思います。
まだ余ってるから作ってみようと思います!

バンコクに、アジア1番と謳われるインド料理レストランガガンがあります。
そのレストランのシェフ・ガガンさんと、福岡のミシュラン獲得フレンチのお店Gohとコラボでレストランができました。
ガガンの存在を知ったのは世界一周中のバンコク出発数日前でした。
コロナの時一度閉店して、どうやらまた復活してるようです。いきたい。
と思ってたらこのお店ができたので、行ってきました。
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アラカルトもできるけど、コースでお願いしてお料理7000円、お酒はペアリングで少なめにしてもらって4000円でした。
種類がかなり出てくるので、お酒少なめにしてもらってちょうど良かったです。

一発目の泡はクレマン・ド・ロワール。
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からのアミューズはパニプリ。
中のソースはフレンチめいていて、一発目から大変いいパンチでした。
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スープは黒い点と白いところと中のジュレで違う味で、すくうたびに違う味わいを楽しめてとっても面白いです。

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セビーチェ!!!
水芋のアチャールと組み合わせたお魚と酸味の効いたソースはペルーのセビーチェの再構築と新しい解釈。

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合わせるのは日本のワイナリーのケルナー。
ソースについたハーブの香りとよく合います。

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次は!通りもんのフォアグラ挟んだやつ柿のソース添え!
通りもんとのコラボメニューらしいんですが、デザートに持ってこずフォアグラを挟んで前菜にしちゃうそのクリエイティビティ凄すぎです。

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ここに合わせてくるのがアルザスのゲヴェルツトラミネラル!!
フォアグラとも、通りもんの柔らかさとも合う貴腐特有の香り。

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きのこソースのお魚。
きのこクリーム好きすぎて、しかもこのソースを拭うパンが有名店パンストックのものっていうのもポイント高すぎです。

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ここに合わせるのがハイボール!
樽の木の香りとキノコの香りで合わせています。
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お肉!酸味のある付け合わせが素敵です。
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ここに合わせるピノノワールは酸味高めで梅干し感があります。
この酸っぱい付け合わせとピッタリです!
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シメはカレーです。
インドではなくタイっぽいハーブが効いたカレー。
ここにハーブ繋がりでジンを合わせてくるのはさすがです。
ワインだと思いつかないです。
このカレーはおかわりできるので、足りない人はここで調節できます。
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デザートとお茶は選べます!
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クリームブリュレには絶妙にカルダモンが効いています。
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こちらは季節のシャーベット。
ハーブティーは嬉野茶でした。
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ガガンさんはインド料理主体だと思っていたのですがその枠に囚われることなくタイのエッセンスも混ぜてくるのは知りませんでした。
フレンチ×インド料理×タイ料理×地産地消と完璧かつアーティスティックなコースは大変良い体験でした!!
コース変わったらまた行きたさある。

今回の旅の目的はこれを飲むことです!
どこで飲んだか、いくらしたかは伏せておきます。


これを開けて飲むなんて、目の前で動物を屠殺して食べるような気持ちでした。
飲みたいのと勿体無いので揺れに揺れて涙が出そうになりました。

抜栓直後の香りは控えめ、一口目は青臭さと酸味でトマトみたいな味。
40年以上経つのに果実味とタンニンが混ざってなくてポテンシャルの塊、もはや妖怪。
味わいが若すぎてロリータを抱いてるような罪深い気持ち。
ロリババアかエルフか。
もしかして先日飲んだ92年ラフィットは若すぎると感じたけど、補酒とかじゃなくてナチュラルに若かったんだろうか。
飲むにつれて青臭さがハーブっぽさに変わってだんだん気品溢れる大人の女性に変わっていくこの年齢不詳っぷりは叶姉妹なのか安達祐実か。
羽化する蝶みたいだった。
キュンキュンに研ぎ澄まされた酸味は最後まで衰えることなく、だいぶ経ってからイチゴめいたフルーツ感が出てきた。IMG_3455

マスターがそっっと抜栓する間、これでも飲んで待っといて、と出してくれたハウスワインもこれまた右岸という完璧セレクション。
華やかな香りで厚みはありつつも、大変いい感じにタンニンと果実味が混ざって円熟したいいワインでした。
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この日は友人たちと別府は鉄輪エリアを散策しました。
至る所から湯煙が上がる様は日本全国探してもこのエリアくらいのもんだと思いました。
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この辺りには地元の人が入るお安い温泉がたくさんあります。
たとえばここは100円です。
どこも熱湯なので、サッと入ってサッと出て、また次に行きます。IMG_3432

ここはなんと無料!!
別に混浴なわけでもなく、一応脱衣エリアもあるし、個人的には充分です。
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その他美肌の湯らしい渋の湯にも入りました。
入湯料100円は、ロッカーに課金する仕組みです。

この谷の湯は150円。
料金所にはおばあさまが座っておられ、塩ビパイプにお金を放り込んでおばあさまの近くまでお金を送り届けるなんとも味のある仕組み。
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こちらは貸切だったので写真を撮ることができました。
どこの浴場もこんな感じで脱衣スペースと浴場の仕切りはありません。
泥棒とかできないから安心とも言えるかも。
谷の湯さんは隣の男湯には立派なお不動様がいるようです。

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