酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

カテゴリ: 旅行・Travel

私がこの巡礼行きを決めたのが昨年6月くらいでした。
体の疲れが抜けず、若くなくなってきたので「いつかやりたい」のいつかは作り出さないと来ないし、時間があっても体力切れでできない可能性があると思ったのでトレーニングを開始しました。

一番最初にやるべきことは歩く姿勢の改善
ランニングスクールとかそれ用の整体とかで指導してもらって正しい姿勢で筋肉をつけましょう。
足首につけるオモリとかもやるならわりかし早めの時期からがおすすめです。
直前にやったら痛めるかもしれないので。

街中ウォーク20キロ程度
最初は休憩やご飯の時間含めて20キロを6時間で歩くといいと思います。
1時間5キロくらいのペースだと西洋人の早歩きにもついていけると思います。

山歩き20キロ程度
登りのトレーニングもあってもいいと思いますが、普通の山道をとりあえず20キロ歩くというのも良かったと思います。

ストレッチやマッサージでの回復
歩きすぎると疲れすぎて眠れないこともありました。
本番でそれがあってはいけないので、興奮を鎮める呼吸やストレッチの方法を習得しておきましょう。
現地に持って行ける、テニスボールなどを使ったマッサージも習得しておくと便利です。

トレッキングポールの有無
トレッキングポールを使ってる人も道中見かけますが、あれが本当に楽かどうかは人によると思います。
私個人は険しく長い登りや、山道の下りはトレッキングポールを使いたい気持ちです。
私が歩いたポルトガルの道のラスト100キロは主な道の中で一番起伏が少なく、高低差も300メートルほどなので不要と判断しました。
飛行機の乗り継ぎがクリティティカルで荷物預け入れ不可と判断したのもあります。
念の為で持ってくると重荷になりかねないです。
サンティアゴのデカトロンで10ユーロくらいで売ってるのも見たし、どこかにみんなが寄付したトレッキングポール置き場があるらしいというのも聞いたので、現地調達も考えましょう。

荷物運搬サービス
色々あるのですが、スペインの郵便局Correosまでもが荷物運搬サービスをやってます。
次の目的地まで届けてくれるやつとか、巡礼後に旅行を続ける人のためにスーツケースを預かっといてくれるとかあるそうです。


荷物運搬サービスは他にも色々あるみたいなのを見かけました。

私個人は2年ほど前から平日2日ジムに行って筋トレとランニング5キロ、そこに加えてピラティスやヨガをしていました。
1年前からはジムに加えて休日どちらかは20キロほど歩くか山歩きするか、10キロほど走るかに充てていました。
出発1ヶ月前くらいにだいたいのものを揃えて実際荷物持って歩いて調整してみたりしました。
荷物は水やモグモグを含めて実際6-8キロでした。

まずは言わずと知れたプラド美術館!
ゴヤはもちろんのことベラスケス、エルグレコ、などなど古典の絵画が多めにあります。
ここのベラスケスのラスメニーナスとバルセロナのピカソ美術館のラスメニーナス(ピカソによる模写と解釈)はどちらかの記憶が新鮮なうちに両方同時期に見た方が良いです。
ゴヤの部屋があるらしいと聞いてきたんですが、それも一つではないのは知りませんでした。
2階にはルイ14世、16世、アントワネットの姉妹のカロリーナなど、どっか(だいたいベルばら)でみたことある絵がたくさんあって感動でした。
ここは全室写真禁止です。
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続いてソフィア王妃芸術センター!
かの有名なゲルニカがあります。
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はいきたゲルニカ!!!
大きいと聞いていて、確かに大きいけどプラドの壁を埋め尽くすレベルのでっかい油絵たちを先に見てしまったので多少かすみます。
ピカソは作品の鑑賞者がどんな人かをよく分析し、そこに一番よく刺さるように描ける人だったんだと思います。
スピーチの場でシチュエーションや対象に応じて言葉を選ぶように、ピカソはそれを絵でやれたんだと思います。
だからピカソの絵は大概デフォルメされていてもそれが何なのかわかり、状況もよくわかります、子供の頃の私でも。
その中でパリ万博の壁画としてこれを出してきたのは、自分の立場もわきまえ、それが万博だということも踏まえての元祖炎上商法でした。
人を分析し求められることを理解し、その上でその人の評価を上回り、かつその人がギリギリ理解できるレベルの絵を描き、自分のやりたいこともそこに擦り合わせることができた稀有な人だと思います。

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訪問前日は5月1日レイバーデイで国を挙げてのお休みでどこも空いておらず、ホテルで本を読みました。
原田マハ「暗幕のゲルニカ」

今私自身がいる場所も舞台の一つとして物語が繰り広げられる様を読んでからのゲルニカ鑑賞は感無量でした。

そこに綴られていた当時のピカソの恋人で写真家の女性が撮影したゲルニカの制作途中の写真も飾られていました。そのことにも作中で触れられており、まさに写真を通して彼女の興奮が伝わってくるようでした。
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アルベルゲは巡礼者向けの宿のことです。
Albergueという綴りからもわかる通り、フランス語のオーベルジュと似た語源と思われます。
スペインには公営アルベルゲというものがあり、だいたいちょい大きめの街に20キロ感覚くらいの距離感で配置されています。

探し方はこれ




これはレドンデラのアルベルゲ、歴史的建造物でしかも街のど真ん中っていう贅沢ポジションでした。
街からちょっと外れたところにあることもあります。
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公営アルベルゲは予約不可、先着順です。
だいたい一泊10ユーロ、これより安い宿は見たことがないです。
13時オープンなんですがだいたい私は11:30-12:00くらいの1-2番目に着いてました。優秀。
ちなみにチェックアウトは8-9時くらいでかなり早いですが、みんなだいたい7時くらいには出ていきます。
ここで出会う人たちはだいたい自分と同じくらいの速さで歩き、同じくらいの値段の宿に泊まります。
別々に出発しても道のどこかで会うこともあるし、また同じ宿になる可能性もかなり高いです。
マジで旅の仲間です。笑顔であいさつして気持ちよく接しましょう。
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中はこんな感じで二段ベッドが基本です。
シーツは使い捨てのをくれたりくれなかったりします。
掛け布団はないから寝袋をこの上に敷いたり、シーツがある日は寝袋を広げて掛け布団にしたりしました。
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下の段に寝た時の落書きがエモい。

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充電できるところもちゃんとあって、公営の宿はだいたいこれ、下にUSB刺すとこあります。
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Wi-Fiあります。
使い方はこちら




トイレシャワーはもちろん共用、時々シャワーの仕切りすらないところもあります。
私が泊まった限りではシャワーはちゃんとあったかいお湯が出ます。
トレッキングシューズは部屋の入り口で脱がされるからまじでビーサン持ってけ。
洗濯はコインランドリー置いてるときもありますが、だいたいは服洗う用のシンクがあるので手洗いします。
体も服も洗えるよう石鹸はホテルでもらえるちっさいのではなく、フルサイズのを持っていきましょう。
干すところはだいたい外でこんな感じであります。
パンツとか靴下とか落ちやすそうなものがあれば洗濯バサミを持参しましょう。
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ここまで聞くと普通のホステルっぽくて敬遠する人もいるかもしれませんが、基本的にみんな目的は巡礼です。
だから人が何日も滞留することはありません。
ヨーロッパの安宿ってほんとやばい人が時々住み着いてて、そういうやつが治安を悪化させてるわけですが、巡礼宿はそのタイプの人がいない(私は見たことがない)ためかなり安全です。
公営アルベルゲは怪我や病気などがない限り連泊は禁止です。
巡礼者はバックパッカーみたいな世捨て人とは違い、老若男女問わずいて普段の旅行でこんな安宿に泊まらない人も多そうで、人と接するときの距離感も良く、アルベルゲのマナーもかなりいいです。
お金を出して私設アルベルゲに行けばそりゃあ個室のお部屋もあるとは思いますが、一度くらいこの空気を味わってもいいと思います。

マナーはいい、しかし虫はいる。
ベッドバグまじで対策してください。
靴にも虫除けかけてください。

ご飯は完全に館内飲食禁止のアルベルゲもあれば、調理器具が揃っているところもまちまちでした。
レンジも湯沸かし器もない覚悟はしておいた方がいいです。

じゃあ何食べるかというと、スーパーにパスタサラダみたいなのが売ってて、これフォークもついてるし、わずかな動物性タンパク質も入ってるし、これで3ユーロです。
これだけじゃ量は足りないからパンとかりんごとか食べるけど節約したい人にはおすすめです。
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レストランとかでは巡礼者ご接待メニュー、ペレグリーニョメニューというのがあるところもあります。
だいたいすっごいガッツリしたものが多いですが、確かに割安(8-13ユーロ)です。
この日はこれとスープ(鍋できた)、デザートにみかんまでくれました。
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【絶対持ってけ】
・寝袋か寝袋ライナーか掛け布団的なもの
 公営アルベルゲは基本掛け布団はありません。
 厚さは季節によってご自身で。おそらく寒い時期の室内はだいたいヒーターがついてます。
 私は夏用の寝袋でちょうどよかったです。
 シーツもらえる時は広げて掛け布団にできるので、封筒型で正解でした。
 途中から痩せて寒くなって、毛布がついてるアルベルゲでも寝るとき寒くて、マジあって良かった。
・洗濯バサミ
 洗濯ロープはたいがいあるから、洗濯バサミはあった方がいいです。
 ハンガーはいらないと思います。
 乾かなかった時翌日リュックにぶら下げて歩くため、安全ピンとかあってもいいです。
・ビーサン
 だいたいトレッキングシューズは宿泊施設入り口で脱がされます。
 裸足でトイレ行くハメにならないよう、かつそのまま履いてシャワー浴びれるので季節問わず絶対あった方がいいです。
 2-3日目にはかなり足が腫れて靴がキツくなるので、Tevaとかなら靴の代わりに履いて歩けると思います。
・固形石鹸
 体も服も洗えてコンパクトなのは絶対これ。
 私はマジックソープで髪も洗ってたけどいうほどキシキシにならずすみました。
・5本指ソックス
 薄手のものを靴擦れ指ズレ防止に。テープとかでも可。
・クリアファイル
 コンポステラをもらったのを入れるのに。
 賞状入れみたいなのも2ユーロで買えます。
・靴
 キツくなるので大きめを買うのがおすすめです。
 この地方は雨もよく降るので雨が染みないやつ、絶対。
・日焼け止め
 日本のはいいぞ。
・虫除け
 トコジラミ避けに。私はやられた。

【あってもいいもの】
・湿布的なもの
 体調や日頃の運動量次第では検討してください。
 私はロキソニンテープないと無理だった。
・カトラリー、カップ、お茶、湯沸かし器など
 公営アルベルゲは割と何もないところが多かったです。
 飲まないと始まらないものがある人は検討の価値ありです。
 私は短いし我慢する方向にしました。
・マッサージ器具
 私はテニスボールないと無理でした。
 ヨガブロック持ってきてる人もいました。
・パジャマ的なもの
 SHEINの、いつもジムで使ってるレギンスを一枚持っていきました。
 宿に着いたら速攻シャワー浴びて着てるCWXのレギンスを洗って干すんですが、シャワーの後それ履いてました。
 CWXは翌日には乾いてました。
・ウインドブレーカー、その他長袖
 その後の観光でも使いたかった(買った)。
 巡礼後脂肪が減って寒くて大変でした。
・トレッキングポール
 事前に日本で使ってみて、ルート決める時の高低差とか見て決めましょう。
 これがあると飛行機で荷物を預けないといけなくなるので、乗り継ぎがクリティカルなら現地調達も考えましょう。
 デカトロンに安いのあります。
 噂ではサンティアゴには巡礼者たちが寄付したトレッキングポールの山があるとか。


【いらなかったもの】
・ハンガー
 どこにでも洗濯ロープあった
・予備のトレッキングパンツ
 寒い時とか上から履こうと思ってたけど、CWXの分厚い方のモデルは8度くらいでも割と平気でした。

道中巡礼者向けグッズショップもあらわれるんですが、ユーロ高いし、基本的にどれもお土産要素あって割高だと思うので、安い日本で買っていくのがおすすめです。
唯一買って良かったのは「カミーノデサンティアゴ!」って書いてあるスポーツTシャツ15ユーロ、スポーツ用の速乾シャツって日本だと割高だからありがたかったです。
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これ終わってから着る服ないぞって人はサンティアゴのお土産もの屋さんで買うのが一番安いです。
Pull&Bearとかのプチプラ服屋さんも色々比較しましたが、安さもデザインですらもお土産のが上です。
観光客に見えないカジュアルな服が欲しいならデカトロンも悪くないです。
サンティアゴ郊外にショッピングモールがあるみたいでPrimarkとかH&Mとか入ってるようなのでそこで見るのも一案です。

どうしても荷物持って歩くのが無理な人は荷物のトランスファーサービスもあります。
例えばスペインの郵便局Correosがやってたり、あとは色々会社とかあります。
巡礼の後旅行するから荷物をサンティアゴに置いときたいってサービスもCorreosがやってるそうです。



巡礼にはAmazonでガイドブック売ってたりもしますが、私は荷物増やしたくなかったのでアプリにしました。
一番使えたのはこれ


ダウンロードしたらまず左上の三本線をタップして下スクロール、ルートを選びます。
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ダウンロードボタンを押してUse this guideします。


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見たい街を選択します。
街の情報やアルベルゲの情報が出ます。
アルベルゲも予約できるところならここからブッキングドットコムに飛べます。
だいたい一番安いのが公営アルベルゲです。
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地図とかルートの高低差も見れます。
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地図は使うと自分の今いる位置がGPSで見れるので矢印を見失った時とか使えます。
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高低差もこんな感じで出るので、ルート選びやトレッキングポールの有無なんかを決めるのに役立ちます。
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このアプリ、途中でなぜか使えなくなった時があったので、色々ある巡礼アプリ何個か落としておくのがおすすめです。
特にルートあってるか心配な時見れるので。
道中聞いた人気のやつはこれ

政府公式のはこれ、アルベルゲは見れないっぽいけどルートは確認できました。


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