まずは言わずと知れたプラド美術館!
ゴヤはもちろんのことベラスケス、エルグレコ、などなど古典の絵画が多めにあります。
ここのベラスケスのラスメニーナスとバルセロナのピカソ美術館のラスメニーナス(ピカソによる模写と解釈)はどちらかの記憶が新鮮なうちに両方同時期に見た方が良いです。
ゴヤの部屋があるらしいと聞いてきたんですが、それも一つではないのは知りませんでした。
2階にはルイ14世、16世、アントワネットの姉妹のカロリーナなど、どっか(だいたいベルばら)でみたことある絵がたくさんあって感動でした。
ここは全室写真禁止です。
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続いてソフィア王妃芸術センター!
かの有名なゲルニカがあります。
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はいきたゲルニカ!!!
大きいと聞いていて、確かに大きいけどプラドの壁を埋め尽くすレベルのでっかい油絵たちを先に見てしまったので多少かすみます。
ピカソは作品の鑑賞者がどんな人かをよく分析し、そこに一番よく刺さるように描ける人だったんだと思います。
スピーチの場でシチュエーションや対象に応じて言葉を選ぶように、ピカソはそれを絵でやれたんだと思います。
だからピカソの絵は大概デフォルメされていてもそれが何なのかわかり、状況もよくわかります、子供の頃の私でも。
その中でパリ万博の壁画としてこれを出してきたのは、自分の立場もわきまえ、それが万博だということも踏まえての元祖炎上商法でした。
人を分析し求められることを理解し、その上でその人の評価を上回り、かつその人がギリギリ理解できるレベルの絵を描き、自分のやりたいこともそこに擦り合わせることができた稀有な人だと思います。

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訪問前日は5月1日レイバーデイで国を挙げてのお休みでどこも空いておらず、ホテルで本を読みました。
原田マハ「暗幕のゲルニカ」

今私自身がいる場所も舞台の一つとして物語が繰り広げられる様を読んでからのゲルニカ鑑賞は感無量でした。

そこに綴られていた当時のピカソの恋人で写真家の女性が撮影したゲルニカの制作途中の写真も飾られていました。そのことにも作中で触れられており、まさに写真を通して彼女の興奮が伝わってくるようでした。
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