今回の旅の目的はこれを飲むことです!
どこで飲んだか、いくらしたかは伏せておきます。


これを開けて飲むなんて、目の前で動物を屠殺して食べるような気持ちでした。
飲みたいのと勿体無いので揺れに揺れて涙が出そうになりました。

抜栓直後の香りは控えめ、一口目は青臭さと酸味でトマトみたいな味。
40年以上経つのに果実味とタンニンが混ざってなくてポテンシャルの塊、もはや妖怪。
味わいが若すぎてロリータを抱いてるような罪深い気持ち。
ロリババアかエルフか。
もしかして先日飲んだ92年ラフィットは若すぎると感じたけど、補酒とかじゃなくてナチュラルに若かったんだろうか。
飲むにつれて青臭さがハーブっぽさに変わってだんだん気品溢れる大人の女性に変わっていくこの年齢不詳っぷりは叶姉妹なのか安達祐実か。
羽化する蝶みたいだった。
キュンキュンに研ぎ澄まされた酸味は最後まで衰えることなく、だいぶ経ってからイチゴめいたフルーツ感が出てきた。IMG_3455

マスターがそっっと抜栓する間、これでも飲んで待っといて、と出してくれたハウスワインもこれまた右岸という完璧セレクション。
華やかな香りで厚みはありつつも、大変いい感じにタンニンと果実味が混ざって円熟したいいワインでした。
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