スパイスって、定番のもの以外は通常のスーパーで手に入りにくいため、代用することもままあると思います。
その際に参考になるように、これを書いておきます。

植物は部位によって風味が違います。
葉っぱ、幹、果実、花、、それぞれ異なった風味を持っています。


例えばカレーを作るのにコリアンダーを使いますが、ここでいうコリアンダーはコリアンダーの種のことを指します。
コリアンダーとパクチーは同じもので、葉っぱは確かに癖のある香りですが、だからといってコリアンダーの種の部分も同じ香りがするかというとそんなことはありません。
分子構造や組織構造が違うから形が異なっているのであって、そうなると必然的に風味も違ってきます。

では代用はどうするか。
近い部位のものを代用に使いましょう。
例えばコリアンダーの種の代用であれば、同じように土の下で育っている根っこ部分が代用に使えます。
すりつぶしたり刻んだりして、オイルテンパリングすれば、かなり近い感じになります。

例えばアロマテラピーではオレンジは各部位で別の名前の精油になっています。
果実部分はもちろんのこと、花の部分はネロリという名前で呼ばれ、香水などで多用されます。

ジョージア料理で使うウツホスネリは大変独特で、日本で手に入りにくいスパイスの一つです。
これはフェヌグリークという植物の新芽部分を乾燥させたものです。
フェヌグリーク自体はインド料理などでも良く使われるので、新大久保とかのエスニック食材のお店で手に入ります。
これもシードとリーフがあるので要注意です。
このフェヌグリーク新芽部分の代用は、リーフを使うのが比較的近いと思われます。

パクチー嫌いだからコリアンダー使わない!とか、コリアンダーの代用に葉っぱ!といった使い方をしてる方もいらっしゃるようですが、これを参考に美味しさの幅を広げてもらえればと思います!