バイカル湖に行った時大変感動したのは、バイカル湖にしか生息しない魚オームリの燻製の美味さである。
味は例えるならホッケ、大根おろしが欲しい味である。
そして2回目に行く機会があったので、その時はフリーズドライの大根おろしと日本酒を持参した。

バイカル湖のほとりの街、リストビャンカのお土産物屋さんゾーンでは湯気が立ち上り、オームリ、オームリと呼び声が聞こえる。
正直海外の魚って、しかも水産物はだいたい缶詰や冷凍で売られてるロシアなので全く期待していなかった。
オームリは温燻と冷燻が選べて、その場で食べるなら断然温燻である。
湯気が立ち上るせいろのような木製の容器の蓋をカパッと開けると、燻製のいい香りと魚の匂いがフワフワやってくる。
正直もうこれだけで飲める。

近くのカフェに魚をもちこみ、一番でかいビールを注文して飲みながらいただく。
お箸はないので手掴みで食べる。
プリッとしていて身離れがよく、身もたくさんついている。
なんかもう気分は完全に金曜日の夜の居酒屋でホッケをかっ食らってる感じである。
もう、あの蓋を開けたところの香ばしい湯気モワッのところからもう一回やるためだけにまたここに来たいとすら思える。
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ということで、焼き魚を食べてもお腹を壊さない程度に回復したのでこれを作ってみようと思う。

フライパンにアルミホイルを敷き、その上に緑茶の葉っぱと砂糖を置く。
これが初燻製なので量はなんか適当にやる。
ひとまずお茶っ葉小さじ半分と、砂糖小さじ1くらいを均等にアルミホイルに撒く。

その上に蒸し器を置いて、魚を乗せたら蓋をして火をつける。
煙が出てきたら弱火にして20分放置する。
火を止めてから40分ほど放置して完成。IMG_5592

出来上がり!
大変いい感じに飴色になってくれた。
ロシアの燻製機はなんか同時に蒸しっぽいこともしていたのか、あのモワッはなかったけど、なんかものすごくプリップリに仕上がった。
皮を下にしたからか、身の方にはあまり香りがついていないけど、大変美味しく出来上がったので、試行錯誤しつつ他の魚でも今後こうやって調理していこうと思った!
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