メキシコシティのホステルで数日同じ部屋になったイタリア人のクララさんは、世界最貧国のひとつ、ハイチで難民支援をお仕事にされていました。
ほんの数日だったのに、彼女とはいろんなことを話して大変仲良くなり、今も時々やりとりしています。
難民支援てすごいね、周りにそんな仕事してる人いないわ、と伝えると「支援とは、支援される側がそれを望んでいて、自分たちの生活を変えたいと望んでいないと成立しない」と言っていました。
日本人は働きまくって心や体を壊す人が多いこと、ヨガが人気なことなんかを伝えると、ヨガ講師の資格を持っている彼女は「日本には禅という素晴らしいものがあるのに、なぜ外国のものに頼るのか?」と、ハッとさせられることを言われました。
どちらも短い会話なのにすごく心に残っていて、今一度今まで見なかったものに目を向けようと、帰国してからいろんなことを勉強しています。

そんな彼女に、世界の料理に興味があって、包丁持って旅して色々作ってるの!と言うとオススメしてくれたのが、「ジュリー&ジュリア」という実話を元にした映画でした。
アメリカに住むアラサー女性ジュリーは、周りの友人が仕事で成功していく中、凡庸な自分に焦りを感じ、ブログを始めることにします。
食べるのが大好きな彼女は、アメリカの栗原はるみ的存在であるジュリア・チャイルドのレシピ本、Master of the Art of French Cookingに載っている料理500個超を1年間で全部作る、という挑戦をします。
その中でも何度も絶賛されていたのがブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮込み、ブフ・ブルギニヨンでした。
「あなた、ジュリーみたい!」とクララさんに言われたなあ、と思いながらレシピを検索し、作ってみました。

参考にしたレシピはこちら、動画もついていてわかりやすいです。
プロの筑前煮みたいに、具材それぞれにに火を通すんだなと驚きました。
付け合わせのマッシュルームとパールオニオンは今回はもう無理なのでつくりません。


ブフ・ブルギニヨン
材料
(めちゃくちゃ多いので半分の量で作ってください)
牛肉 1.2キロ
ベーコン 3つくらい連なってる薄切りのやつ全部
にんじん 4-5本
玉ねぎ 1個
にんにく 3かけぶん
トマトピューレ 大さじ3
赤ワイン 600cc
ビーフストック 200cc
ローリエ 1枚
タイム 小さじ1

作り方
オーブンを200度に予熱しておきます。

牛肉は5センチ角くらいに切り、塩胡椒しておきます。
ハナマサで600グラムちょいで1000円の煮込み用の肉を2つ買ってきました。


ベーコンを1.5センチ幅くらいに切り、ほぐしながらさっと湯通しします。IMG_4437

フライパンに油を敷き、そのベーコンがカリカリになるまで炒めます。

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炒めたらキッチンペーパーの上で余分な油をとります。
フライパンの油は絶対捨てないように!

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同じフライパンで、肉を全面焦げ目がつくくらいまでよく焼きます。

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焼いた肉には小麦粉をまぶし、予熱してあったオーブンで10分焼きます。
焼けたら裏返し、さらに10分焼きます。
オーブンはこの後も使うので、冷まさないようにしましょう。

さらに肉を焼いたのと同じフライパンで玉ねぎとにんじんを炒めます。
動画ではにんじん丸ごとやってましたが、さすがに調子乗りすぎだと思ったので半分か3分の1くらいに切りました。

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最後に、そのフライパンにワインを入れて油やうまみを回収します。

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ビーフストックなんて日本では見かけないので、成城石井で買ったこの粉のグレイビーをつかいます。
大さじ2杯を200ccのお湯に溶かしました。

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全てをストウブとかル・クルーゼ的な鍋に入れ、オーブン150度にして3時間焼きます。
使ってすぐなので、予熱なしで突っ込みました。
うちのオーブンはパナソニックのやつなんですが、オーブンのマックスの時間設定が120分でした。
3時間もやって壊れないか少し心配です。
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ちなみにこの量でやると私が持ってるストウブには入りきらなかったので、半分は圧力鍋でやってみます。
圧力鍋では1時間煮込み、その後20分ほど煮詰めてソースを濃くしました。
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まず圧力鍋のやつが出来あがりました。
お肉はスプーンで切れるし、にんじんはこれでもかってくらい甘いです。
おうちでこんな味になるのかと感動してます。
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次はオーブンの方。
鍋の中は完璧な感じです。
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水分は完全に蒸発していました。
食べた後ですが、鍋の底でキャラメル化してたワインに、水1カップ加えて煮てこそげとり、ソースにしました。

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どちらかと言えば、圧力鍋の方が日本人好みの味に感じます。
肉をもっとよく焼いてから圧力鍋でやれば、きっとかなり美味しいと思います。
肉はもちろんのこと、マジでにんじんが秀逸です。
是非とも試してみてほしい逸品です!


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