ドイツ
気候と土壌
大陸性気候。夏は雨が多く、秋には雨が少ない。
成熟期間が長く涼しいので、ぶどうは酸味を保ちながら完熟する。
条件が揃えばドイツのどの地域でも貴腐が発生する。
南向き、川沿い(反射熱を利用)、石の多い土壌、急勾配斜面の畑が最良。
急勾配の畑ではぶどう樹は頭部を残して剪定され、一本ずつ支柱を建て、その上で長梢を固定し、最大の日照を得て通気性をよくする。

ワイン法
プレデッカーツヴァイン(主に白ワイン。辛口のものはグローセスゲヴェクスと表記される)
カビネット(繊細。リースリングはライトボディ、青リンゴ〜柑橘、アルコール8~12%。ズースレゼルブ添加可能)
シュペートレーゼ(カビネット同様の製法で凝縮感とボディ、アルコール度数も高くなる)
アウスレーゼ(選別されたブドウの房からつくられる。有核果実、稀に貴腐の風味)
ベーレンアウスレーゼ(貴腐は必須ではない)
アイスヴァイン(貴腐は必須ではない。酸味と風味の調和、MLFや新樽を避ける)
トロッケンベーレンアウスレーゼ(貴腐必須。甘口、定アルコール、蜂蜜、有核果実、花など)

品種
リースリング(基本的に辛口はクヴァリテーツヴァイン、甘口はプレデッカーツヴァイン)
ミュラートゥルガウ(リーヴァーナーとマドレーヌロワイヤルのクロッシング。酸と風味は強くはない、花と果実の香り。)
シルヴァーナー(ラインヘッセン、フランケン。開花と成熟が早い)
シュペートブルグンダー(ファルツ、バーデン)
ドルンフェンダー(ライトボディ、フルーティー)

地域と村
モーゼル
 ベルンカステル、ヴェーレン、ピースポート
 川のすぐそばの急勾配の斜面
 ライトボディ、低アルコール、酸味高め、花と緑系果実
ナーエ
 シュロスボッケルハイム
 急勾配で南向き
 グローゼスゲヴェクス、しっかりした酸味、やや熟した果実
ラインガウ
 リューデスハイム、ヨハニスベルク
 川の北岸の山の南向き斜面
 BA、TBA、ミディアム〜フルボディ、熟した桃の風味
ラインヘッセン
 ニアシュタイン
 川の西岸の急斜面
 ドイツで最もフルボディ
ファルツ
 フォルスト、ダイデスハイム
 村の西側の急斜面
 最も乾燥→温暖な年には水不足となる
バーデン
 火山の南斜面
 最も南で温暖
フランケン
 南向き斜面
 シルヴァーナーを栽培。辛口でコクのある味わい、土の風味
 
オーストリア
気候と土壌
冷涼な大陸性気候。北の地域は冷たい北風の影響を受けるのに対し、東のハンガリー国境付近は東風で温められる。
ノイジードラーゼ湖周辺の産地は湖近くの低地にあり、湖周辺から生じる霧により、貴腐ワインを生産することができる。

ぶどう品種
グリューナーフェルトリーナー(高い酸味、フルボディで凝縮感ある、若いうちは柑橘や有核果実、白胡椒の風味、熟成により蜂蜜やトーストの風味)
ヴェルシュリースリング(フレッシュでシンプル、柑橘と青林檎、高い酸味、貴腐の場合あり)
リースリング(熟した桃)
ツヴァイゲルト(ブラウフレンキッシュとサンローランのクロッシング。柔らかなタンニン、木苺)
ブラウフレンキッシュ(中程度のタンニンと高い酸味、サワーチェリー)
サンローラン(ピノ・ノワールににている)

DAC
ニーダエスターライヒ(北部、北風)
 生産量最大。
 ヴァッハウはドナウ川からの日照を最大限に得る。
 グリューナーとリースリング、非常に凝縮感のある風味。
 ヴァインフィアテルはオーストリア最大、最初のDAC。
 クラッシック→オークなし、レゼルヴ→アルコール高・オークあり。
ブルゲンラント(ハンガリーより、東風で暖かい)
 ヴェルシュリースリングによる貴腐ワイン
 主にツヴァイゲルトからなるオーストリア最良の赤ワイン。