エアカナダに搭乗できなかったその日は、ひとまず空港近くに宿をとっていた友人の元に身を寄せました。
思った以上に動揺して、一旦落ち着いてから色々考えようと思いました。
エアカナダの言い分としては、外国人はアメリカに入国できないということなので、アメリカ経由も絶望的、直行便は片道24万と、なかなかにシビアな状況でした。
おまけに直行便をポチる直前に売り切れサインが出て買えず、何をやっても裏目に出るので、一旦寝ることにしました。
翌日アメリカ経由でイギリスに帰国する友人がうまく飛行機に乗れるところを見届けてから、アメリカ経由での帰国を考える予定でした。
翌日早朝目が覚め、どうしても落ち着かなかった私は改めてアエロメヒコのサイトでメキシコシティからの成田直行便を検索しました。
すると、なぜか翌々日の直行便が前日の半額である片道12万円で出ていました。
もちろん即刻買いましたが、なんだか狐につままれたような気分で、遽には信じられません。
日本にいる友人が神社に願掛けに行ってくれたようでした。
正直今この状況では現実よりも神頼みや占いの方がまだ信じられます。
朝イギリスに発つ友人を見送ったのち、メキシコシティに移動し、空港ホテルで待機しました。
なんだか近未来的なカプセルホテルでした。
搭乗券をもらってセキュリティゲートを通ってもまだ信じられず、ここでもまだ欠航になるんじゃないかと半信半疑でしたが、飛行機は無事飛びました。
機内食はカレーでした。
無事帰国し、帰国スタンプをもらいます。
これがないと保険の請求事項があったときや住民票の手続きで面倒なことになります。
そして1年かけて世界一周を果たしました。
この日、成田にはコロナの検査場があると思っていました。
メキシコからの帰国者は検査対象外なこともあるのか、検疫には設備もなにもなく、普通に通過しました。
エアカナダ職員が「アメリカにはアメリカ市民権を持っている人しか入国できない」と言った件について追記です。
現在どこの国でも、航空会社職員からパスポートコントロールの人に至るまで、昨今情報が錯綜して大混乱しているそうです。
職員が正しい情報を把握していない可能性も大いにあります。
アメリカ在住インド人の友人によると、アメリカには過去14日間でヨーロッパやら中国やらに行ってない人が入国できるはずなのに、アメリカ人しか入国できないと勘違いしていた国境職員がおり、彼は入国するのに一苦労したということです。
同じことがアメリカのみならず世界中で起きているようです。
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