イギリスの家ってなんかほとんど繋がってるな、という疑問から派生して、家とそれに関するいろんな事情を聞いてきたので、書いておきます。

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繋がった家
イギリスの家は長屋のように繋がっていることが多いです。
どうやらこれは、暖房費が高かった時代にみんなでマキ代を割り勘するためにおうちを繋げた名残だとかなんとか。
暖房費が高かった時代、というのがいつになるのか正確にはよくわかりませんが、こちらの住宅はどれも大変古く、築100年とかザラにあるみたいです。
築年数がものすごいのはイギリスに限らずヨーロッパ全体的に多いです。
この繋がった家が多いことにより、繋がってない完全なる戸建てはDetach、片方が繋がっている角の家はSemi-detachと呼ばれ、値段が上がる一因になります。

外観
イギリスでは家の外観を勝手に変えることは許されていません。
好きな色に塗るとか、玄関の出っ張り部分の長さを変えるとか、、そういった工事は景観保護の観点から、お役所の許可がいるようです。
その代わりなのかもしれませんが、道路に面していない家の裏側は、結構増改築が行われています。
増築部分も壁で仕切って隣の家とシェアしていたりします。
変えちゃいけないのは外観だけで、中は普通に現代的な家になっています。
築年数がすごいので、よくいろんな所が壊れたりしていて、イギリス人はだいたい自分で直します。
そのためDIYショップが本当にあちこちにあるし、納屋には工具が一式揃っているようです。

ガーデニング
景観保護を法律で決めるだけのことはあり、イギリス人は本当にガーデニングに熱心です。
ガーデンショップ、というお庭用品だけ売ってるホームセンター級のお店があり、日本のホームセンター2つ分くらいのお店の敷地にぎっしり植物のみならず、ベンチ、ツタを絡ませる門、ちっちゃい噴水やライトみたいなやつとかのお庭用品が売られています。
季節の花が咲き乱れ、温室コーナーには南国の植物も売られており、ガーデンショップは植物園と同じくらい楽しめます。

土地の扱い
イギリスの家を購入した場合、土地は自分のものにならないそうです。
土地は基本女王様の持ち物?だとかそういう扱いのようです。

ロンドンの物件
ロンドンの物件の値段はめちゃくちゃ上がっており、どんなに中心から離れてても、一人で住もうと思ったらシェアフラットが主流なようです。
例えば3LDKとかの一部屋を借りるのに、ひと月1000ポンド(約14万)くらいが今となっては普通なようです。
なので働いている人はロンドン近隣の都市に家を持ち、ロンドンまで通勤して働きます。
片道1時間とかザラみたいですが、電車賃がめちゃくちゃかかってもロンドンに住むよりマシ、だということです。
ちょっと物価の話を絡めると、スーパーで売ってるにんじん一袋に6本7本入ってて、40ペンス、約56円です。
外食は日本よりはるかに高いけど、自炊は日本を下回るかもしれない安さでできます。

地域性や金銭格差的なこと
イギリスももちろん住民税があるわけですが、これも地域によって違います。
ここはお金持ちがたくさん住んでて高い、というのがあるようです。
しかしやはりお高いエリアにはいい医者がいたり、警察のクオリティも高かったりするようです。
事故があったりちょっと騒音があったらすぐ警察がきてくれるとか。
そうでないエリアがあると考えると恐ろしいです。
学校のシステムも日本と似ており、公立の学校のクオリティなんかもこれに左右される所が大きいみたいです。
子供ができたらイケてる公立校の近くに住んでそこに通わせたい親も多いようです。