酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

ジョージア料理の前菜やサラダは、旧ソ連系なのにマヨネーズがそんなに使われていないのが素敵です。
前菜の野菜系メニューがちゃんとヘルシー。

今日の内容は、ジョージア料理の前菜:プハリの記事の続きです。
元記事はこちら
ジョージア料理の定番スパイス・くるみ、コリアンダー(シードのパウダー)、にんにく、ワインビネガー、サフラン、唐辛子(パウダー)をふんだんに使っていきます。


ビーツのプハリ(ფხალი, Pkhali)
材料
ビーツ缶    1個
パクチー    1束
生クルミ     10~15粒(おつまみナッツでよい。ほかのナッツ類で代用可)
ニンニク    1かけ
たまねぎ     6分の1ぐらい
ワインビネガー 小さじ1(赤でも白でもいいです。レモン汁で代用も可)
唐辛子パウダー 小さじ2分の1(一味唐辛子の場合は少し多めでもいいかもしれません)
塩       小さじ1から始めて足していくこと

オプションで…(日本人はなくてもあんまりわからないスパイス)
コリアンダーパウダー 小さじ1.5
サフラン       小さじ1

ビーツは生のビーツであれば、ゆでて皮をむいておきましょう。
生ビーツは高いので、缶詰も推奨。


作り方
①ビーツは汁気を切って、フードプロセッサーに入る大きさに切る。
②パクチー以外の材料をフードプロセッサーに入れて粉砕する。汁気が多い場合は、クルミを足す。フードプロセッサーがない場合は、すり鉢を使ったり、包丁で刻む。
③刻んだパクチーを混ぜ、味を見ながら塩を足して完成!
玉ねぎはフードプロセッサーを使わずにみじん切りにして混ぜると、シャリシャリ食感がプラスされてこれまたおいしいです!
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次は金時豆を使ったプハリです。
ジョージアで「ロビオ」というと金時豆のシチューを指しますが、ググるとこの豆プハリも出てきます。

冷製ロビオ
(ლობიო, Lobio)
材料
乾燥金時豆   1カップ(缶詰も可)
パクチー    1束
クルミ     10~15粒(おつまみナッツでよい。ほかのナッツ類で代用可)
ニンニク    1かけ
たまねぎ     6分の1ぐらい
ワインビネガー 小さじ1(赤でも白でもいいです。レモン汁で代用も可)
唐辛子パウダー 小さじ2分の1(一味唐辛子の場合は少し多めでもいいかもしれません)
塩       小さじ1から始めて足していくこと

オプションで…(日本人はなくてもあんまりわからないスパイス)

コリアンダーパウダー 小さじ1.5
サフラン       小さじ1

作り方
①金時豆は2カップの水に一晩(最低3時間)ひたしておく。柔らかくなったら、水ごと鍋に移し、30分煮込む。煮込んだ後は煮汁を捨て、豆を水にさらす。缶詰の場合は水を捨てる。
②ニンニクと玉ねぎはみじん切りにする。ニンニクはチューブ1.5センチ程度でも良い。パクチーは刻む。
③全て混ぜあわせ、30分ほど冷蔵庫で寝かせたら完成!

2回目のジョージア料理会で提供したものです。
左が冷製ロビオ、右がビーツのプハリです。
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【お知らせ】
ドメインを独自ドメインdrunk-yoko.comに移行します!

移行開始日時:2019年3月12日 10:00~

ブログ名は変えませんので、お気に入りしていただいている方は、明日以降再度検索をかけていただければと思います!

ジョージア北部、高くそびえるコーカサス山脈に囲まれた、スワネティ、という地域があります。
この地域で作られる、肉にも魚にもぴったりくる伝統の激ウマミックススパイス、その名も「スワネティソルト」を手作りする教室を開催します!
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開催日:4月7日 日曜日
時間:第1部11時〜13時、第2部14時〜16時
場所:Cafe des Soleils
           世田谷区大原1-9-13

お申し込みはこちらまで!

材料はすべてこちらで用意いたします。にんにくを刻み、ジョージアから直輸入したスパイスをふんだんにつかって作ります。ニンニクを刻むための包丁とまな板のみご持参ください。
原料はコリアンダー、クミン、フェヌグリークの新芽、乾燥マリーゴールドなど様々です。
コリアンダー、クミン、フェヌグリークは、ジョージアから直輸入しました。通常スーパーや新大久保で売っているものは西〜東南アジアが原産のものが多く、高温多湿なジャングル気候だったり暑すぎたりする気温のため、香りがこもりがちです。しかしコーカサスの乾燥したミネラル豊富な土壌で育つと、香りが全く別物に感じられます!

その後は作りたてのスパイスを使って作ったお料理を数品お召し上がりいただきます。スパイスのレシピはもちろんのこと、この料理のレシピももちろんお渡しします!作ったスパイスをご自宅に持ち帰ってお楽しみください!

★使用する主要なスパイスについて
・コリアンダー
 原産は地中海東部からコーカサスにかけて、まさにジョージア周辺で生まれたハーブです。今回使用するのはこの種をすりつぶしたスパイスです。ジョージア料理ではコリアンダーの種から葉っぱに至るまですべてを料理に使用します。日本では癖が強くて好き嫌いが分かれる野菜と認知されがちですが、ジョージアで使用するコリアンダーはほかのスパイスや野菜、クルミなどと合わせることで、独特の香りを嫌味なく緩和し、また旨味を最大限引き出すことができます。

・クミン
  地中海東部を原産とし、もっとも古くから栽培されているといわれるスパイスです。紀元前16世紀にはすでに古代エジプトのパピルスにその記録が見られます。ジョージアではზირა(ジラ)と呼ばれ、世界各国にもその名前で伝わり、北インドではjeera、中国では孜然(zīrán)と呼ばれています。インドや中央アジアで使用されるクミンとは全く違い、ジョージアのクミンはその乾燥した土地で育つせいか、ミントのような軽い清涼感すら感じる香りが特徴的です。

・フェヌグリーク
 地中海周辺が原産といわれるこのフェヌグリーク、インドではカスリメティ、メティと呼ばれ、代表的なところでは北インドのバターチキンカレーやほうれんそうのカレーの仕上げとして多用されます。ジョージアではウツホスネリ(უცხო სუნელი)と呼ばれ、スープからお肉料理まで、さまざまなものに利用されます。「ウツホ」とは異邦人を意味するようで、なぜこう呼ばれているかはジョージア人に聞いてもわかりませんでした。
ジョージアではこのフェヌグリークの新芽のみを摘み取り、乾燥させて使用します。お肉を調理するときには臭み消しに、野菜を調理するときにはその味を引き立てる、一家に1つは必ずある万能調味料年て使用されています。

作ったスパイスで作る料理は以下を考えています。
ジョージア伝統のじゃがいも料理:オジャクリ
スワネティソルトのみをまぶして作るジョージア風ジャーマンポテトです。ビールが進みます。
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創作:スワネティソルトのミートソースパスタ
トマトの酸味が丸くなり、ハーブが絶妙に香る絶品パスタができました!正直一番おすすめかも。
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創作:スワネティソルトの麻婆豆腐
上記パスタに使用したミートソースで麻婆豆腐を作りました。花椒の効いた通常の麻婆豆腐とは違いますが、スワネティソルトでおいしく薫り高い逸品に仕上がりました。
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ジョージア伝統料理:サーモンのスワネティソルトカルパッチョ
生魚にニンニク?!と思うかもしれませんが、フェヌグリークとディルの働きで臭みが消え、今までにないカルパッチョになっています。
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創作:白身魚のスワネティソルト蒸し
こちらもスワネティソルトが臭みを消すのに一役買っています。しかもお魚がふわっふわ!
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日本では購入できないスパイスを、現地直輸入の材料を使って作れる貴重なチャンスです!
私はこの料理教室のあと、次の確定申告まで一年近く旅に出ます!なのでしばらくイベントや料理教室での調理はいたしません。
奮ってご参加下さい!

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