酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

以前から行ってみたかった軍事博物館に来ました。
アクセスはバスが目の前に着くのでオススメです。
入場料はなんと10リラ、たったの200円で3時間くらい楽しめます!
ここにはコンスタンティノープル時代、金角湾に侵入されないように繋ぎ止めていた鎖が展示されています。

建物の外にどんとおかれた戦闘機。
戦車や大砲もたくさんあってそそります。
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博物館はまずはタタール時代やセルジューク朝時代の民族の侵攻の歴史から始まります。
侵攻とは民族の移動経路であり、文化の伝達であったと思っています。
この図はユーラシア大陸の民族移動経路がとてもわかりやすく書かれていて好きです。
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私の知らない文化のことが書かれています。
右側の石像なんかモロお地蔵さん!
韓国にも似たものがあるので、親近感と文化のつながりを感じられて興味深いです。
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時代は進んでコンスタンティノープル時代、お目当ての金角湾の鎖です!
できれば!明るいところで見たい!!
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建物を奥に進むと、コンサートホールがあり、ここではオスマン帝国の軍曲を当時を再現した楽器と衣装、スタイルで生演奏してくれます!
10リラでこんなに楽しんでしまっていいのか!!
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この博物館はワンフロアがとても広大な上に、2階建てになっています。
2階は第一次、二次世界大戦の写真や小物、武器類が展示されています。
この博物館は軍モノが好きな人だけでなく純粋に歴史が好きな人も充分楽しめるものかと思います。
印象的だったのは、展示の最後は平和を願う造形物だったこと。
他の戦勝国のテンション高い展示に比べ、平和を願うトルコの姿勢は大変素敵なものでした。

10年以上も前に、高校時代にトルコの高校と交流があったことがきっかけで、友人とトルコのロックやポップスなどの音楽を聴くようになりました。
いつかは彼女とトルコでロックフェスに行ってみたい、と思っていたところ、今回たまたま予定が合い、彼女はこのフェスを見るためにクアラルンプールからイスタンブールに飛んできました。

日程は7月18日から22日、それぞれとっても有名なアーティストが1日10組ずつ参加します。
特にヘッドライナーの有名アーティストが約10年前と変わってないのが本当にすごい。
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場所はイスタンブール中心部からバスや電車を乗り継いで約2時間のところにあるキリオスのMilyon Beachです。
周りにはホテルなどはないため、全日参加する人はキャンプになります。
キャンプ料金で2人でなんと160リラという破格、サマソニやフジロックの料金の高さはすごい。
バスを降りてから徒歩30分、フェス会場に到着しました。
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入り口でキャンプエリアにも入場できるリストバンドをもらいます。
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これがテントエリア。
テントは友人がマレーシアからわざわざもってきてくれました。
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フェス会場はこんな感じで2つのステージに分かれています。サマソニなどのようにアーティストの演奏時間がかぶることはなく、特定のアーティストの前列死守とかしなければ、両方見ることができます。
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場内でのフード、ドリンク、有料トイレの利用はこちらのカードを利用します。
さすがクレカ大国、チャージは現金のみならずクレカでできます。
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芝生エリア。
朝から夕方くらいの演奏前の時間は、みんなボール遊び、ツイスター、ムカデ競争、けんけんぱ、などなど懐かしの遊びに興じています。
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夕方のビーチステージ、特にヘッドライナーあたりはこんな感じで詰め詰めになってきます。
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トイレは無料で利用できる仮設トイレが充分に用意されており、混みすぎることはありませんでした。
毎日昼間に清掃が入るため、そこまで汚れたり、トイレットペーパーがなくなったりということはありません。
しかし手を洗う水が圧倒的にないです。

シャワーはシャワールームもビーチのシャワーも常に満タンでした。
シャワールームは朝イチから長蛇の列で、仕方がなくビーチでシャワーを浴びていました。

フード、ドリンク、薬、タバコの持ち込みは大変厳しく禁止されていました。
水や痛み止めすらも回収対象、どうしても必要な人は処方箋が必要とのことでした。
web上のルールではテントサイズも厳しく2人までとのことでしたが、こちらは巨大テントを持ってる人もおり、あまりルールは厳しくないようでした。

ビールは一本20リラ程度、約400円です。
ブランドはTUBORGとカールスバーグに限定されており、この二つなら生もありました。
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フードはケバブ、ピザ、ハンバーガー、じゃがバター、フライドポテト各種、その他トルコ料理がありました。
このラインナップでは4日間はまあま飽きました。

トルコワイン、白ワイン編です。
やっぱりここにいるなら希少品種とか、ヨーロッパや日本にはないやつを出来るだけ飲みたい。

2015年、ぶどうはナーリンジェ。
昨年ナーリンジェの2017年、一年くらいしか経ってないやつを飲んだところ、味も香りもほとんどないまるで水のようなワインだったので、しっかり品種の味が出てるやつがいいと思い、今回は2015年をチョイスしました。
色は確かに黄色味が増していましたが、味は特に個性がなく、むしろ水みたいなやつの方が個性が出ているのかもしれない、と思いました。
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生産地域はアナトリア地方、カッパドキアの方です。
アプリコットのニュアンス、と書かれており、こっちのアプリコットはかなりみずみずしいので、味がないくらいでちょうどいいのかもしれません。
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こちらもカッパドキア、アナトリア地方のワインです。
ぶどう品種はエミール。
昨年飲んだのはブレンドだったので、敢えて単一品種、且つ年代上めを選びました。
カッパドキアは見ての通り剥き出しの石灰土壌で、例に漏れずこのエミールもかなりミネラリー、柑橘の香りが鼻に刺さってくるような感じでした。
お味もなかなかフルーティーで飲みやすく、ムール貝のピラフ詰めが大変に捗り、40個を一人で消費してしまいました。
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裏にはミネラリーだとか、魚料理に合うよ、と言ったことが書かれています。
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私的にいつまでも飲んでいたい傑作ワインがこちら!
セミスイートというか甘くてジュースみたいな美味しいワインです。
お値段底値は40リラ!本日のレートで1000円切ってます!
品種はミスケット、生産年は2018年でしょうか。
土壌がミネラリーなのがよくわかるくらい、注いだ瞬間からぶどうの香りが漂います。
柑橘ではなくぶどうそのもの、なんかトロンテスっぽい、と言った感じで、ミスケットとはマスカット オブ アレクサンドリアのことなのかな?と思いました。
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生産地域はデニズリ、エーゲ海から内陸に3時間ほど行った、パムッカレなどが有名な地域です。
ミネラリーなのも納得。
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