酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

ワインが発酵している最中に行うルモンタージュという作業について書きます。
ソムリエ教本では、ルモンタージュは下の方のワインを上に移す、程度の記載のみで、実際の作業については気にもとめていませんでした。
シャトープレヴェールにて作業させていただく中で実際やってみたので、それについて書きます。

ルモンタージュにも色々種類がありますが、今回は酸素を入れないルモンタージュです。
ホース2本とポンプ一台を用意し、タンクの下の蛇口と上の口をこんな風に繋ぎます。
繋ぐ前にはこのでっかいホース自体も清潔にするために、外側も中側も洗ったり消毒したりします。
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上には人が登ってホースを支えます。
中にワインが入るとホースはめちゃくちゃ重くなります。
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ポンプを作動させて約2分程度、ワインを回転させます。
そうすることで下に溜まってた酵母が全体に行き渡り、発酵が活性化したりします。
この後ワインを無駄にしないようにホースを抜いたり、ホースを水で洗ったりするわけですが、それもまた簡単ではない作業です。
こんな風に、ソムリエ教本では数行で説明される作業も、実際にやると決して楽ではありません。

ルモンタージュにも種類があり、ワインに酸素を入れたい場合は、タンクからのホースを一度タライ(的な大きな容器)に移します。
そうして空気に触れさせたワインをポンプで吸って、またタンクの中に戻します。
どういう場合にどちらのルモンタージュをするかは発酵の進み具合と醸造家さんのテイスティング結果次第です。

最後にソムリエ試験の復習と自分の確認のため、ルモンタージュの効果を書いておきます。(頻出)
1.果醪液への酸素供給
2.タンク内の糖分、酵母、温度の平均化
3.果皮や種子からのフェノール類などの成分抽出

寿司と白ワインは、正直あまり合わないと思っています。
色々やってみた結果、米とワインの相性ではなく、合わせるポイントは酢ではないかという結論に至りました。
米酢で寿司を作ると、ワインには合わせにくいですが、アップルビネガーやワインビネガーを使うと、ワインに合わせやすくなります。
同様に、ワインビネガーを使う料理に米酢を使うと、味や香りが崩壊します。
ワインビネガーがない場合は、レモン汁で代用しましょう。

では醤油系の料理はというと、これは比較的赤ワインに合わせやすいとは思います。
これをもっと合わせやすくするのに、醤油、みりん、酒、砂糖ではなく、醤油、赤ワイン、はちみつを使います。
割合は1:1:0.3くらいで混ぜ合わせて、料理と好みに合わせて味を整えてください。

例えば唐揚げ。
醤油、赤ワイン、はちみつ、にんにく、生姜で最低3時間くらい漬け込みます。
かぼちゃの煮物も醤油、赤ワイン、はちみつでいけます。
ハンバーグソース、焼き鳥のタレなど、応用の幅は大きいです。

フランスの田舎で毎日美味しいオーガニックのご飯を食べていた私は、ついにご飯がまずいと言われる国イギリスにやってきました。
せっかくなのでまあまあヤバそうなものを買おう、とスーパーで選んだのはこのカップヌードル。
食べてから調べたら世界一まずいとされているようです。
本当は美味しいじゃん!というレポートをしたい気持ちでしたが無理でした。

私はチキン&マッシュルーム味をチョイス。
1.3ポンド、本日のレートで173円。
たっかいなあ。
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待っている間漂うべきいい匂いは一切ありませんでした。
くさいとかじゃなくて、匂いがない、無臭。

書いてある通り2分待ってできたのはこちら。
なんか麺が時々細切れだけど、普通の見た目。
混ぜると中の麺が固まっており、お湯が均等に通りません。
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さて実食。
なんか味があまりないです、、
マッシュルーム臭がわずかにするけど、チキンらしさもあまりなく、、
コーンはいつまでも硬い。
チキンはどこ?
しかし寒いのであったかいだけまし。。

そしてオーガニックを食べ続けた私の胃袋が限界を迎え、ついに受け入れを拒否しました。

初日から、なんと幸せ感のない、イギリスのイメージを裏切らないものを食べてしまったのかと。
…明日から色々塗り替えていこう。
イギリスにも美味しいものはあるんだよ、これは本当は美味しいよ、というレポートをしたい気持ちです。

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