酔う子のユーラシア大陸お散歩ログ

ソムリエで料理研究家の酔う子が自由気ままに世界で飲み歩く様子をお届け

イギリスに来るとそこら辺のお店にあふれているフィッシュ&チップスですが、キャロリンさん曰く、あれはちゃんとしてない、とのこと。
ちゃんとしたやつを食べよう!と連れてきてくださったのは、ブラックプール近くのフィッシュ&チップス専門店。
こういうところで食べないと衣がベチャベチャだったりするようです。

やってきました。
おなじみタラの天ぷらとフライドポテト、横に付いてるのはグリーンピースのマッシュしたソースみたいなやつです。
味は例によってないので、塩を振ってモルトビネガーをかけてから、マッシュに浸して食べます。
なんども思うけどやっぱりモルトビネガーと塩って醤油の味な気がする。
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食べさしの写真で申し訳ないのですが、これはカレーといわれるものです。
このカレーを魚や芋に付けたりかけたりして食べます。
このカレーは本当にみんな大好きなようです。
これが大変日式カレーに似た味で、とても親近感が湧きます。
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パンは中にバターが塗られており、こうやってサンドイッチにして食べます。
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これがフィッシュ&チップスの食べ方だそうです!
モルトビネガーだけじゃないフィッシュ&チップス、ぜひ現地に来たらお試しください。

ロンドン にいたのはもう1週間も前なんですが、他のことが印象的すぎてほぼ忘れかけてたトピック、ロンドン塔です。

塔といっても東京タワー的な見下ろす役目のものではなく、13世紀から受け継がれるイギリスの王朝の重要スポットで、さながら要塞の体を成しています。
ナショナルミュージアムも大英博物館も無料を誇るこの国でなぜかここは30ポンドも入場料をとられます。
まあ他が無料な分だと思えば良いでしょう。。
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入ってすぐに目に付いたのは拷問器具の展示。
これはたとえば囚人をバンザイで寝かせて両手両足を縛り、ぎゅーっと引っ張るやつだそうです。
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ロンドン塔のシンボルの一つであるカラス。
ここからカラスがいなくなったら今の王朝も滅びるという伝説があるので大切にしています。
カラス担当の職員さんもいるみたいです。
どういうわけか、ClawsではなくRavensと呼ばれています。
ここの建物のいいところは、日本語含む世界各国の言葉の説明書きがあることです。
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こちらがロンドン塔で1番大きな建物。
中は博物館になっています。
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上半身は素敵だけど、なんだかおマタのモッコリが気になる鎧さんや、日本の鎧も飾られていました。
いま世界中でこうやって日本のものを見られる、先人たちの努力に感謝せねばといつも思います。
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真ん中にちょっと写ってる男の人が、ロンドン塔の衛兵。
その昔ロンドン塔の警備員がパーティーの牛肉を持って帰ってめっちゃ食べたことから、通称Beefeaterと言われます。
おなじみ例のジンのブランドの由来になったのがこれです。
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さてここからは撮影禁止エリア。
このロンドン塔の展示の目玉は歴代国王の王冠や錫杖などの宝物です。
ヘンリー8世くらいの古い人物のものから、現在のエリザベス女王のものまで、あります。
世界中から集められた目ん玉より巨大なダイヤモンドをはじめとする宝石たちは、ラグジュアリーに興味はなくても一見の価値ありです。
昔モスクワのクレムリンのダイヤモンド庫で世界最大と言われるダイヤモンドを見たことがあります。
あれは磨かれていない状態で世界最大といわれ、それだけが目玉になっていました。
しかしここはずらっと並ぶ王冠どれもこれも強烈なサイズの磨かれた宝石が使われており、それはそれは見事でした。

富と権力の象徴、といわれると私はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂を思い出します。
あれほどまでに時代を代表する芸術家が寄ってたかって、高価な材料をふんだんに使って作られた建築物は他には思いつきません。
ロンドン塔を見たいま、富と権力の象徴、といわれるとたしかにこのでっかいダイヤモンドたちもその一つだと思います。
観光客にも向けて展示していることがなによりそれを示していると思いました。

お世話になってたキャロリンさんに、ローストビーフを作ってもらいました!!!
スーパーでヨークシャープティングをみつけて、食べてみたい、と言ったのが発端です。
イギリス飯はまずいとかいうけど、これは世界的に有名だし、むしろ何ならフィッシュ&チップスなんかよりも地域性が出ていて推したいと思う逸品です。

ローストビーフ
材料
牛肉のエアーズロックみたいなやつ
じゃがいも、カリフラワー、ブロッコリー、にんじんなどの付け合わせ野菜
ヨークシャープティング

作り方
お肉は軽く塩コショウしておきます。
フライパンで牛肉の表面を軽く焼き、焦げ目をつけます。
その後油ごとスロークッカーに投入して6時間くらい放置します。
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野菜は茹でておきます。
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ヨークシャープティングは今回冷凍のやつを買いました。
プティングと言ってもこれはパイ生地みたいなやつで、我々が知ってるプリンではありません。
また、これはローストビーフとともに食べるのが定石だそうです。
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きゃーって言いたくなるくらい熱々で柔らかいラブリーなお肉。
本場ローストビーフは、中は赤身ではありません。
実はあの日本人が知ってるアレはローストビーフという名前ではないらしいです。
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完成です!
グレービーソースが全てにマッチしており、お肉もホロッホロで最高でした!!!
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元々は暖炉文化のあるイギリスにおいて、暖炉でじっくり調理することから産まれた料理であると知り、大変納得しました。
料理は住環境や気候を大いに反映するなと実感した逸品でした。

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